CLAUDIA CARDINALE BOLOGNA JUNE 2016

CLAUDIA  CARDINALE  BOLOGNA  JUNE 2016

泊まっているホテルで偶然、往年のイタリーのグラマースター、クラウデイア カルデイナーレに会いました。まごうことなき、(おそらくわざとの)ぐしゃぐしゃのヘアースタイル、書きなぐったようにいい加減な厚化粧、ギンギラの服は最近の彼女のお好みのようですが、イタリーの田舎の太陽を運んでくるような明るさは昔と全く変わりありません。
2年ぐらい前にニューヨークのマンハッタンでインタヴューをしましたが、その時と同様、タバコを吸って、お気楽な陽気なマダムの様子、ボローニャに来たのは映画祭のゲストとしてだそうです。
関係者によるとジャン ポール ベルモンド、ジェラード デパデユー、アラン ドロン などが候補だったそうですが誰もがノーと言い、クラウデイアに決まったそうな。
復元映画祭なので古き良き時代のスターが必要というわけで、アラン ドロンが来ていたらなーと私は密かに願ったりもしました。
3人ぐらいのアシスタントを同伴してクラウデイアは大変なごきげん、ソフィア ローレンは自分を大スターという姿勢を崩しませんが、クラウデイアは本当のそこらのは派手派手しいおばさんで、すぐにダーテイージョークなど連発しそうな「自分の人生をやりたいように送って楽しんでいる」という姿勢が感じられます。
前にも書いたかもしれませんが彼女はチュニジアのチュニス生まれでアラブ語とフランス語しか話せず、最初の映画の数本はあまりにイタリー語がダメなのであとで吹き替えとなったのです。
1938年4月15日生まれ、父御はイタリー人、母御はフランス人、美人コンテスト優勝がきっかけで映画界に入り、60年代には、マリリン モンローのMM、ブリジット バルドーのBBと並んで、CCと呼ばれたセクシースターでした。
「鞄を持った女」(61)、「ブーベの恋人」(63)、
「山猫」(63)「フィッツカラルド」(82)などなどで野生的なうつくしさで人気を博し、私としてはローレンより、彼女、それからジーナ ロロブリジータ 、ロッサナ ポデスタ、ヴィルナ リージなどのもう少し「スウイート」なルックスのイタリア美女が好きでした。

最近のクラウデイアは小さな映画に出演したり、ユネスコ親善大使として世界中を回っているそうです。

ボローニャはイタリーの食べ物の中心で、周囲は畑ばかり、すぐ近くにはモデナという、パルメザン チーズ、バルサミコ酢、などで世界的に有名な町がありますし、パルマという街もすぐそばで、かの有名なパルマハムが生産されてるように、何もかもが新鮮で、美味しくて、良心的なお値段で、毎日同じものを食べていても飽きません。
そういう牧歌的な街で、「土の匂いが漂うセックスシンボル」とレッテルを貼られたクラウデイアに会えたのも、美味しい偶然といえましょう。
2014  in New York

1963「山猫」バート ランカスターと。



1968「ウエスタン」

1963「山猫」のポスター

1968「ウエスタン」

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