BOB ODENKIRK

BOB  ODENKIRK

日本では余りおなじみではないどころか、ボブ オデンカークと言う名前に「おでん」を連想するぐらいでしょうが,アメリカではちょっとしたスターなのです。
ちなみにこの名前はオランダ語で「古い教会」と言う意味だそうです。
インテリのコメデイーと言いましょうか、エッジーでシニカルなトーンで変なことを言う喜劇役者として評判で、特に怪物番組と言われた超人気テレビシリーズの「ブレイキング バッド」(07−13)にゲスト出演したところが、彼のあまりの不道徳な行動に喝采が上がり、レギュラーの地位を得たのです。俗に言う「アンビュランス チェイサー」(救急車追跡)の弁護士役をお得意のオフ ビートの皮肉たっぷりに演じて、一種のカルト俳優とまでなりました。

喜劇の脚本家としても数多くの功績を成している、マルチ才能のボブは1962年10月22日にイリノイ州のシカゴの近郊のベーウインに印刷業者の両親のもとに生まれました。6人兄弟のひとりで、小さい時から人を笑わせるのが大好きだったそう。「モンテイー パイソン」を真似ていたと言いますから,かなりませたテイストを持っていたようです。
一時は有名な「サタデー ナイト ライヴ」のレギュラーにもなりましたが、お互いに不満がつのったベン ステイラーと共に新しい番組を創ったりもしたのですが不発に終わります。映画の監督も手がけるなど、チャレンジが生き甲斐のようなところもあって、やっと安定した人気を得たのが「ブレイキング バッド」でした。
2013年にはブルース ダーンが頑固老人を演じた「ネブラスカ」でテレビのキャスターをしている上の息子を快演しています。
そして今年、主演テレビシリーズがスタート、タイトルは「ベター コール ソウル」(ソウルに電話すると良い)と言うもので、「ブレイキング バッド」の弁護士の延長ドラマなのです。番組の初めはうだつの上がらないファストフード店で働いているソウルが出てきます。彼がいかに悪徳弁護士に成長して行くか、がこのドラマの芯になっていますが、何やら得体の知れない変なキャラクターが大勢出て来るのは「ブレイキング バッド」のトーンとそっくりで、これからの展開が楽しみです。
当人はしゃべりだすと止まらないタイプで、博識を自己軽視風にひけらかすと言うテクニックを使うもの、ちょっとばかり自己中心な性格が覗けました。どことなく古いタイプの俳優にも見えました。
 2015「ベター コール ソウル」



2013「ネブラスカ」

「ブレイキング バッド」でブライアン クランストンと。



「ブレイキング バッド」

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