KEVIN KLINE 2020

July 26, 2020

KEVIN KLINE 2020

コロナ危機自宅待機で古いアルバムを見ていたら、ケヴィン

クライン　の写真が出てきて、ブログを調べるとまだ書いてないではありませんか！

という訳でこのところベテラン俳優のページが続きます。

ケヴィンはハンサムな上に何でも上手、大変なインテリで古典劇から喜劇、ミュージカルでは歌って踊って、監督も脚本も手がけてしまうマルチ　タレント故に、一つ群を抜いて上手で、そのまま一気にスターダムに登って、主演映画を重ねていく、というケースにはなりません。一種の器用貧乏とでも言いましょうか。

代表作は「ワンダとダイヤと優しい奴ら」A FISH CALLED WANDA （８８），この演技でアカデミー賞助演賞受賞。

アメリカの最も人気のある作曲家・作詞家のコール　ポーター（１８９１−１９６４）を熱演した「五線譜のラブレター」

DE- LOVELY（０４）の時はロンドンでの撮影ロケに招かれて、豪華な館とお庭、ゲストスターのロビー　ウイリアムス ROBBIE WILLIAMS （英国のポップ歌手）に会ったりと楽しい思い出があります。

１９４７年１０月２４日、ミズーリ州　MISSOURI セントルイス ST. LOUIS 生まれ、ドイツ系ユダヤ人の父親はクラシック音楽愛好家にして、ちょっとしたオペラ歌手だったそうで、実家は「クライン　インク」というデパートのオーナー、父親はレコード店を営業、母親は熱狂的な演劇ファンで、毎日劇場で演技しているようなタイプだったとか。母親がキリスト教信者だったためにケヴィンはキリスト教のもとで育てられました。

インディアナ大学 INDIANA を卒業して、名門ジュリアード学院 JULLIARD SCHOOL には奨学金で入学、ここでは演技を学び、と優等生の道まっしぐらでブロードウェイに。

ミュージカルの舞台でトニー賞を３度受賞、「アメリカのオリヴィエ」AMERICAN OLIVIER という栄誉あるニックネームも与えられています。

メリル　ストリープと共演した「ソフィーの選択」SOPHIE'S CHOICE （８２）で映画スターとしても認められ、「再会の時」BIG CHILL （８３）「シルバラード」SILVARADO（８５）「グランド　キャニオン」GRAND CANYON （９１）では監督のローレンス　カスダン LAWRENCE KASDAN と一緒に仕事を続けました。

１９９４年の「プリンセス　カラブー」PRINCES CARABOO で共演したフィービ　ケーツ　PHOEBE CATES （１９６３年７月１６日、ニューヨーク生まれ）と恋に落ちて、８９年に結婚、息子のオーウェン OWEN（９１年生まれ）と娘のグレタGRETA （９４年生まれ）のふたりの子供に恵まれています。

いつまでも若い妻（４分の１，中国の血が混じっています）がたいそうご自慢で、自分が父親に見られてしまうなどと自虐的おノロケを言ってました。

初めてインタヴューしたのは「ワンダとダイヤ。。」（８８）の時だったと思いますが、どこか英国人のような、気取った感じが印象に残っています。

嫌な気取りではなく、古典劇シェイクスピア俳優としての矜持とでも言いましょうか、誇りと意識の高さが表れていると言いましょうか、そういう信念は俳優として非常に貴重だと思いました。

カスダン監督の３部作の時も会見しましたし、大統領を演じた「デーブ」DAVE （９３）の時はファーストレデイー役のシーゴニー　ウイーバーと背の高さも知性もぴったりで、スクリーンの上では息の合った演技を見せて、インタヴューの時でも始終楽しそうでした。

普通に夫婦生活を送ってきた中年の男性が突然ゲイに目覚める「イン　＆　アウト」IN & OUT（９７）では、あまりリアルなゲイだったのでもしかして？！という疑惑の声まで上がったほど。

舞台劇「ヘンリー４世」HENRY IV（０３）でフォールスタッフ FALSTAFF を演じたケヴィンはドラマ　デスク賞を受賞、アカデミー賞、トニー賞、ゴールデングローブ賞、エミー賞、英国アカデミー賞などなどの栄誉ある賞を受けて、２００３年には舞台劇功労者として殿堂入りを果たしています。

もっとたくさんツーショットがあるはずなのですが、又いつか見つかった時に。