DAVID    DUCHOVNY



少し前にこのブログに登場したテイア レオーニの元ご亭主にして、「X ファイル」(93−)のFBI 捜査官の役で人気を博したデヴィッド デユコフニーは名前からも察せられるとうり,ロシア系です。だからちょっともっさりの肉厚の顔なのでしょうね。ある意味では型破りのハンサムですが。

1960年8月7日,ニユーヨーク生まれ。父親はポーランド・ウクライナ系のユダヤ人で,作家兼米国ユダヤ系協会の広報を担当していたとか。母親はスコットランド人で,学校の先生と言う知性的な両親を持ち,彼自身も優等生、プリンストン大では英文学、イエール大では博士号を取得する寸前 という高学歴を持つ俳優です。フランス語,ヘブライ語,ラテン語に長けているそう。

巨大な注目を引いた,デヴィッド リンチ監督のカルト テレビシリーズ 「ツイン ピークス」(90)で女装趣味のFBI捜査官を演じて,人気を得て,ここから異星人が登場する超現実の犯罪を追うXファイルの役につながったのでしょう。
「X ファイル」(93−02)ではモルダーと言う役で,独特の辛口のジョークをポーカーフェースで連発し,その殆どが彼自身のアイデアだったそう。とびきりお利口,多少じゃがいもフェース,ハイレベルのインテリジェンスと言う点ではトミー リー ジョーンズと似ているかも。

カナダのバン クーバーでの「X ファイル」のロケに何度か行きましたが,いつもリラックスして,屈託の無い,冗談が大好きな楽しいスターでした。相手役のジリアン アンダーソンがキンチョールの真面目タイプだったので,良い相棒同士に見えましたし,スクリーンの上でのケミストリーにも二人の親密さがよく反映していたと思います。
左のおひげがデイヴィッドです。

テアーと97年に結婚。彼女と交際中に,「バン クーバーは400インチも雨が降って,滅滅としてしまう。からっとしたロスアンジェルスに戻りたい」とコメントして,バンクーバーの人々を怒らせたかと思うと,すぐに「いやロスに恋人がいるからなのだよ」と弁解したり,勝手な事をすぐに言ってしまうのも,彼のお気楽な人間性からでしょう。

軽いポルノ風映画「レッド シューズ ダイアリーズ」(92−)は日本では「蘭の女」としてリリースされているそうですが、この手の映画に平ちゃらで出るのも,彼のノンシャランとした,そしてどこか芸能界を軽く楽しんでいる余裕を見せていた印象を受けます。


2008年にセックス中毒と告白。ドラッグ中毒,アル中,不倫のはびこるハリウッドですが,マイケル ダグラスの同じ中毒症状以来 2度目のスキャンダルで,奥方のテイーは即別居,しばらくは干されていました。

しかし持ち前のサバイバル パワーでデイヴィッドは「X ファイル:真実を求めて」(08)「ゴーツ」(12)などの映画や,再びのテレビシリーズ「カリフォーニケイシヨン」(この題はカルフォルニアと性交と言う意味のフォーニケイシヨンの造語)(07−)ではセックスにうつつを抜かす売れない作家と言う本人の生活のパロデイーのような喜劇に出ています。

最近の会見でも,人生は失敗から! などと言って,マイペースぶりを見せてました。
1993「カリフォルニア」
2008「X−ファイル:真実を求めて」

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