JULIET STEVENSON

JULIET  STEVENSON

今回は名前は聞いた事がないかもしれませんが顔をご覧になれば思い出す筈の英国の名舞台女優がジュリエット ステーヴンソンです。今公開中の「ザ レターズ」(15)でマザー テレサを演じて注目を集めています。彼女の友人にして、スピリチュアル アドヴァイザーのセレステ ヴァン エキゼム神父に宛てた50年にわたる手紙をたどってのドラマで,神父をマックス フォン シドウが演じています。

ジュリエットは1956年10月30日に英国はエセックス州のケルヴェドンに陸軍将校の父親と教師の母親のもとに生まれ、2年半毎に駐在先が変わる父親の為に全寮制の学校に送られました。それから本格的に女優を志してRADA(ロイヤル アカデミー オブ ドラマテイック アーツ)で修行を積み、英国演劇界の「新しい波」のグループとして活躍を始めます。メンバーはジョナサン プライス,アラン リックマン,ケネス ブラナ、イメルダ ストウントン、フィノナ ショウと言った現在それぞれ大活躍中の名俳優たちでした。

ハリウッドの映画ではジュリア ロバーツが女子大の教師になった「モナリザ スマイル」(03)で同僚の教師を演じています。
スター街道ではなく地道に,演技派としての道を歩んだジュリエットはテレビに映画に舞台に同じように上等の演技を注いで演劇界では非常に尊敬されているベテランの位置を楽しんでいる風です。

「マザー テレサのドキュメンタリーを細かく観察して、私は背が高く、彼女はとっても小柄でしょう、彼女が公共の席では常に体をぎゅっとつぼめて固くしている姿を真似して、同時に私を小さく見せるように努力しました。それから彼女はありとあらゆる人に優しく触れるのです。相手が偉い人でも、ばい菌が移りそうな貧しい人でも全く差別なく、しっかりと触るのですね。そして小さい体に似合わない大きな手の持ち主で、その辺りに色々と彼女の動きの助けになりました。
最初は世界中からあれ程尊敬され,畏敬の念を持たれているマザー テレサ等とても演じる事は出来ません、とお断りしていたのですが女優としての試練と考えて懸命に役作りに励みました。彼女の試練と比べたら象とノミのようなものですけれどもね」
現在 マザー テレサを聖人とする運動が起こっているだけにこの映画が与える影響も大きく、ジュリエットが思い責任を感じCる気持がよく分かります。

知的でしとやかで,爽やかな性格を見せる彼女は既に英国女王からCBE(騎士・デイムのひとつ下)の勲章を受けてますし、ヒュー ブロデイーと言う人類学の学者と93年から一緒でふたりの間には娘と息子がひとりづつ居ると言う安定した幸せそうな家庭を築いています。
2015 「ザ レターズ」



2015 マザー テレサ役


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