TOM   HANKS




いやはや 今のトム ハンクスの映画に食指が動く人は余りいないのでは と心配してしまうほどに 大物スターになって 精気と言うのか 性的魅力 いや スクリーンから放出するオーラがめっきり無くなってしまいました。


あのアメリカの素晴らしい健康性をこの人ほど満タンで見せてくれるスターは他にいないし 頭はとびきり良いし 人当たりと来たら 機嫌が悪い時で 普通の人の
機嫌の良いときぐらい 万年陽気マンですし このところいつも会う度に


“ 大統領が家系にいるのだから 政治家になって欲しいです。ロナルド レーガンやシュワルツェネッガーよりはるかに 資格があるし。”
等と訴えてみるのですが


1995「アポロ13」
“ いやー ヨーコ、僕は映画の世界で人々を楽しませ 恵まれない人たちを僕なりに助けていく方が ずっと効果があると思うよ”


とおもむろに答えるばかり。


ご存知かと思いますがハンクスの母方の先祖にリンカーン大統領がいるのです。


1984年の「スプラッシュ」以来 実に30回以上も会っている事と
当時はそれほど日本人の記者がいなかった事 私めの質問がユニークな事などで
トム と ヨーコの仲なのです。と言っても 初対面でも 友達の様に 親しげに
話すのが彼の自然な態度で 気楽で ジョーク連発の楽しいスターですから
これは特別な訳ではありませぬ。
と断って それにしても 彼の臆面もなく 臨機応変に滑らかにスピーチをする才能とひとの名をしっかり覚えている記憶力は見事です。


一度だけちょっと叱られたのは “ お父様はコックでいらしたから お料理はお得意ですか” と聞いた時
“ 僕の父はコックではない! ちゃんとしたレストランのシェフだ!”
1999「グリーン マイル」の時、次の「キャストアウェイ」役のためにひげをのばしている。
と誇り高い息子の矜持を示した時です。


今年の7月に56歳。まだまだ壮年ですから これは!と言う役を探しているのでしょう。それにしても「フォレスト ガンプ」(94)や 「ビッグ」(88)の父ちゃん坊やの役が余りにも強烈で ナイスガイのイメージを打ち破ろうと
「ロード トウ パーデイシオン」(02)などでは 悪役を手がけてましたが
どうも行き止まりのカンは拭えません。


最近の「ダ ヴィンチ コード」(06)と続きの「天使と悪魔」(09)など
の博士/探偵ぶりもぱっとしませんし
ジュリア ロバーツと組んだ「ラリー クラウン」(11)はロートル ロマコメ
スターの “どうだ まだいけるだろう”という傲慢さが感じられて げへ !でしたし
「ものすごくうるさくて ありえないほど近い」(11)の父親役は彼の持ち味が活かされているとは言え ちょい役ですし
親友のスピルバーグと組んで テレビドラマシリーズ 第2次大戦ものの制作に
励んでいるのが今のハンクスの誇り高き成果でしょう。彼は第2次大戦おたくで
その造詣たるや そこらの教授がこりゃだめだ!と逃げるぐらいなのです。
 

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