LONDON'S GENTLEMEN'S CLUB

LONDON'S GENTLEMEN'S CLUB   



ロンドン最後の夜はプライヴェート クラブ、会員制クラブ、ジェントルマンス クラブと色々な呼び方がある伝統的な場所でのレセプションと夕食。
英国の生活、特にオックスブリッジを出たエリート達はとかく「僕のクラブで7時に」ってな事を言います。カントリー ジェントルマンは、ロンドンの自分のクラブをホテルのように使ったり、ジョージ スマイリーの様にひねたジェントルマン(スパイ)はひっそりとした場所にある,全く飾りっけのない、しかしステーキが抜群においしい自分のクラブにたまに行きますし、社交にも必要、ステイタスにも関わる憩いのスペース(家庭の雑踏から逃亡)になっているようです。
言うまでもなく「ダウントン アビー」が招待してくれたのです。

行く前から紳士はコートとジャケット、淑女はドレス,間違ってもジーンズやスニーカーは御法度と繰り返して警告されて、さて招待されたクラブは「サヴィール クラブ」(Savile Club)と言う洒落たメイフェア区のクラリッジス ホテルのすぐ近く、有名な紳士服が並ぶ通りと同じ名前で、こう言うクラブの殆どがそうであるように、看板など掛けてありません。住所番号がひっそりとあるだけで,外部に知らせる必要が全く無いからでしょう。

受付の女性は眼鏡をかけて、不法侵入者にいつでも「ノー!」と言えそうないかめしい感じですが、メンバー達は気さくに「グッドナイト!ダフネ!」とか声をかけてました。

中に入るといやあ、その古くさい事!時代劇の舞台にそのまま使えそうな金箔の装飾のインテリアに高級そうでも,かなり摩耗した絨毯、2階に続く階段がうねってドラマテイックです。雨が続いたりすると17世紀のカビのにおいが染み出てきそう。マホガニーが氾濫のライブラリーや待合室には、まるで映画のシーンのように、シャーロック ホームズや「チップス先生 さようなら」や「マイ フェア レデイー」のヒギンズ教授のようなジェントルマン達が新聞を読んだりしているのが覗けます。時間が停まった場所なのですね。レセプションは広間で。はきはきとしたハンサムで若いウェイター達がドリンクを運んできます。妙なおつまみは出ません。すっきり、無駄がないのが心地よいサービスでした。
まだお腹の調子がいまいちなハンスは、せっかくロンドンのメンバー制クラブに来て、オレンジジュース。

2回の大きなダインイング ルームで晩餐。わたくし達のテーブルには、「ダウントン アビー」の主人公、グランサム卿ことヒュー ボンネヴィル、ミセス ヒューズを演じるフィリス ローガンといつもにこにこ、ぽっちゃりの料理長のミセス パットモア役のレスリー ニコル。

オードヴルのサーモン、メインコースはフィレ ミニヨンとお決まりのメニューですがわたくしたちはまだ食欲がなくて、ステーキを他の人にあげたりしてました。
ヒューはシャンペンのボトルを自分のそばに置いて、ぐいぐい飲んでは、旺盛な食欲を見て、同時に楽しい会話をかかさない、とびきりのチャームを見せ、フィリスは優しく、柔らかな笑顔を振りまき、レスリーは相変わらずの悪戯っぽい笑い声をたてては、おかしなことをしゃべっていました。
俳優は結局、肉体労働ですから、みなさん食欲が素晴らしいのです。
デザートはチョコレートケーキで,隣のドイツ人女性は「わーい、うちのおばあさんが作ったのと同じで美味しーい!」とぱくぱく。わたくしには、ぱさぱさで、感動無し。

帰り際にトイレに行くとこれが又、恐ろしく古めかしいデザインで、地下にあると言うのに水圧が極端に弱く、改めて、古い建物の維持の困難を痛感。
映画や本でたくさん見て、読んで来たジェントルマンズ クラブを実際に体験出来て、まことに嬉しかったものの、とてもメンバーシップなど敬遠しますね。
お城と同様、外側から憧れるのが一番であります。

しっかりコートとタイを着ています。




ハンスはまだ調子が戻ってないのでオレンジ ジュース!

レスリー ニコル (料理長のミセス パットモア)_

ヒュー ボンネヴィル

アレン リーチ と ヒュー ボンネヴィル

ローラ カーマイケル、ハンス、ジョアン フロガート、ジュリアン フェローズ

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