YOKO NARITA'S HOLLYWOOD

ハリウッドのスターをインタヴユーして37年!!     ツーショットと来たらどっさり ざくざく。最近は映画の記事も減ってきて発表してないお宝が貯まる一方。貯金は減る一方ですが、ともかく つたないブロッグ で全く為にならないお話と とっておきの古い写真とか新しいものも載せていきたいと思ってます。
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Saturday, January 2, 2016

RIDLEY SCOTT

RIDLEY   SCOTT

リドリー スコットのプロダクションは「スコット フリー」と言って、映画の前に必ず変な鳥が人間になる、不思議なタッチの絵で紹介されます。リドリーは画家でもあるので、大変な美的センスの持ち主で、このプロダクションのフッテージはいかにも彼らしいユーモラスで自虐的なタッチなのです。
大人気映画を博した「オデッセイ」(15)はゴールデングローブ賞のベストコメデイー映画賞、マット デーモンが主演賞、そしてリドリーは監督賞と3部門でノミネートされました。
いつもは監督のことを書かないのですが、やはり、リドリーには20回以上会っていること(自分の映画をこよなく愛しているため、しっかり会見に出てくる忠誠心)、英国人らしいドライなユーモアのセンスと誰にもおもねらない頑固な態度、揺るがぬ自身、ぶっきらぼうにして、愛嬌などに興味のない、と言うより彼なりのユニークなチャーム、それに溢れるばかりの才能にいつも感服しているので、今回はリドリー スコットに敬意を表してのページです。

今回の「オデッセイ」は火星に取り残された宇宙飛行士(マット デーモン)が学んだ技術と信念で、例えば空中から水を取る器具を手作りで作ったり、ウンチを肥料にジャガイモを育てたり、のサバイバルの経過がなんとも面白く、いつものリドリーのどちらかというと冷たい雰囲気の映画と全く異なっています。主役が温かい人柄がにじみ出てくるマットなのももちろんその効果がさらに上がってますが。

私が好きな映画が多く、その中でも「グラデイエイター」(00)、大阪にロケをし、松田優作を世界に売り出した「ブラック  レイン」(89)、映画で初めての衝撃を受けた「エイリアン」(79)、「白い嵐」(96)、最近では「プロヴァンスの贈りもの」(06)のようなほんわかした映画(この映画はどう見ても それまでの 相棒、ラッセル クロウと南仏でワインを飲みながら楽しい映画作りをしようじゃないか、と企んだ気がしますが)、「プロメテウス」(12)(ここで起用したマイケル ファスベンダーと息があって「悪の法則」(13)という豪華なコマーシャルのシーンと残酷な暴力シーンを次から次へと見せるというリドリーらしい極端な映画に主役で登場させてます)などなど、あらゆるジャンルで彼の美意識をたっぷりと観ることができます。

会見ではそんなバカな質問に答えていられるか、といった態度を保つインタヴュアー泣かせの監督ですが、最近はふつふつと彼の情愛を感じるようになってきました。
シャイなところも十分持っているために、テキパキと返答したりするタイプではないのと、自分の芸術に説明は必要なし、という誇りが強大なのです。

1937年11月30日、英国はロンドンの北東にあるサウス シールズ 生まれ。父親は陸軍の大佐だったために日常生活はほとんど父親が不在だったそうです。それでも父について英国各地やドイツを訪れたとか。

すでに大学で美術を専攻、さらに名門ロイヤル カレッジ オブ アートで絵画に加えて舞台美術を学び、父親と弟を俳優に起用して1965年には「ボーイ アンド バイシクル」という賞作品を監督制作しています。
BBCに入社して、ここで多くの名作を作ったほか、コマーシャルでも敏腕を発揮して1968年のシャネル5番は巨大なヒットだったそうです。

兄弟たちと制作会社を創立し、シェパートン スタジオを買収して、1980年にはプロダクションを「スコットフリー」という名前にしました。
彼の名字をユーモラスに利用した「スコットフリー」は、ちょっとした悪事を働いても、官憲の罰にはならない、と言う意味だそうです。

2003年には騎士の称号を受けて、
「いやまたこのような譽れを受けて、びっくりして何も言えない」
とリドリーらしい反応を見せてました。

2012年に突然橋から海に飛び降り自殺した弟のトニーのことは今も絶対に口にしてません。
日頃読みたい読みたいと思っているのですが、リドリーの家で家事の手伝いをしていた日本人女性が、彼の生活を書いた本を出版、かなり前なので手に入りませんが、いつか見つかるでしょう。

目下「エイリアン パラダイズ ロスト」を撮影中。監督業の他にもテレビシリーズなど多くの作品を制作している、大変に忙しいリドリーですが、絶対に手を抜かない作品作りは流石にほんものの芸術の域なのです。
2014「エキソダス」リドリーのご贔屓のロンドンのしゃれたホテルで。




「ブラックレイン」(89)の松田優作とマイケル ダグラス
2012「プロメテウス」のマイケル ファスベンダー
2000「グラデイエイター」のコニー ニールソン(左)とラッセル クロウ

2015「オッデセイ」
1997「G.I.ジェーン」左はヴィゴー モーテンセン。
おなじみのスコットフリー制作のロゴ
不思議な鳥人間のイメージ



2012「プロメテウス」

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