ALBERT  FINNEY


「アメリカ人なら,感心するかもしれないが,英国でサーと呼ばせるのは,スノッブの他の何ものでもないと信じている.ミスターでたくさんだ」
と言って騎士の称号を断ったと言う,アルバート フィニーは,オードリー ヘップバーンに向かって「ビッチ」と言った世界中でもたった一人の男性だそうな。
もちろん映画の中の台詞ですが。「「いつも二人で」(67)と言うロマンテイックな映画です。

おまけに「アラビアのローレンス」(62)の主役も蹴ったのですと。法外な金がかかるのは,バカバカしいと。ピーター オツールが手がけて,結果的には良かったと思いますが,アルバートの勇ましい言動には定評があるのです。
「アラビアー」の代わりに出たのが「トム ジョーンズの華麗な冒険」(63)でした。そして若き26歳のアルバートの華麗にして,セクシーなこと!

アルバートに初めて会ったのは「ミラーズ クロッシング」(90)の時。マンチェスター出身らしい,気取らない,それどころか,自己軽視が当たり前になっている姿勢が,事の他,新鮮でした。普通のスターの様にエージェントに仕事を頼まず,自分で連絡やギャラの交渉もするシンプルな生活を貫いている姿勢も頼もしいなーと感心しました。

「ビッグ フィッシュ」(03)の時はユワン マグレガーと共演して,二人でアメリカの南部のロケを大いに楽しんだ話をまるでパブにいる様に、ゆるゆると笑いながら,披露してくれて、これが英国人同士の気の置けない会話なのだなーと感じ入ったり。
このところハリウッド映画にぶっ続けに出ています。オーシャン12」(04)「ボ−ン」シリーズ (07と12)などなど。
2003 「ビッグフィッシュ」
そしておかしいのは最新のボンド映画「スカイフォール」でスコットランドのボンドの叔父貴(血はつながってないようですが)の役で,激しいテンシヨンのボンドと全く対照ののんびりじいさんを演じて,珍しく家族的なシーンを見せたり,今までに無い奇妙なスピードとバランスを展開します。

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