NICOLE KIDMAN 2018

NICOLE  KIDMAN  2018

今年のゴールデン グローブ授賞式では受賞者がそれぞれ女性の権利を話していましたが、テレビシリーズ「リトル
ビッグ ライズ」(17)で夫の暴力に苦しむ妻の役で主演賞を獲得しただけに、スピーチもひときわ熱が入ったものでした。
海辺の高級住宅街に住むカップルは、夫役がアレキザンダー スカースガード、背が高くて、スリムで、美形のスウェーデン人の俳優、ニコールと並んでも最高のプロポーションを見せてくれるだけに、二人の暴力シーンは美男美女の迫力が加わって、壮絶な効果が出ています。
ニコールはほとんど全裸での熱演、そのために二人は特別に親しくなり、お互いに全エネルギーを出し合った後、慰さめあったそう。
つまり、パワフルな感情の移入があったわけで、すでにエミー賞などいろいろ受賞しているニコールは受賞のスピーチの度に「アレキザンダーのおかげ、愛しているわー!」ってなことを言って、マスコミがすわ、不倫!などと騒いでいますが、ニコールは非常に感情的で、敏感な女優ですから、ストレートにものを言ってしまうタイプ。
距離を置いてみると最初のハズのトム クルーズも現在のハズのカントリー歌手、キース アーバンもニコールよりはるかに背が低くて、やはり自分より背が高い男性と組むと居心地が良いのではと思われます。

もっとも新年のゴールデングローブ賞では、セクハラ問題を提起する黒いドレスの日だったために、ドメステイック ヴァイオレンスに苦しむ役だったと家庭内暴力をなくすようにと真剣にアピールしていました。


それにしても彼女の選ぶ役はかなり変態風な女性が多くて、のっぽの美女が狂った役を演じるスクリーン上のインパクトを自覚しているのかもしれません。もちろん普通の主婦という役にはマッチしませんし、ドラマテイックな女性でないとニコールの特色を活かせませんものね。
特に「ペーパー ボーイ」(12)、ここでは刑務所に閉じ込められている超変態の男(ジョン キューザック)と鉄格子を隔ててのマスターベーション をお互いにするというなんとも摩訶不思議な役を楽しそうに演じていますし、「アイズ ワイド シャット」(99)、「誘う女」(95)、「毛皮のエロス」(06)などなど、英国のシャーロット 
ランプリングに迫る猟奇的女優となりつつあります。

アメリカ人女優がほとんど、ヌード場面はダメ、とか契約に禁止事項を並べている時に、ファンには嬉しい挑戦の役作りを見せていて、貴重な存在だとつくづく思います。

1967年6月20日、ハワイのホノルル生まれなのは学者の父親の赴任先だったから。
昨年50歳になったので、私が毎月2回キネマ旬報に載せている「忘れられないスター」の316人目に登場しました。この「忘れられないスター」という妙にセンチで真面目な題名には大いに不服で、最初はもっと愉快なタイトルだったのですが、許可されませんでした。
2003年からもう15数年も続いているので、その面白い題名さえ忘れてしまったという記憶の酷さです。

本屋さんにいらしたら、たまにキネマ旬報を立ち読み、またはお買い上げください。
2017 BIG  LITTLE  LIES

2017  THE   BEGUILED







2017「ビッグ リトル ライズ」リース ウエザースプーン、ニコール(弁護士)

夫役のアレキサンダー スカーズガード美貌、身長、お似合いのカップルなのですが。。。


2018年1月7日レッドカーペットに現れたキースとニコール夫妻。


君臨しています。

ニコールのテーブルにジェイムス フランコが来ています。右にはリース ウエザースプーン。


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