SOFIA COPPOLA 2017

SOFIA  COPPOLA   2017

ソフィア コッポラが今年のカンヌ映画祭で、監督賞を受賞。またもや女性監督にしては史上2度目、などと騒がれていますが、今はもう、やれ黒人監督だの、女性監督だの、アジアン俳優だのという肩書き?なり説明はは古いという声もあります。
が、相変わらず、ハリウッドは男性優先のしきたりが依然として残っているので、やはり女性、マイナリテイーの受賞は特筆すべきことで、喜ぶべきことでしょう。

「ザ ビガイルド」(魅せられて)(17)という南北戦争時、傷ついた兵隊をかくまう花嫁学校の女性たちが巻き起こす性の目覚め、嫉妬、そしり、やっかみ、などの感情の嵐のドラマの映画化を監督しての受賞です。
ニコール キッドマン、キルステン ダンスト、エル ファニングにコリン ファレルというキャストで、原作はトーマス クリナンが1966年に出版しています。
実は71年に、ドン シーゲル監督、クリント イーストウッド主演で既に映画化されていますが、ソフィアは
「クリント イーストウッドの映画のリメークではありません。あくまで、原作を私なりに映画にしてのです」
と強く主張しています。

さてソフィアとは何度も会見を重ねていますが、いつもフランス製っぽい、地味でシックな服を着て、あまりメークはせず、小さな声でボソボソと話す、非常に控え目な女性です。
メガフォンで「用意スタート!」などと号令をかけるようなことは全く出来そうもなく見えますが、きっと心身に創作欲が燃えたぎっているのでしょう。

「ゴッドファーザー パート3」(90)に、突然出られなくなったウノナ ライダーの代わりに、メアリー コレオーネの役で出演した時は、やれ親のコネだ、ひどい台詞まわしだ、演技ができない、顔がひどい、などとあらゆる批判を受けて、この時ソフィアは2度と映画には出るものかと決意したそうです。
この時の思い出を最近こう話していました。
「鼻は大きくて曲がっているし、何もかもがピカソの絵みたいに位置が違う目鼻立が大嫌いだったけれど、アンジェリカ
ヒューストンに会った時、
「あなたの顔はとっても個性的で、素晴らしい。絶対に整形手術なんかしちゃダメよ!私も大きくて、すごい鼻を持っているし、ちっとも美人ではないけれど、そのために女優としてはプラスのルックスになっているのよ。自分に自信を持って前進すること!」
とアドバイスされて、思い直し、アンジェリカに今は深く感謝していると言ってました。

その後、服飾デザイナーを試みたり、脚本を書いたり、制作を手掛けたりとクリエイテイヴィテイーの才能を大いに発揮しています。

監督作品は今までのところ、12本、どれもが彼女の美意識が鮮やかに反映された映画ばかりです。

1971年5月14日、ニューヨーク生まれ。コッポラ家のきらめく家族構成は有名ですから、省きます。
1990「ゴッドファーザ−3」


2017カンヌ映画祭で。コリン ファレル と ニコール キッドマンと。

1990  「ゴッドファーザ−3」右はアンデイー ガルシア。




2017  THE BEGUILED

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