CARY ELWES

June 21, 2018

CARY ELWES

今日は木曜日、ソーシャル　ネットワークでは
Throwback Thursday　　スローバック　サースデー
と呼ばれて、古い写真や思い出を載せたりします。
そういうわけで、「プリンセス　ブライド」（８７）で一世を風靡した美男の農夫、転じて快傑ゾロのような役のケイリー　エルウェスを取り上げました。
彼が女主人のロビン　ライトに言う　「AS YOU WISH」という言葉が若い女性たちの心を揺るがし、今ではケイリーの同義語のようになっています。

その３年前に「アナザー　カントリー」（８４）でルパートエヴァレットと共演して、大勢の美少年が通う寄宿学校での
同性愛ロマンスに花を咲かせて、その美貌に注目されたり、甘い２枚目のルックスとノンシャランな態度がエロール　フリンにそっくりだったこともあって、エロールの人気映画
「ロビン　フッドの冒険」（３８）のリメーク　「ロビンフッド：メン　イン　タイツ」（９３）というふざけた題名の喜劇編に主演したり、当時の英国出身貴族的美形としてもてはやされていました。

ちなみにエロール　フリンは１９０９年６月２０日オーストラリアのタスマニア生まれ、１９５９年１０月１４日に亡くなっています。何事にも真面目に取り組まないような表情がトレードマークで、私の好きなスターの一人です。

「レイデイー　ジェーン」（８８）では再び時代劇、気品はあってもあまり可愛くなかったヘレナ　ボナム　カーターを相手に、男前の美しさをこれでもかと披露し、「グローリー」（８９）ではマシュウ　ブローデリックと共に凛々しい北軍の軍人役を手がけ、それなりに本数ばかりが重なるキャリアにと迷い込んでいった様子。

甘いルックスに頼りすぎたとは思えませんが、ハングリーな俳優とは見えないケアリーは主演作が激減、２００４年には血なまぐさいホラー映画シリーズ「ソー」に主演して、ファンを驚かせました。２０１０年の続編にもちゃっかり？と出演しています。
この手の映画は見ないことにしているので、何が起こっているのかは想像だけですが、ソー（ノコギリ）で肉体を切断しているらしく、よくもまあ、のこのことグロテスクなシーンの連続を見にお金を払って映画館に行くことでしょうと仰天です。
すっかりB級映画のレギュラーとなった感のあるケイリーですが、現在出演数合計１２３本と量で勝負の中堅俳優となってしまいました。

１９６２年１０月２６日英国はロンドンのウエストミンスターに、Ivan Simon Cary Elwesとして生まれ、父御は肖像画家、母御は船舶業の跡取り娘にして社交界の華、インテリア　デコレーター、兄弟は３人、ケイリーは名門ハーロウ　スクールを出て、ロンドンの演劇学校へ。

ハーロウの先輩にはチャーチル、後輩にはカンバーバッチ（同じセンテンスに並べるのもどうかと思いますが）などが居て
今、大人気のエデイー　レッドメーン、トム　ヒドルストンたちと同類の毛並みの良いエリート校出身のハンサム俳優だったのです。

ケイリーの家系にはきらびやかな貴族たちが名前を連ね、何とデイッケンズの「クリスマス　キャロル」の悪漢スクルージのモデルだったというヒイヒイ曾祖父さんも居たそうで、彼の何事も気にしなさそうな、ボンボンの態度の背景が理解できます。

１９９１年に知り合い、２０００年に結婚したリサ　マリー
カービコフ（女優兼フォトグラファー）との間に女の子が一人、マリブの家はモロッコ風のインテリアだそうで、テキトーに映画やテレビに出演しては、マイペースの趣味の生活を楽しんでいる様子。
兄のカシアンは有名なプロデユーサー、もう一人の兄のダミアンも名が知れたアーテイストだそうで、クリエイテイヴな血は両親から引き継がれたのでしょう。