SOUTH DAKOTA #4 KEYSTONE & BADLANDS
10月18日(水)
この旅のハイライトが昨日無事に終わったので、この日はリラックスする予定だったのですが、三大大自然名物のひとつ、バッドランズにも行ってみようとだいそれた計画を立ててしまいました。
朝のお散歩はいつもと違う方向に行ってみると古いキーストーンの通りがあって、ガラガラヘビ、エルク、などなどけったいな動物のステーキのお店(もちろん閉まっています)やら、小さな食料品店などがあり、坂道を登ると「博物館」までありますが、どれも維持費がゼロなのでしょう、寂れ果ててハロウイーンの幽霊屋敷みたいです。
相変わらずお天気が良いのでこういう寂しい景色もカラフルでフォトジェニックですが、寒い灰色の日などは全てが憂鬱でこちらの気分もメランコリックになることでしょう。
朝食は美味しいハムと確か卵焼き、いつものようにパンやらフルーツと食べて食堂のおばさんに今日で最後ですとご挨拶。
まず、ハンスに朝の散歩で見た、ガラガラヘビ、エルクのお店を見せて、博物館まで行こうとしたところでハンスはトイレに行きたくなり、これにておしまい。
そして、どうせサウスダコタに居るなら、24万4千エーカーという最も広大で、野生の自然の宝庫、その名も近寄りがたい「バッドランズ」BADLANDS に行ってみようとドライブを開始。3時間ぐらいで行けると思った所、これが何もない大草原を真っ直ぐに地平線目がけて走るという、ダイナミックなものの、異常に長い距離だと分かり、帰りが夜になると街灯もほとんど無くこれでは道が見えないから、シニアにはちょっと危険、というわけで2時間あまり走って途中で断念、すぐそばの「ウオール」という街でドライブは止めました。
よく映画に出てくる見渡す限りの一直線の道路、はワイルドで大西部の大きさがよく分かりますが実際に運転していると、距離感やらスピード感が変になって、おまけに異常にスピードを出して走る車がゴーッと横を通る度にこちらの車が振動で揺れたり、風も強くなって車のコントロールにも注意が必要、としんどい運転となりました。
この「ウオール」WALL という街には昔大きな「壁」があったそうで、今は巨大なドラッグストアが唯一のアトラクションとなっています。街の目抜き通りの殆どを占めるお店の中には、薬や日用品はもちろん、レストラン、アイスクリーム屋、お土産品、宝石屋、洋服屋、靴屋、何でも売っていて、人がごった返してています。皆さん、あまり裕福で無いようで、見事に安いキーホルダーなどばかりお買い上げ。
カフェには5セントのコーヒーと言うギミック GIMMICK (客寄せ)がありますがあまり人がいません。もっぱらレストランでハンバーガーやらピザに噛み付いています。
アメリカの貧民層が束の間を楽しむお気楽な娯楽施設と見えました。あまりのごった返しのお店に頭が痛くなって外のベンチで休んでから中に入るとハンスも中のカフェのテーブルで座っていました。
暗くならないうちに帰らねばとこの街で唯一の開いている、まともなレストラン「ソルテイー ステイア」塩辛い雄牛、SALTY STEER へ。
だだっ広い空間にそっけないテーブルや椅子、奥のビリヤード テーブルでは子どもたちが自分たちのゲームを騒がしく展開中、メニューの中から、ハンスはこの旅、最後のバッファロー バーガーを選び、ワタクシは又ウエッジ サラダ とイタリー風 チキンのブルースケタ BRUSCHETTA 、そして地元のビールを注文、金髪のウェイトレスがブリキで出来た、ちょっとお洒落なジョッキにビールを入れて持って来ました。何もかもがダコタ州の「ダサさ」全開ですが、これもチャームのうちと受け止めます。
このイタリー風 ブルースケタが何とも不思議なお料理で普通は薄いバゲットパンの上にトマトやらチーズを乗せてオーヴンで焼いたもののはずが厚いパンの上にチキンとチーズが乗ってその上から照り焼き用のような甘いソースがべったり。
不味くはありませんが今ひとつ 納得できないお料理でした。
さて帰り道がドラマテイックで、最初は鳥肌が立つようなオレンジ色とピンクの夕焼け、鰯雲のような雲が散らかって、まさに自然の100万ドルの絵画そのもの、そのうちに暗くなってきて、墨を流したように真っ暗な世界の中の1本道をひたすら、ラピッドシテイー目がけて走ります。二人共暗闇での運転は目が悪くなってきたために非常に警戒しながらドライブしなければならず、欠陥ありの4個の目で前方を見据えて進むのですが、やはり二人共非常に疲れてしまいました。
キーストーン KEYSTONE の表示が見えてきてやっとほっとして、無事に持てるに到着。明日は早い出発なので、ぐずぐずするハンスを促してベッドに行かせて、最後の夜のおやすみなさいでした。
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キーストーンの鳥獣肉のお店 |
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ガラガラヘビだけは御免ですが。 |
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上と同じ写真かも。冬眠中のお店。 |
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「ブラックヒルズ」で採れた金を売るお店 (閉店中) |
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サウスダコタ名物のウオールという街にある巨大なドラッグストア |
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結構暖かかったのでした。 |
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バッドランズに行かなかったための近くのお店の前で。 |
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「キーストーン」の壊れかけた家。建て方が複雑。 |
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街全体がこのドラッグストア! |
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「ウオール」街 全景。 |
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西部劇の舞台のようです。 |
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又又バッファローバーガー。手前はすごく変なブルーシュケタ! |
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お化け屋敷のような博物館。ピエロの衣装が又、恐ろしい感じです。 |
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「バッドランズ」名前が恐ろしいです。 |
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後ろの緑色の看板、全て「ウオール ドラッグ ストア」です。 |
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又又、ウエッジ サラダ(手前)ビールのブリキ製のジョッキがお洒落です。 |
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キーストーンの博物館兼学校 |
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ウオール街 1軒空いていた、まともなレストラン。(ネットから) |
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「ソルテイー ステイア」のシンボル (ネットから) |
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「ソルテイー ステア」の中。ビリヤード台は子どもたちで賑わっていました。(ネットから |
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「ソルテイー ステア」の殺風景なインテリア(ネットから) |
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「ソルテイー ステア」のメニュー(ネットから) |
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激しい冬の景色 (ネットから) |
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有名なバッドランズ (ネットから) |
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