EMILY   MORTIMER



父親はのジョンはサーの称号を持つ弁護士にして作家,エミリー モーテイマーは格式高い女子高に行き,オックスフォード大では英文学とロシア語を専攻,しっかりロシアにも留学して、ロシア語はぺらぺらですと。

1971年12月1日,ロンドン生まれ。

そう言う恵まれた環境に育った女性によく見られる,ひ弱で,頼り無さそうで、自信が無さそうで,地味で,いつも恥じらいを込めた表情で,落ち着かない姿勢を取っているタイプがエミリーなのです。誰かがすぐに助けてくれたからなのか,押し出しがなくとも,ある程度のレベルに、辿り着くと信じているのか,背が高いのにも関わらず,全く存在感がありません。
いつも前髪が目の上にかかっていて,それを押しのける仕草が習慣になっていて,それを可愛いと見るか,うっとおしいと見るか,で彼女に魅力を感じているかどうかのバロメーターになるのではないでしょうか。


映画デビューはヴァル キルマーが主演の「ゴースト アンド ダークネス」(96)。

始めてエミリーに会ったのは「ラヴリー アンド アメイジング」(01)と言う映画で,彼女自身とほとんど同じようなキャラクターを熱演して,女性がたくさん出て来るにもかかわらず,ヌード迄披露して、ひとり大活躍して役をこなしていました。弱々しいくせに,芯が強くて,あれよあれよと大胆な事をしでかし,それが済むと又元のからに閉じこもると言う女性の役は,彼女のおはこになって行きます。

「マッチポイント」(05)はウッデイー アレンが初めてロンドンで撮った映画で,エミリーは主人公のテニス コーチ(ジョナサン リース マイヤーズ)の妹役。この妹の金持ちの婚約者がジョナサンのガールフレンド(スカーレット ヨハンセン)に目をつけて,物語は殺人に迄発展するのでした。エミリーは再び,地味で目立たないけれど,本領を発揮すると逞しいと言う女性を演じます。

日本では未公開の「シテイー アイランド」(09)と言うアンデイー ガルシア主演の小品にも,楚々とした姿を添えてます。

前に紹介したアレサントロ ニヴォラと「恋の骨折り損」(00)で共演して,恋愛から結婚,もう二人の子供がいるそうな。

現在は住んでいるニユーヨークのブルックリンから,ロスアンジェルス迄テレビの仕事のために通勤すると言う忙しい毎日を送っています。もちろん帰るのは週末だけですが往復12時間の飛行機の旅だけでも大変でしょう。
昨年始まった,放送局の人種を描いた「ニユース ルーム」と言うテレビシリーズに出ているのです。
2018

「ソーシアル ネットワーク」(10)などでシャープな脚本を書いたアーロン ソーキンが創作,主役のキャスターがジェフ ダニエルス,彼の元恋人にして制作主任のプロデユーサー役がエミリー。
2013  「NEWSROOM」






















「最初はアメリカ人の女性の役だったから,苦労してコーチに就いてアクセントを学んで,それでも緊張の連続で。突然アーロンが今は外国人がうようよしている業界だ。英国人にしてもおかしくはないよね。と私の役は英国人となり,それで肩の荷がドット降りて,凄く楽しく演じる事が出来るようになったのよ」

そう言って,顔にかかって来る前髪を横に寄せるのでありました。

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