OLIVER PLATT

OLIVER     PLATT

 一度見たら忘れられない,ぽっちゃりとした顔と体に悪役をしても憎めないような人の良さ,育ちの良さが漂って来るのがオリヴァー プラット。
最近はあまり見かけませんが、着々と映画やテレビで,貫禄と知謀のタイプを演じています。

オリヴァーの血筋は米国生まれとしては,建国より長い,貴族や富豪が先祖にうろうろしていて,あの独特の人なつっこさとハングリーなところが全く無く、デイレッタントな味はそのせいかもしれません。


1960年1月12日カナダはオンタリオのウインザーに,アメリカ人の外交官の父と社会運動家の母のもとに生まれ,父親の赴任先,ヨーロッパからアジア,アフリカなどで育ちました。日本に居た事もあって、
「町を歩くと首ひとつ分突き出てしまって,目だって目立って,ガリヴァーのような気分だった。どこに行っても、おいしい食べ物を探す名人になったのは日本やフィリッピンに住んだからだと思う」
と身長190センチ,かなりの美食家ならではのふっくらとした体のオリヴァーは話してました。

母親はイスラマバードで社会福祉運動をしたと言う勇ましい女性ですが,彼女の先祖はアイルランドの貴族でダイアナ妃と血がつながっているのだそう。
父親の方も名家で,祖父はアメリカの高名な建築家,ジョフリー プラットなど名士がひしめいているようです。

舞台の俳優を目指したオリヴァーはタフト大学の演劇科を専攻し,念願のブロードウエイの舞台に登場。
同時にユニークなルックスが功を奏して,テレビや映画にも出るように。

「三銃士」(93)ではチャーリー シーンらと共演して時代劇の衣装が,あの舞台映えする顔もあって、非常に似合っていました。

98年にウオーレン ビーテイーと政治喜劇映画「ブルワース」で共演。
「ウオーレンの仕事に対する態度は,物凄く真面目な時とふざけてばかりのファンタイムが交互して,スタートから終わりまで興奮状態だった。夜遅くまで呑んだり,語り明かして,大先輩から又と無い知識を得る貴重な撮影になった。何と言ってもビーテイー御大だから,何もかもがスターのオーラに包まれていたね」

2007年にはテレビシリーズ「ザ ブロンクス イズ バーニング」と言う野球ドラマでニユーヨーク ヤンキーズのオーナー,ジョージ スタインブレナーの役に挑戦、
「ビリー マーテイン監督の役はぜひジョン タートーロにして欲しい」
と言うリクエストが通って,1977年の有名なレジー ジャクソンとのバトルのエピソードなどが盛り込まれた大リーグの裏話が痛快なシリーズでした。

今はジョン グッドマンと並ぶ巨体の持ち主ゆえに,マフィアのボスや政界の汚職王と言った面白そうな役をゆったりと豪快に演じています。






1998   [ブルワース」

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