EMMANUELLE SEIGNER

EMMANUELLE    SEIGNER

フランスはパリ生まれ,夫はローマン ポランスキー,祖父はコメデイー フランセーズの会長だったルイス セグネーと言う環境に恵まれたエマニュエル セグネーは大柄で,骨っぽくて,顔も造作が大きくて,一般のパリジエンヌのイメージではありません。
それでも14歳からモデルとなって,世界中を回ったとか。アンジェリカ ヒューストンも体も頭も顔立ちも大きいですがゴージャスなモデルでした。強烈な性格を見せる立派な顔だちは写真家のインスピレーシヨンを刺激して,よりドラマテイックな写真が撮れます。ドレスより着ている人間の方が目立ってしまいますが。

1966年6月22日パリにフォトグラファーの父親とジャーナリストの母親の間に生まれ,モデルから女優,そして歌手としての才能もあるマルチタレントなのはやはり両親から受け継いだ創作意欲の賜物でしょう。
2007   「潜水服は蝶の夢を見る」
1989年にローマンと結婚,今はふたりの子供が居て,息子の名前はエルヴィスですと。
ローマンはハリソン フォードを主役にした「フランテイック」(88)と言うサスペンスドラマにエマニュエルを起用して,ここからふたりのロマンスが展開したと言います。
ヒュー グラントとクリステイン スコット トーマスが出ている「ビター ムーン」(92)では彼女の個性的でアニマリステイックな魅力が光ります。

ローマンがジョニー デップを使っての「ナインス ゲート」(99)は意味不明の悪魔など出てきて,エマニュエルは全裸となってジョニーを誘惑したりのいかにもポランスキーらしいスリラーでした。

この写真はアメリカの画家のジュリアン シュナベルが監督した「潜水服は蝶の夢を見る」(07)からのもので、フランスのジャーナリストが事故で半死状態となり、動かせるたったひとつの肉体部分の目を1回瞬くとイエス,2回だとノーと言うコミュニケーシヨン手段で,本を著すと言う実話をもとにしたストーリーで,エマニュエルは彼の手伝いをする役でした。主役はフランス人俳優のマチュー アマルリックで心が痛み,次はこんな肉体状況でも創作は出来る!と言う励みが湧いて来る傑作です。

エマニュエル当人は,英語も達者で,夫君より遥かに逞しく,図太い神経の持ち主のようで,だからこそふたりの絆は強く,安定しているのだなと思いました。


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