JEFFREY KATZENBERG

JEFFREY   KATZENBERG

2週間程前、今度はジェフリー カッツンバーグから電話がかかってきました。ハリウッドのモグルのひとりです。モグルはドンとでも言いますか、タイクーン、ホンチョ、などと言う呼び名もありますが、メジャー スタジオのCEO社長ですから、今回は初めは秘書が
「ジェフリー カッツエンバーグです。ちょっとお待ち下さい」と先日の突然ナマ声でかけて来たケヴィン スペイシーとちがって、ちゃんと予告があって、こちらは息を止めたのです。
「あー、ヨーコ、ヨーコ、今日は大変に嬉しくて電話をかけてしまいました。ゴールデングローグを受賞したからですよ! 今まで8回候補になって,初めての受賞で嬉しくてたまらないのですよ。やっぱり良いものですねー。勝つと言うのは! 「ハウ トウ トレイン ユア ドラゴン 2」には力を入れましたからね。本当にありがとう!感謝感激です!」
と言った内容で約5分。こちらは「どーいたしまして」と言うのも妙ですし、ただただ「良かったですねー、私も嬉しいです」ってな相づちを打ってました。

ドリーム ワークスは映画業界のビッグ スリー、ステイーヴン スピルバーグとデイヴィッド ゲッフィンとジェフリーが1994年に創立した新しいスタジオで、当時は大変なニュースでした。アニメーションに新しいデイメンションを加え、「シュレック」シリーズ(01、04)やクレイメーションの「チキン ラン」(00)などを制作して、業界に刺激を与えたものでした。
84年から94年まではデイズニー映画の社長として「ライオン キング」(94)などの名作を創ったことで知られています。
彼自身もオスカーの制作者としての功労賞を受賞しています。そしてドリームワークスは映画スタジオの中でももっとも従業員に優しい仕事場と知られ、社内の昼食は全て無料、社長の飛行機代に150万ドル支給などなど、贅沢な会社として羨ましがられていました。
数年前から経営状態が思わしくなく,何度も従業員をレイオフしたり、新しいバイヤーを探したりもしていたそうですが、何とこの電話がかかって来た1週間後に、500人レイオフ,アニメ部門を縮小、と言ったニュースが入りました。
社長として、大勢の人に自ら電話で感謝した時の気持ちが
何となく分かるような気がしました。

これまで監督やプロデューサーの事は書かなかったのですが(スターだけで充分と)、彼の電話の真摯な響きが、今も耳に残っているのでちょっと紹介しておきます。
1998 「プリンス オブ エジプト」


デイヴィッド ゲッフィン

ステーヴン スピルバーグ

ジェフリー カッツンバーグ

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