BILL NIGHY IN SKYLIGHT
BILL NIGHY IN SKYLIGHT
さてハイライトのブロードウエイの舞台劇「スカイライト」は,弁護士の父親を持って中流以上の育ちをしたカイラ(ケアリー マリガン)とおそらく中流以下の家庭に育ち,しかし現在は高級レストランを数軒持つリッチでエレガントなトム(ビル ナイ)の鮮やかな会話が最高でした。
ジョン ゴールデン劇場は日曜日のマチネーの上に,折からのメモリアル デーの祭日が重なって超満員。
ロンドンのスラム街のアパートに住んでいるカイラは問題児の学校の教師をしています。ビニールのスーパーの袋を提げて家に戻って来るところから劇は始まり,突然 若いエドワード(マシュウ ビアード)が訪れ, 毋が死んでから父親が鬱になったので助けて欲しいと訴えます。カイラは小さい頃のエドワードの世話をしていたこと、父親がトムで,ふたりの会話からトムのキャラクターが説明され,エドワードが帰ると突然,高級そうなロングコート姿のトムがカイラのブザーをがんがん押して入ってきます。ビルの颯爽とした、たたらを踏むような登場で,観客は大いに拍手を送ります。
ふたりは6年間も恋人関係にあって,トムの妻に知られた瞬間にカイラは無言でトムのもとを去ったのでした。妻が死んで数年,トムはカイラと再スタートを願ってますが,カイラの貧乏な暮らしぶりや救世主のような考え方をウイッテイーに批判します。
「こう言う場所に住むような、ヤカラは抜け出したいと一生懸命なのに,きみは一生懸命にここに入って来て、なじもうと努力している」
罪悪感を人助け・福祉で償おうとしているカイラとブルジョアの自信とやはり罪悪感を持っているトムとのやりとりが知的で,的を得ていて,さすが英国最高峰の戯曲家,デイヴィッド ヘアの脚本,ステファン ダルトリー監督の極上の舞台劇でした。
1995年の初演はマイケル ガンボンがトムの役を演じ,ロンドンのウエストエンドからブロードウエイに進出,しかしベテランのガンボンでさえ「この役は今まで演じたどの役より疲れる。もう疲労困憊だ。家に帰りたい」と言わしめたそう。そして「あのビル ナイとか言うハンサムな俳優にこの役をしてもらうと良い」と戯曲家ヘアに勧め,2年後にビルがステラ ゴネットと初めて「スカイライト」をロンドンで公演したのです。
ガンボンは太い体にタフなインテレクチュアルの風貌,彼のトムと長身にして痩身で見るからにエレガントなビル ナイのトムと格段に違う外見ですから、舞台の雰囲気も全く異なったものになっていたでしょう。
去年からナイとマリガンはロンドンで公演,そしてこの4月からブロードウエイにやってきました。
「この歳で舞台をするのはかなり痛いのだが,僕はこの役に非常に情熱を持っている。もしかすると舞台はもう手がけないかもしれないが,「スカイライト」だけは例外だ」
とビルが言っています。
だからこそ、思い切ってはるばる観劇に行き,そして、心から満足しました。ニユーヨークに仕事で、しばしば行きますが,劇場に行く余裕のない日程なので、今回は身銭を切っての旅でしたが、もちろんその価値は有り余る程でした。
母の日の想い出を作ってくれた娘にも感謝しなければなりません。
そして次はいよいよ楽屋訪問の記 !!であります。
さてハイライトのブロードウエイの舞台劇「スカイライト」は,弁護士の父親を持って中流以上の育ちをしたカイラ(ケアリー マリガン)とおそらく中流以下の家庭に育ち,しかし現在は高級レストランを数軒持つリッチでエレガントなトム(ビル ナイ)の鮮やかな会話が最高でした。
ジョン ゴールデン劇場は日曜日のマチネーの上に,折からのメモリアル デーの祭日が重なって超満員。
ロンドンのスラム街のアパートに住んでいるカイラは問題児の学校の教師をしています。ビニールのスーパーの袋を提げて家に戻って来るところから劇は始まり,突然 若いエドワード(マシュウ ビアード)が訪れ, 毋が死んでから父親が鬱になったので助けて欲しいと訴えます。カイラは小さい頃のエドワードの世話をしていたこと、父親がトムで,ふたりの会話からトムのキャラクターが説明され,エドワードが帰ると突然,高級そうなロングコート姿のトムがカイラのブザーをがんがん押して入ってきます。ビルの颯爽とした、たたらを踏むような登場で,観客は大いに拍手を送ります。
ふたりは6年間も恋人関係にあって,トムの妻に知られた瞬間にカイラは無言でトムのもとを去ったのでした。妻が死んで数年,トムはカイラと再スタートを願ってますが,カイラの貧乏な暮らしぶりや救世主のような考え方をウイッテイーに批判します。
「こう言う場所に住むような、ヤカラは抜け出したいと一生懸命なのに,きみは一生懸命にここに入って来て、なじもうと努力している」
罪悪感を人助け・福祉で償おうとしているカイラとブルジョアの自信とやはり罪悪感を持っているトムとのやりとりが知的で,的を得ていて,さすが英国最高峰の戯曲家,デイヴィッド ヘアの脚本,ステファン ダルトリー監督の極上の舞台劇でした。
1995年の初演はマイケル ガンボンがトムの役を演じ,ロンドンのウエストエンドからブロードウエイに進出,しかしベテランのガンボンでさえ「この役は今まで演じたどの役より疲れる。もう疲労困憊だ。家に帰りたい」と言わしめたそう。そして「あのビル ナイとか言うハンサムな俳優にこの役をしてもらうと良い」と戯曲家ヘアに勧め,2年後にビルがステラ ゴネットと初めて「スカイライト」をロンドンで公演したのです。
ガンボンは太い体にタフなインテレクチュアルの風貌,彼のトムと長身にして痩身で見るからにエレガントなビル ナイのトムと格段に違う外見ですから、舞台の雰囲気も全く異なったものになっていたでしょう。
去年からナイとマリガンはロンドンで公演,そしてこの4月からブロードウエイにやってきました。
「この歳で舞台をするのはかなり痛いのだが,僕はこの役に非常に情熱を持っている。もしかすると舞台はもう手がけないかもしれないが,「スカイライト」だけは例外だ」
とビルが言っています。
だからこそ、思い切ってはるばる観劇に行き,そして、心から満足しました。ニユーヨークに仕事で、しばしば行きますが,劇場に行く余裕のない日程なので、今回は身銭を切っての旅でしたが、もちろんその価値は有り余る程でした。
母の日の想い出を作ってくれた娘にも感謝しなければなりません。
そして次はいよいよ楽屋訪問の記 !!であります。
SKYLIGHT 2015 BILL NIGHY and CAREY MULLIGAN |
SKYLIGHT STAGE |
CAREY MULLIGAN and MATTHEW BEARD (Edward ) |
BILL NIGHY and DAVID HARE |
1997 SKYLIGHT B. NIGHY and STELLA GONET |
FIRST SKYLIGHT 1995 MICHAEL GAMBON and LIA WILLIAMS |
2015 SKYLIGHT B. NIGHY and C. MULLIGAN |
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