DIANE LANE 2021

 DIANE  LANE   2021


明けましておめでとうございます!

今年も頭の体操のためにもできる限り毎日、又は一日置きにブログを書くつもりです。

2021年元旦の初荷は、いつも清々しくて、間もなく56歳になると言うのに、可憐な存在を見せているダイアン レーンを取り上げました。

新作「レット ヒム ゴー」LET HIM GO(20)ではケヴィン コスナー KEVIN COSTNER の妻役、既に引退した夫婦が突然 犯罪に巻き込まれ、元シェリフのケヴィンが大活躍、インディアンの血を引く妻を演じるダイアンは髪を中央で分け、三つ編みにしたり、メークを濃くして、修羅場でもシャンとしている肝っ玉を見せています。

はじめての祖母役だそうでかなり老けメークですが、それでもやっぱりキリッとした美しさが滲み出て、ダイアンのファンは充分満足するはず。

もともとホースウーマンだった妻の技術を利用して現在は小規模の馬の牧場を営んでいるので、ダイアンは見事な乗馬シーンを見せてくれます。

「小さい頃よく乗馬の練習をしたし、その後も映画の仕事で乗馬を手がけたけれど今回は馬の名人という役なのでしっかりと練習をしたのよ。もちろん危ないシーンはすべてスタントマンだけれど、久しぶりの空が大きな西部で馬を相手のシーンは大自然を全身で味わえてラッキーなロケでした」

とダイアンは語っています。

ケヴィンとは「スーパーマン」MAN OF STEEL (13,16)でスーパーマンの両親役を演じていますが今回は遥かに濃いドラマで、かつて若い頃は美男美女のスーパースターだった二人の「同志愛」がプラスになってます。

背景は1963年、懐かしいビンテージもののトラックや自動車、質素な家の中のインテリア、などなどが出てきて当時のモンタナ州 MONTANA の西部の暮らしが覗けて、ノスタルジックな雰囲気満点。

孫の様子を見届けたいと言い張るダイアンに折れてケヴィンは妻と一緒にステーションワゴンでノース ダコタ NORTH DAKOTA 州へ。

途中でインディアンの若者に遭遇、ここでダイアンのインディアンの血が彼との結びつきに繋がります。

孫は西部劇のギャングのような家族と一緒に暮らして、その女親分を英国のエレガントな演技派、レスリー マンヴィルLESLEY MANVILLE が「オーバー ザ トップ」のダイナマイト演技で怪演。役の名前もブランチ ウイーボーイ BLANCH WEBOY とドラマテイック。

レスリーは「ファンタム スレッド」PHANTOM THREAD (17)で ダニエル デイ ルイス DANIEL DAY-LEWISの姉を演じてオスカー賞候補になりました。

このモンスター家族の家にたどり着いてからは、アクション、銃撃戦、暴力シーンが展開してかなりショッキングです。

ブランチも息子たちのためには何でもする「ママ ベアー」のタイプで、ダイアンも同様。

この映画は西部に生きるガッツに溢れた母親二人のドラマで映画のビリングもダイアンがケヴィンより上に出ています。

久しぶりに大自然をバックにした雄大な西部、60年代の生活をじっくりと楽しめた映画でした。


以前に書いたダイアンのページを加えておきましょう。











レスリー マンヴィル










DIANE LANE




映画デビューは79年 ダイアン レーンが14歳の時の「ア リトル ロマンス」でパリに住んでいるおませな少女がフランス人の少年に初恋を味わうという懐かしくも 古き良き時代の映画でした。
それからテイーン映画、「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」(どちらも83年)でマット デイロンと共演。
初めて会ったのは「コットン クラブ」(84)の時。ちょうどロスアンジェルス
五輪で街中が沸き立っていました。


79年に美少女スターとして“タイム”誌の表紙を飾った事について
“嬉しかったけれど タイム マガジンの格にはそぐわなかったと思うわ。単なる人気者として出ただけで 私のレベルはまだまだタイムの高いクオーリテイーではないもの”と既に物事の本質を見る知性の持ち主だった。


そう言う価値観を持っている為に 美しい女優だけでは満足せずに 色々な映画に出ては試行錯誤を繰り返し フランスの俳優のクリストファー ランベールと結婚して(88年)女の子を授かっても いつもどこか 寂しそうな表情が出てしまうのが 印象に残っています。


2002年の「アンフェイスフル」ではリチャード ギアの妻でありながら
強風のいたずらで 浮気をしてしまうという役をリアルに どこか空虚な胸のうちを繊細に見せて オスカー賞などほとんどの映画賞の候補になり ダイアンの演技力に自信がみなぎってきました。


この年にジョッシュ ブローリンとの交際が始まり すわ!バーブラ ストライザンドの未来の義理の娘候補!と注目され 見事04年にゴールイン。 ジョッシュの父親がジェームス ブローリンという俳優でストライザンドの夫だからの家族チャートであります。


自信と貫禄が出てきたダイアンはメークもあまりしないで 目尻のしわなどさえ役の上に利用しているような自然な姿勢で映画を楽しむ様になりました。


2010年の「セクレタリアート」ではトリプル クラウンの栄誉を勝ち取る
競馬馬チャンピオン セクレタリアートを育てたペニー チェネリーという女オーナーを熱演。男性ばかりのオーナー社会で女性らしさを保ちながらも 勇ましく
逞しく戦う姿はダイアンならではの役でした。


ちなみに最近の競馬の馬を主人公にした作品で私めが好きなのはこの「セクレタリアート」と「シービスケット」(2003) で後者は不格好で誰もが無視したサラブレッドが
2011  [CINEMA VERITE]  TV DRAMA
オーナーやトレイナー達の愛情と献身によってレースをダイナミックに勝ち抜いて行くお話。どちらも実話で 馬たちが美しく描けていて それだけでも見る価値は充分です。

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