2003 [21 GRAMS]
BENICIO    DEL   TORO




ベニチオ と日本の雑誌に書いてあるときがありますが ベニシオ デル トロがプエルト リコ生まれ、つまりスぺイン系の名前の発音です.イタリア語だとチオになるのかも。


大男の上に 野蛮と言うのか ヒゲをぼうぼうと伸ばしたりするのが優男(やさおとこ)はびこる映画界では目立って 美しい女性がこういう山男タイプになびくのもよく分かります。


プエルトリコの両親は共に弁護士、2歳上の兄上は医者とインテリの家庭に育ったのも
安定に裏付けされた彼の反逆精神でしょうか。
初めて会ったのは「エクセス バッゲージ」(97)と言うテイーン映画で当時人気アイドルだったアリシア シルバーストンが相手役にはベニシオ!とリクエストして
不釣り合いなワイルドマンの登場となったのです。


“小さなアパートの部屋はレコードと映画のビデオのコレクシヨンで足の踏み場もないのだよ。それがどうだ!レコードはCDになり ビデオはレーザーデスクとなってこれも大層な数を集めていたら DVD とか言う物が出始めて.しかし古い物を捨てられないから そのうち引っ越しでもしないと。”
2000 [TRAFFIC]


と彼らしい悩みを吐いていました。
 
89年に「007 ライセンス トウ キル」の悪役で出演した事を
“ 21歳だったが ボンド映画に出たからこれで僕のキャリアはオーケーと確信した。
ところがその後1年間も全く仕事が来なかった.これは僕の甘い期待を壊し 現実の苛酷さを味あわせてくれた.「ユージュアル サスペクツ」(95)に出てから 良い映画の味のある役が舞い込む様になった。”


と苦み走った顔で言ってました.「ユージュアル..」での赤いシャツを着た彼は
他の俳優達より体のサイズも大きいために 俄然目立ってましたよね。


それから多くの作品で彼と会見して来ましたが「トラフィック」(00)でのメキシコ人の役は自尊心を見せて 堕落した人々の中で光っていました.ここで彼は見事オスカー助演賞を受賞。
「チェ」(08)はベニシオの情熱を注いだ野心作で2部作の長編、スぺイン語の台詞
と言うハリウッド向きではない映画でしたがカンヌ映画祭ではベスト男優賞、スぺインではゴヤ賞と海外では絶賛されました.彼が演じたエルネスト チェ ゲバラは歴史的に正確ではないと言う批判もあってこの年のアカデミー賞で全く無視され「ミルク」
でのサンフランシスコのゲイの市議会議員を演じて主演男優賞を取ったショーン ペン
が “政治的なトーンを入れると得てしてハリウッドは敬遠する” と「チェ」を応援したことがありました。


最近ではオリヴァー ストーン監督の「サヴェージス」にアンサンブルキャストのひとりとして出演。
私生活では色々な女優とのロマンスが有名ですが ロッド ステユワートの娘のキンバリーと2010年にちょっとデイトして その結果 デライラと言う女の子が2011年8月に生まれました。二人は既に別れていますがベニシオはしっかり父親だと認めて
サポートしているそうです。
1997「EXCESS  BAGGAGE] 
今年の2月19日に42歳になったベニシオは相変わらず ノンシャランとセレブなんてどこ吹く風と生きているようでした。


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