KRISTIN   SCOTT   THOMAS




2010 [ NOWHERE BOY]
大好きなクリステン スコット トーマスは英国はコーン ウオール生まれ。やはり大好きな女流作家 ダフネ デユモーリアも英国の西の端っこのコーン ウオールに生まれ この地の歴史をひもとくロマンス ドラマ、「レベッカ」とか「従姉妹レイチェル」などを書きました。海賊が隠れる入り組んだ海岸線とヒースが茂る荒れ地で有名です。いつかゆっくり訪れてみたい場所です。


さて60年5月24日に生まれたクリステンは有名な南極探検家のサー ロバート
“ファルコン”スコットのひい姪にして 英国貴族院のサー リチャード トーマス海軍提督の姪という勇敢な血筋を引いています。父親はサイモン スコット トーマスと言い大英帝国海軍のパイロットでしたが1964年に墜落死、未亡人になった母親は
再びロイヤル ネイビーのパイロットと再婚しましたが彼もまた70年に墜落死
と悲劇が続きました。


1998  [THE HORSE WHISPER ]「モンタナの風に抱かれて」




内気だったクリステンは演劇
に活路を見つけますが 母の反対にあい名門女子大に入りたものの16歳で退学し 演劇学校へ。19歳になった時 フランスに行き2週間のつもりが永遠のパリ住まいとなるのです。ここで演劇学校に入り 頭角を現し舞台に
出るチャンスを得たのです。全てフランス語で!


映画の方は 1986年のプリンス(アメリカの歌手の)が自分で制作 監督した「アンダー チェリー ムーン」で余りクリステンが上手なので 最初は小さな役立ったのを彼の恋人役、遺産相続人の女性という役柄で この時から彼女の冷たい貴族的な女
というイメージが有名になったと言えましょう。


「ア ハンドフル オブ ダスト」(88)ではアレック ギネス、ジュデイー デンチと言ったエリート俳優たちと共演して 
“もの凄くナーヴァスになってしまった” と告白しているものの 見事に 英国王室の女性という主役を演じて 感情を表さない 相手を許さない 高貴な女性の役はクリステン という評判を呼ぶ程になったと言います。


世界中に知られたのは「フォア ウェデイング」(94)でのヒュー グラントの友達役ですが その前にやはりグラントと共演したポランスキー監督の「ビター ムーン」(90)は至極風変わりなストーリで妙に猟奇的なポランスキー好みの映画で一見どころか3見の価値はあります。


初めて会ったのは「イングリッシュ ペイシャント」(96)でレイフ ファインズ
と砂漠で恋をする上流社会の夫人を演じたとき。道ならぬ情愛を美しく セクシーに見せてこの作品は恋愛映画のトップ10などに選ばれた程でした。


“ 監督のアンソニー ミンゲラにこの役は絶対に私の為にある と力説して何とか説得したのです。本能的に私こそ一番ふさわしい と感じたのですよ。”
と静かに話していました。服装も姿勢もエレガンスの粋を極めて私めは ぼーつと見つめるだけでした。近寄りがたい雰囲気も漂っていましたし。


1987年にフランス人の産婦人科医と結婚して3人の子供があり 主な住まいはパリだそうですが もちろんロンドンにも頻繁に行くクリステンは 2005年に夫君と別れました。お医者様 それも産婦人科というのがちょっと彼女の御主人とは意外ですが。スペインの貴族で一緒に乗馬をして葡萄畑を行くってな生活をしているイメージ
ではありませんか?


ともかくクリステンには以後かなり会見と重ねて来ましたが 最近はずっと気さくになって ケラケラと笑ったり かなりきわどいジョークなども披露してくれます。
変わらないのはワードローブで相変わらず 仕立ての良い 上等なスーツや由緒ありげなアクセサリーをさりげなく着けて現れます。そういつもさりげないのです。過剰な
スタイルは絶対にせず シンプルにしてシックが優雅なルックスにぴったり。


“ 最近はシャンゼリゼにも H&M などがお店を開いて ああいう凄く安い服は
とても駄目。良い服を何十年も大事にして着るのが私のモットーですから。”
とこちらには痛いコメントを吐いていました。実は私めの予算にぴったりの御贔屓のお店なのです。


フランスの映画や舞台に出ては英国やハリウッドの映画にも出て 実にスムースに
両方の言葉を操るのは演技力以上の才能でしょう。
「ノーホエア ア ボーイ」(10)ではジョン レノンの一見怖い伯母さん役を演じて 実母ではないものの深い愛情をジョンに注ぐあたりにクリステンの実力が見て取れます。ビートルズ ファンでなくてもリヴァプールの風景とか ブルーカラーの家族などのデイテイルが充分楽しめる映画です。




 

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