JOHN  C.   REILLY




お団子みたいなルックスのジョン C ライリーは1965年5月24日にシカゴで生まれました。C はクリストファーというミドルネームで 父親はアイリッシュ系 リネン
の問屋のオーナー 母親はリチュアニアの女性 6人兄弟の5人目 と典型的 アメリカの移民ミックスの家庭に育っています。彼のお茶目な表情を見ると暖かい家族なのだろうなと想像できます。


“ カトリックの家に育ち今も教会によく行く。昔 俳優になりたいと神様にお祈りして
俳優になった今 この仕事を神から与えられた使命と思っている。特にナマの劇場での
劇は6日間に8回のパーフォーマンスをしなければならなく これは僧侶の生活と同じ。
そして暗く奥深い精神的な演技をするとスピリチュアルな高揚感を得るのだよ。”


8歳から地元の劇場で色々な役をし シカゴで有名なステッペンウルフ劇団に入り
ここでシェイクスピアの作品をたくさん手がけ 89年にブライアン デパルマに
自分の舞台のヴィデオテープを送って 「カジュアリテイーズ」(89)に応募。

この撮影でショーン ペンとすっかり意気投合し 二人はこれからずっと友人関係を続けて行きました。


“ ショーンとは何も言わずとも巧くやっていけるが 故意に私生活で交際したりしない。彼の友人だから役を貰う などと不必要な文句をつけられたくないし。
「シン レッド ライン」(98)で一緒に出演したときなど お互いの顔を見るのも嫌で おい!この女の腐ったようなばばーめ、ほっておいてくれよ! などと罵詈雑言を交わしたものだった。”


ジョンに初めて会ったのは「ブーギー ナイツ」(97)の時。既に監督のポール トーマス アンダーソン (PTAと呼ばれている)の映画「ハード エイト」(96)に出ていてお互いに 映画に掛ける熱情と
コミカルな才能を確認し この後も「マグノリア」(99)と二人のコラボレーシヨンはとびきり冴えた味を出しています。


“ 映画が完成する前は ただならぬ期待を抱くものだが 後から失望する事が多いい。ポールはアーテイストだからアイデイアがキテレツで それを励行してしまうところが嬉しいよね。波長が合うと言うのか 変な趣味が合うと言うのか
お互いに無言でうなずきあったりする。”
と言ってにやりとしてました。
PTAの映画は突然空からカエルが降って来たりと 意味不明のところが多くて それがまた彼の魅力なのです。


「シカゴ」(02)では亭主役をして 歌って踊ってアカデミー賞にノミネートされたマルチ才能の持ち主でもあります。


一番最近会ったのは「カーネージ」(日本での題はたしか「おとなのけんか」)(11)でジョデイー フォスターの夫を演じた時でポランスキー監督が有名な舞台劇をそっくりそのまま映画化したものです。


ケイト ウィンスレットとクリストフ ウオルツの夫婦とたった4人だけが登場する それも小さな居間で繰り広げられる精神的ドラマですから ジョンの大男ののっそりとした動きとイライラしている妻のジョデイーの神経を逆撫でするような焦点を外した返答とかが喜劇的効果を出してました。特に他の3人がスノッビーでハイテンシヨンだったのでジョンの熊のような存在が救いでもありました。
2008  [STEP BROTHERS]

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