CARRIE-ANNE MOSS

CARRIE -  ANNE   MOSS

一世を風靡した「マトリックス」(99)のトリニテイーを颯爽と,雅やかに演じたキャリー アン モス登場。
主人公のネオを演じるキアヌ リーヴスの人気が沸騰して世界中の女の子が騒いでいる時,普通ですとミーハー族は相手役の女性に八つ当たりするのですが,キアヌ ファンたちはキャリーを味方のように受け入れてました。
媚びないで,淡々とした風情とオトナコドモのようなキアヌのしっかりものの姉貴のような存在が良かったのでしょう。

1967年8月21日カナダのブリッテイッシュコロンビアのヴァンクーヴァーに生まれ,母親は当時のトップグループサウンズのホリーズの「キャリーアン」と言う歌から取った名前だそうで,当人は「気軽に付けちゃって!」と少しばかりむくれる真似をしていました。

11歳の時に入った児童劇団で張り切り、学生の時はヨーロッパ旅行などした積極的な若者のようです。
20歳の時にモデルの仕事で再びヨーロッパに行き,世界中の一流雑誌に載るトップモデルのひとりだったそう。スペインでテレビシリーズ「復讐処刑人」に出る機会があり,その時のロケでハリウッドへ。そのまま映画界に滑り込むと言う自然体の女優のスタートでした。

最初の「マトリックス」(99)の会見では,内気そうでいて,結構ジョークなどを飛ばす世慣れたプロの面を見せて,ここでもひ弱なキアヌを助けたり弁護したりしていたのが懐かしく思いだされます。

「メメント」(00)ではガイ ピアースの相手役として難解なストーリーのドラマに女性の柔らかさを添えていました。

「マトリックス リローデッド」と「マトリックス リヴォルーシヨンズ」(ともに2003)では少しばかり,注目されすぎての疲れと言うのか,澱のようなものが漂っていました。何と言っても少年向き(キアヌのファンは女の子ですが)のSFアクシヨンものですから,ヨーロッパ志向のキャリーにとっては繰り返しているうちに,虚しさも感じてしまうに違いありません。キアヌ自身も興奮したかと思うとだんまりを決め込んだりの落ち着かない不安定さを見せていましたし。
「サングランスをかけるとすぐにトリニテイーだってばれてしまって,普通の有名人の逆なのよ。素顔でいると誰も分からないのだから」
などと苦笑いしてたのもおかしい想い出です。
1999年に同じカナダ人の俳優、ステイーヴン ロイと結婚,二人の間には3人の子供が生まれたとか。


2003 「マトリックス リローデッド」

ポスト マトリックスのキャリーはあまり張り切らず,母親業に専念しているようで,たまにテレビや映画に出てますがスターのポジシヨンには全く未練もこだわりもないよう。その姿勢が又,毅然としいて,豊かで安定した生活が伺われます。



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