MAX VON SYDOW

MAX    VON  SYDOW


マックス フォン シドー(サイドーと言う人も居ます)はスウェーデンの重鎮です。役も偉大な宗主,偉大な国主,偉大な企業主から世にも邪悪な悪魔大王まで,いわゆるオーバー ザ トップと言うのか,スーパーヒューマンの役が最近は多いいのは勿論,哲学的な容貌が白髪と年輪のせいで仙人のようになったからでしょう。

1929年4月10日スウェーデンのルントに,哲学の教授の父を持って生まれましたから今年84歳,まだまだ現役で活躍しています。
1948年陸軍除隊後,王立ドラマスクールに入り,55年にあのイングマル ベルイマン監督に出会います。「第7の封印」(57),「野いちご」(57)などなど名作を生みました。ふたりはスウェーデンを代表する映画人と言うか,スウェーデンのシンボルでしょう。
ジョージ ステイーヴンス監督の「偉大な生涯の物語」(65)でイエス キリストの役を演じて,ハリウッドに進出、
「さらばベルリンの灯「(66)では冷血なネオナチの首領,そして「エクソシスト」(77)での神父役,「ペレ」(87)ではアカデミー主演賞の候補になりました。
「ニードフル シングス」(93)では悪魔のルシファーを演じて,キリスト,エキソシスト,ルシファーの3役を演じた俳優として歴史にも残ります。

初めて会ったのはオスカー賞候補になった「ペレ」で、
登場するだけで,威厳と風格がかもしだされてました。19世紀にスウェーデンからノルウェーに移民船に乗って行くラセとペレの惨憺たる苦労話です。
マックスは,有名な低くて,力のこもった声で、
「アメリカの俳優たちのナチュラルな演技にはいつも感心している。私は劇場での訓練が激しすぎたのか,どうも舞台用のオーバーな演技をしてしまう。昔の映画を見ると私は全く舞台の上と変わらない演技をしていて,実に滑稽だな、と思うね.しかし舞台こそが俳優としての力の見せ所だと私は信じている」
と述懐してました。
その後にも数回会見をしてきましたが,常に気品と威厳とエレガンスに溢れた存在を見せてます。
「ハムスン」(96)はノルウェー人の作家が反英米の信念を貫く実話をもとにした映画で,ここでもインテリの闘魂を見せてました。
2007「潜水服は蝶の夢を見る」
最近でも「ものすごくうるさくて,ありえないほど近い」(11)では言葉を発さない謎の老人役など等たくさんの映画に出ています。そして相変わらずとっても綺麗な老紳士で,こういう風に歳を取りたいものです。
1987 「ペレ」

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