NIKI LAUDA
オーストリア生まれのチャンピオン レーサー、ニッキ ラウダのお誕生日が２月２２日、今年は２０２２年なので、２が続いて色々な予言めいた説が出回っていますが残念ながら、ニッキはもうこの世に居ないのです。
ニッキに会ったのは「ラッシュ」RUSH（１３）と言う映画のイベントで場所は確かロンドンでした。１９７０年代のライバル同士、ニッキと英国人レーサーのジェイムス ハント JAMES HUNT の友情・スポーツ・ドラマ。ハントは女性にモテモテのプレイボーイで会場でもスーパースターの行動を撮ります。豪州のスター、クリス ヘムスワース CHRIS HEMSWORTH がブロンドのハントを演じ、ドイツ（スペイン）人のダニエル ブルール DANIEL BRUHL が緻密な計画を取り、完全主義の技術系、ニッキを熱演。
（ハントとニッキはよく気が合ってロンドンのハントのフラットにニッキはよく泊まっていたそう。激しく生きたハントはたった４６歳で亡くなっています）
当時のニッキは６４歳、痩身なのと事故のために半分焼けてしまった右顔や腎臓病などのためにかなり老けて見えましたが気力はむんむん、シャープな記憶力、ヨーロッパのハイソサエテエーのウイットに溢れたチャーミングなジェントルマンでした。トレードマークの赤いキャップはフォーマルウェアの場合でもかぶっていて、いつもスポンサーの名前を付けています。
１９４９年２月２２日 オーストリアのウイーンの財界の重鎮の製紙会社社長の家系に生まれ、小さい時から車に興味を示していましたが、いざ、レースに出るとなると家族は大反対、ほとんど勘当されてしまいます。自分でスポンサーなど見つけてレースに出ては勝ち進み、１９７５年に初めて、フォームラワンのタイトルを獲得、１９７６年ドイツのレース場、ニューバーグリング NURBURGRING のグランプリで乗っていたフェラリ ３１２Ｔ２が炎上 、２酸化炭素の毒でほとんど死にかけ、更に右の頭、耳、まぶた、髪がほとんど焼けてしまう大事故にあったのです。しかしハンデイキャップもものかわ、６週間後にイタリーのレースに出場、７７年に２度目のチャンピオン、１９８２年にはっ自動車メーカーのマクレランと３００万ドルの契約を結び、８４年に３度目のチャンピオンとなります。
１９９３年からレースのマネージャーとして活躍するとともに、もともと興味があった飛行機ビジネスに本格的に身を乗り出し、１９８５年に創立した「ローダ エアー」LAUDA AIR 社を大きくし、９９年には「オーストリアン エアー」AUSTRIAN AIR となり、２０１１年には現在の「エア ベルリン」AIR BERLIN となりました。
私生活は１９７６年にマーレーネ クナウス MARLENE KNAUS と結婚してふたりの子供を設け、９１年に離婚、２００５年にはスチュアーデスで３０歳年下のブリジット ウェジンガー BRIGIT WETZINGER （１９７９年生まれ）と結婚、彼女は２００５年に腎臓が悪化して、透析機が必要になったニッキに自分の腎臓を提供し、ふたりの間には子供がふたり、ニッキには結婚街の女性との間に子供が一人いて合計５人の子供が居ます。
２０１９年５月２０日にニッキはスイスのチューリッヒの病院で波乱に満ちた７０歳の命を閉じました。
リッチな家に生まれ、好きなことに賭けて、死にかけても自分の道を貫く男の典型と言えましょう。羨ましい生き方かも。
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| ２０１３「ラッシュ」の時。 |
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| 若き日のニッキ |
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| リスのような前歯が特徴でした。 |
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| 事故の後の凄惨な右顔 |
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| 親友でもあった ジェイムス ハント と。 |
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| 日本で人気があった漫画「グランプリの鷹」（７７−７８）に登場するニキ ラムダ |
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| 「グランプリの鷹」仮面のニキ ラムダ！ |
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| 「グランプリの鷹」 |
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| ２０１３「ラッシュ」でニッキを演じたダニエル ブルール |
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| １９７３年 オートバイ |
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| ２番目のワイフ、ブリジット |
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| １９７６年事故現場 |
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| ２番目のワイフ、ブリジットと。 |
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| ブリジット と。 |
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| ２０１３映画 クリス ヘムスワース と ダニエル ブルール |
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| 最初のワイフ、マレーネと。 |
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| オーストリアのウイーンにあるニッキのお墓 |
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