BRIE LARSON

January 16, 2016

BRIE LARSON

ゴールデングローブ主演女優賞を獲ったブリ　ラーソンの名前はまだあまり知られてませんが、彼女の主演作「ルーム」（１５）をご覧になったら永遠にブリのことを忘れられないはずです。

ブリというフランスのチーズと同じ名前を芸名に選んだように、フランス系カナダ人の家系で、本名は

Brianne Sidonie Desaulniers

と完璧にフランス名なので、ひい祖母の苗字を借り、ブリアン　を短くして、ブリ　ラーソンとしたそうです。

１９８９年１０月１日カリフオルニア州の州都、サクラメントにカイロプラクターの両親を持って生まれ、３歳の時から女優を目指し、両親が離婚した９歳の時にロスアンジェルスに母親と移ってきました。

歌手としても優秀で１３歳の時にレコードを出しています。
１７０センチの長身と品の良い顔立ちで、良家の娘役などを振り出しに、テレビ映画にメキメキと進出。
テレビシリーズ「ユナイテッド　ステーツ　オブ　タラ」（０９−１０）では一人数役を演じる主役のトニー　コレットの娘役を演じましたし、ベン　ステイラー主演の「グリーンバーグ」（１０）でも風かわりな女性を演じて、当時売り出し中のアンバー　ハード（現　ジョニー　デップ夫人）とレイトン　ミースターとともに「場面盗みの若手美人女優トリオ」として注目されました。

監督も手がけるなど才能が有り余っているようなブリはハリウッドで働いている状況を
「ピラニアと泳いでいるみたい」
と形容しています。

「ルーム」は少し前にオーストリアで起こった２０年余り、変態の男性に閉じ込められて、彼の子供まで産んだ女性の事件に少し似ていて、男性に庭の物置き場に閉じ込められて男の子まで産んだ女性をまさに大劇演しています。

太陽が１日のうちにほんのちょっとしか入らない、そのために二人ともモヤシのように真っ白で、男性に支給された食物を洗面所で料理し、狭い一部屋で母子が暮らしている様子が何んとも痛々しく、同時に親子の愛情がひしひしと伝わってきます。
ブリ演じる母親の一策でこの穴倉から脱出したあとの二人の順応がまた興味深い展開を見せて、特にウイリアム　メイシー扮する父親が犯人と娘の間に生まれた息子に身震いするところ、テレビ番組などに引っ張り出されてだんだんと鬱になってゆくブリの拒絶反応など、全てがハッピーエンドではない現実を見せてくれます。

一度も髪の毛を切ったことのない息子を演じるジェイコブ　　トレムリーが切なくて、愛おしいのもこの映画の強みでした。

知名度がぐんと上がったブリはミュージシャンのアレックス
グリーンウオルド（ファンタム　プラネット）と交際をしているようで、二人のコラボ音楽もそのうち出てくるかもしれません。
彼女とのツーショットが今見つからないので、また後で貼り付けましょう。