DIANE   KEATON

「アニー ホール」(77)で世界中を魅了したダイアン キートンは今年の1月5日に67歳。
その36年後もダイアンは相変わらず,アニー ホールの延長を歩いているようです。
2012
「知名人になってしまって、プライヴァシーがどんどん無くなってしまう。だからどうしても高い塀を造って,自分を守らないと。若い時は虚栄心が人並み以上にあったから,期待に応える姿勢を繕っていたけれど,もう怖いもの無し,勇敢に,自分の好きなことをして,好きな事を言うことにしたのよ。答えたくない時は答えない。勝手に書いて下さいとね」

と開き直った態度が,それで又,尊敬されているようです。
1972 初めての「ゴッドファーザー」の時

彼女の本名はダイアン ホール,生まれたのは東部ではなくカリフォルニアのロスアンジェルス、父親は不動産業と土木技師,母親は舞台が大好きなアマチュア カメラマンと言う裕福な家庭に育ち、演技に目覚めて演劇学校へ。

1970年に知り合ったウッデイー アレンとは合計8本の映画を創っています。彼女のニックネームがアニーで本名がホールと言うことから,例の映画がその時のちょっぴりエキセントリックな,男用の服が大好きな彼女自身だと伺えます。

「ゴッドファーザー」3部作(72,74,90)に出てからアル パチーノと親しくなり,当時の雑誌を賑わせましたが,今だに無傷の独身,娘と息子を養子にして,母親業を楽しみ,大好きなスペイン建築のぼろ家を買っては,好きな様に修理して,立派な家に戻してから売ると言う趣味兼ビジネスは父親の影響も入っているでしょう。

「ミスター グッド バーを探して」(77)や「インテリアーズ」(78)などで光っていましたが,最近はロマンテイック コメデイーがほとんど。

「ダーリング コンパニオン」(12)ではケヴィン クライン(名医の役)の妻で夫婦仲がちと気まずいとき,迷い犬を拾い,山荘に来て,この犬が居なくなって大騒ぎ!と言う何とも裕福な人々の大問題のおばかドラマでした。エレガントな服を着て,趣味の良い家に住み,社会問題を夕食のテーブルで交わす階級の人々の小さなトラブルを見て庶民が楽しむのでしょうが,いやはや何ともの映画で,立派な俳優たちがこぞって出ているのが又,ハリウッドの脚本状況の貧しさを垣間見せていました。

今年は「ザ ビッグ ウェデイング」(13)と言うオールスター映画にロバート デニーロとうまくいってない夫婦(又です!)を演じるそうな。


1985年頃
初めて会って以来(85年頃)必ず体中を包む,帽子、マフラー,手袋,ズボンのスタイルで現れるのも,例の高い塀を造らないと,の観念が洋服にも反映しているようです。

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