LONDON #4 MI-5

LONDON  # 4  MI-5

MI−6の建物を見たからには、近くのスパイ国内情報局、
MI−5を観察しなければなりません。
MI−6のほとんど斜め向かい、テームズ川の向こう岸にある、こちらは由緒ありげで、上品な白めの灰色の建物が有名なテームズ ハウスと呼ばれるビルでMI−5のヘッドクオーターです。
というわけでまた川を越える橋を渡らねばなりません。今度の橋は Lambeth  ランベス というヴォクゾール橋より車の行き来が少ないために、あまり高所恐怖症に影響のないものでしたが、それでも下のテームス川にボートなどが通ると途端に高さと水の流れを感じて、足がすくみます。
あまり特徴のない建物で、いかにも官庁という感じでした。
結局、この日のスパイ 本部訪問散歩は延々3時間となって夕闇の迫る中、ホテルにたどり着いたのです。

大好きなスパイものテレビシリーズ「MI−5」(2002−2011)ではこの建物の入り口が毎度登場します。そして幹部とエージェントがプライベートの会話などする時は外に出て、必ずテームズ川沿いの歩道などを歩きながら、ひそひそと秘密の話を交します。
ちなみに英国ではこのシリーズを「スプークス」Spooks(スラングでスパイのこと)というタイトルで放映しました。

「プライド アンド プレジュデイス」(05)で、女性の憧れの君、ミスター ダーシーを演じたマシュー マクファイジェン(Matthew McFadyen )が最初のシリーズで主演のスパイを熱演、同僚のスパイ役の美しいキーリー ハウズ(Keeley Hawes)が既婚者であったにもかかわらず、熱愛の末、夫と別れてくれと大雨の中で求婚、二人は晴れて結婚したという超ロマンテイックな実話もあって、当時のファンを夢中にした人気番組でした。
目下ハリウッドで注目されている英国黒人男優のデヴィッド
オイエロウもスパイの部下の役を可愛らしく演じています。
このシリーズは9年間も続いた長期番組で、スパイを演じる役者がどんどん変わるのも楽しいものでした。

スパイ 大ファンの私はジョン ルカレの著書を全部読み、 最近はノンフィクションの「ア スパイ アモング フレンズ」
A Spy Among Friends: Kim Philby & the Great Betrayal
Ben McCintyre 著を熱心に読みました。
ま、MI−6 の話ですが、ついでにお勧めしておきます。

MI−5 のビルの横にあるテイト ブリテン 美術館

テレビドラマ「MI−5」からの本部入り口を見せた1場面。

同じく「MI−5」からの場面、局長役のピーター
ファースと言語や文化に詳しい専門エージェント。背後には本部入り口が。
ポリネシアか何かを記念した近くの胸像。

近くの船舶保険会社の飾り。
この本はとても面白い高名スパイのノンフィクションです。

マシュー マクファイジェン「MI−5」のスターでした。



MI5 の正面玄関。
2003年ごろ。左からデイヴィッド オイエロウ、マシュー マクファイジェン、キーリー ハウズ。
テームズ ハウス の正面玄関。

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