MARY  LOUISE   PARKER


一番記憶に残っているのは「フライド グリーン トマト」(91)でのメアリー ルイーズ パーカー。まず題名が「揚げた青いトマト」とまずそうな,不思議なものでしたし。この映画の会見では実際に,南部名物の揚げ青トマトが出てきて,パン粉の衣がついていたせいか,酸っぱくなくて結構おいしかったと白状しておきましょう。

当時メアリーより人気があったメアリー ステユアート マスターソンがボーイッシュな女性を大股歩きなどして,活発に演じ,ルイーズの方は,フリルのついたドレスなど着て,ガーリッシュなタイプを演じてました。

1964年8月2日にサウス カロライナ州のフォート ジャクソンに生まれたメアリーは,フォート(要塞,基地)と言う名からも察せられるように,父親は陸軍の軍判事で,子供のときはドイツ,タイ,フランス,そしてテキサスの未開地等の米軍基地を転々として育ったそう。
大変に内気なメアリーは,舞台に立って踊りを踊ったり,劇をすると打って変わって,積極的になるため,将来は女優を母親は察したと言います。ちなみに母親はスウェーデン人。

1986年ニユーヨークに移って,ここで舞台の仕事をたんとこなし,「ロングタイム コンパニオン」(90)と言う劇でエイズにかかった男性のベストフレンドを演じて好評を得ます。

ちょっともろくて,繊細で,自分の事より他人の世話を焼いてしまうタイプの役が続き,私生活では舞台で知り合ったビリー クルーダップと7年越しの交際後に赤ちゃんを身ごもります。しかしビリーは赤ん坊が生まれる前に若い共演女優のクレア デーンズと恋に落ちて,メアリーを捨てる事になり,しばらくの間,非情なビリーと可愛そうなメアリーのゴシップ ニユースが賑わいました。

シングルマザーのメアリーは,ひたすら仕事に集中し,テレビに舞台に映画に忙しい日々を送ります。

「ウイーズ ママの秘密」(2005−12)は人気テレビシリーズで,題名は雑草と言う意味から,大麻を指します。未亡人が生計を立てるために,質の良い大麻を栽培して商売をすると言うストーリーで,甘いルックスが効果的なメアリーはこの役で色々な賞を受賞。


「私っていつも不必要な程に真面目になってしまって,それが人々を退屈させてしまうのね。もっと努力をして良い仕事をしなくては,と言うオブセッシヨンにとらわれているから。カメラの前では,生き返ったように自由な気分が味わえる。でも普段の私は,意識過剰で,ガチガチに固まってしまう」
と言うように会見でのメアリーは優等生のようで,全く面白い答えが出てきません。

何度も会いましたが,いつもはきはきと答えるもののどこかに我慢しているふしがあって,それが彼女をより,謙虚でデリケートな美女に見せてました。
最近はシニア アクシヨン大作「RED レッド」(10)でブルース ウイリスの恋人を快演,今回は「レッズ2」(13)で再び,国際諜報機関に復帰するブルースにくっ付いて,及び腰でガンなど射つか弱く見える妻を怪演。肝っ玉シニア アサッシンのヘレン ミレンの毒婦ぶりと好対照です。

いつか「フライド グリーン トマト」の頃のぴちぴちに若いメアリーの写真を探しましょう。
 


2013「レッド 2」

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