WINONA    RYDER




日本人好みの華奢で 目鼻立ちが細かく整っているウィノナ ライダーは一時大変な人気スターでした。オードリー ヘップバーンに通じる妖精のタイプですが何と本当は
金髪なのだそうです。


本名はウィノナ ホロウィッツと言うように ユダヤ系で 大勢のハリウッドの有名なスターたちがエスニックな本名をアングロ系の名前に変えた様に 彼女もライダーと言う安全な名前に変え 「ルーカスの初恋メモリー」(86)でデビュー。
「ビートル ジュース」(88)や「ヘザース」(89)ではコミカルな演技力も発揮して 「シザーハンズ」(90)で共演したジョニー デップとロマンス、婚約までしたのです。ジョニーは腕に “ ウィノナ フォーエヴァー ” と言うタトウーまで彫って愛を表し 後に別れてから “ ワイノ フォーエヴァー ” (アル中 永遠に)と変えたそうな。


ウィノナは体が弱い為に数々の役を降りています。精神的にも不安定なところがあるようで 「ゴッドファザー 3」(90)に出る為にローマに行って ホテルでベッドから出られなくなり この役はコッポラの実の娘が代役を果たしたり というエピソードはかなりあるようです。


重度の不眠症で 強い薬を使っているのも 彼女の可憐さ とか弱々しさの背景にあるのかもしれません。


初めて会ったのは 「ルーカスの初恋メモリー」でまだ15歳のウィノナは 小学生の女の子の様に小さく でも表情は28歳の大人のもので 年齢を超えた深い知恵を持った ちょっと不思議な少女でした。


「愛と精霊の家」(93)ではアルゼンチンの家族の一人を演じて ラテン系の人々が
どうして白人のスターばかりを使うのか と抗議してました。 ウィノナは ジェレミー アイアンズ や メリル ストリープ、グレン クローズにヴァネッサ
レッドグレーヴたちと並んでラテン系の人を演じたのですから。


今でこそ メキシコ人はなるべく その国の俳優を アジア人の役もアジア人の俳優にとポリテイカリーに公正な状況になって来ましたが 昔はマーロン ブランドやミッキー ルーニーが日本人を演じたのですから。それもひどいメークで。


「17歳のカルテ」(99)の会見では しきりに共演の若手女優たちを褒めていましたが 内心はかなり苦しかったはず。この役の為にウィノナは4年も掛けて 制作にも関与したそうですが 突然現れたアンジェリーナ ジョリーのめくるめくような存在感
にすっかり影が薄くなり アンジェリーナはアカデミー助演女優賞を受賞。


ともかくウィノナの巨大なトラブルは2001年 ビバリー ヒルスでの万引き事件
でした。その後にも高級デパートで “ 買ったと思った品物 ” がバッグの中にあったとかで 彼女の精神状態が話題に上がり 以後のウィノナは “ 万引き女優 ” という最悪なレッテルを貼られ 今だにジョークのネタになっています。


1999  「17歳のカルテ」
会うと 静かで 冷静なのですが 堂々と意見は吐くし 郷里のペタルーマで起った少女誘拐殺人事件に協力して20万ドルの寄付をしたり などしっかりとした態度の持ち主です。
最近は 「ブラック スワン」(10)で引退直後のプリマ バレリーナを演じてましたが 今年の10月に41歳、女優としては難しい年齢にさしかかって来ました。

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