TARAJI P. HENSON

October 24, 2016

TARAJI P. HENSON

タラジ　P。ヘンソンという変わった名前の黒人の女優を紹介しましょう。日本ではおなじみではないでしょうが、アメリカでは大人気テレビシリーズ「エンパイア」（１５−）というヒップホップ界（ラップ）の女王的存在を演じて大変なセンセーションを巻き起こしました。
映画でも「ヒドン　フィギュアーズ」（HIdden Figures）（１６）という、１９５０年代のアメリカの宇宙科学に貢献した黒人女性の数学者たちのリーダーを演じて、注目を浴びています。
「エンパイア」では女豹のような、権力志向満タン、ギンギラの衣装にメークの母親にして、女親分を怪演中、「ヒドン。。」では当時は黒人、ましてや女性が科学や数学の専門家を目指すだけでも稀な時代に、日の当たらない場所で忍耐強くアメリカの宇宙工学に使えた女性を知的に、力強く熱演しています。

１９７０年９月１１日（あのテロ攻撃の記念日です）にアメリカン首都、ワシントンに　タラジ　ペンダ　ヘンソン　　というスワヒリ語の名前を付けられて生まれ、子供の時からゴールはただ一つ、女優になることという決意を抱いて成長したそうです。父親は清掃人、母親は店長という、貧しいながらも理解のある両親のもとに育ちました。

華やかなブロンド　ヘヤーで現れて、ダークな髪になれた私たちをびっくりさせ、
「ブロンドの方がずっと楽しいのを発見したわ。誰もが気楽に話しかけてくるもの」
と持ち前のオーバーなジェスチャーで、ケラケラと笑います。写真ではよくわかりませんが、銀のキラキラ光ったラメのドレスがブロンドと一緒になって、金と銀の豪華なミックスを見せてます。何しろ豪快な姿勢が気持ちの良いスターなのです。
「やっとお金に余裕が出てきたから、もう安いチキンも食べたくないし、ターゲット（庶民の日用品を売るデパート）にも行かないんだ。我慢する生活をちょっと忘れたいから」
と正直で、ストレートでもあります。
「それでも「エンパイア」のクッキー（彼女の役の名）ほどに不躾で、思ったことをバンバン叫ぶようなレベルに入ってないけれど。でもポリテイカリー　コレクト（政治的にまともな）なことばっかり喋っていたら、不満が爆発してしまうわよね！」
と同意を求めるのでした。