PAUL THOMAS ANDERSON
ポール トーマス アンダーソン、通称、PTA と呼ばれている異色の監督、今日オスカー候補日に彼が監督した新作「リコリス ピザ」LICORICE PIZZA (21)がベスト映画、ベスト監督、脚本と3部門で候補となりました。おめでとうございます!
「ブーギー ナイツ」BOOGIE NIGHTS(97)以来のご贔屓俳優(5回も一緒に仕事をしました)にして親友同士だった故フィリップ シーモア ホフマン PHILLIP SEYMORE HOFFMAN(1967−2014)の息子、クーパー ホフマン COOPER HOFFMAN(2003年生まれ)が映画デビューにして主演と言う画期的な映画、監督のポールが育ったロスアンジェルスの郊外、サンフェルナンド バレー SAN FERNANDO VALLEY を舞台にした青春のひとコマを描いた作品です。
リコリスはキャンデイー菓子の一種でプラステイック・ビニールのような外見なために、リコリス ピザはビニール レコードの事を指すスラング。
ポールの最後の映画が「ファンタム スレッド」PHANTOM THREAD (17)、もう一人のよくコンビを組む名優、ダニエル デイ ルイス DANIEL DAY LEWIS が主演してオスカーを受賞、選んで仕事をするポールの作品はどれもがそれぞれ全く違うテーマで彼の果ない挑戦ぶりが伺えます。
1970年6月26日にロスアンジェルスの郊外、スタジオ シテイー STUDIO CITY に俳優にして、声優の父親を持って生まれ、8歳から父親に買ってもらったカメラで監督のモノマネをしたそう。12歳の時にベータマックスを使って本格的に撮影を始めました。母親とは仲が悪くもっぱら父親と過ごしたと言われてます。
サンタモニカ カレッジからエマーソン大学 EMERSON COLLEGE、ニューヨーク大 に行きますが実地の仕事のほうがスピーデイーにすべてを覚えると悟って退学、ペットストアなどでアルバイトをしながら色々な現場で撮影を手伝って、知識を吸収、2度目の監督作品、ポルノ映画の撮影現場を描いた「ブーギーナイツ」はオスカー3部門にノミネートされて、一躍時の人に。「ヴォンダーキッド」WUNDERKID (天才少年)とも呼ばれました。
「マグノリア」MAGNILIA (99),「ゼア ウイル ビー ブラッド」THERE WILL BE BLOOD (07),などなどオリジナルでストーリー性に富んだ作品を産み出します。
2001年から喜劇女優のマヤ ルドルフ MAYA RUDOLF(1972年7月27日生まれ)と共に生活を始め、3人の女の子と男の子一人の4人の子供を授かりました。
スタンリー キューブリック STANLEY KUBRICK 、ロバート アルトマン ROBERT ALTMAN 、黒澤明などなどが敬愛し、影響を受けた監督たちと話しています。
ボーイッシュなルックスに鋭い眼光がポールのユニークな才能を覗かせ、無意味な会話などもせず、集中力と強靭な意志力でハリウッドを生き抜いている逞しい監督と言えましょう。
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ちょっと上の写真と違います。 |
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だんだん目つきが凄くなっています。 |
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