CHRISTOPHER NOLAN 2024

January 28, 2024

CHRIS NOLAN 2024

来る３月１０日（日）のオスカー受賞式では９９．９％監督賞受賞確定のクリス　ノーラン。

「オッペンハイマー」（２３）は１３部門で候補になり、作品賞、監督賞のクリス、主演男優賞のキリアン　マーフィー CILLIAN MURPHY 、助演男優賞のロバート　ダウニー　ジュニア ROBERT DOWNEY JR. はまさに本命です。

初めてクリストファー　ノーランの名前を知ったのは「メメント」MEMENTO （００）で、摩訶不思議な、何でも忘れてしまう男（ガイ　ピアース GUY PEARCE ）のお話で、インデイペンデント　スピリット賞や、ロスアンジェルス批評家協会賞を受賞して、世界中で絶賛された時。

弟のジョナサン JONATHAN が書いた小説を元にしたそうですが実は今だにストーリーの全てが分からないという、ワタクシの極小の脳細胞には「謎の筋展開」と思える映画です。

この時初めてインタヴューをしたのですが、英国若手の意識の高い、孤高の精神を持った３０歳の知的な青年でした。

それから「インソムニア」INSOMNIA （０２），「バットマン　ビギンス」BATMAN BEGINS（０５），「インセプション」INCEPTION（１０），ダンケルク DUNKIRK （１７），「テネット」TENNET（２０）などなどの、クールで、オリジナル，ぼーっと見ていると筋が分からなくなるような、複雑なストーリーの映画を監督して来ています。

１９７０年７月３０日　英国はロンドンのウエストミンスターWESTMINSTER に、クリストファー　エドワー　ノーラン CHRISTOPHER EDWAR NOLAN として、広告会社の重役の英国人の父親とフライトアテンダントだったアメリカ人の母親のもとに生まれたため、英国と米国の２個の国籍を持ち、３人兄弟の一人として育ちました。

赤緑色盲なのだそうです。どのくらいのハンデイキャップなのか良く分かりませんが。

小さい頃から映画が大好きで特にリドリー　スコット RIDLEY SCOTT 監督の映画と「スターウオーズ」の大ファンだったそう。

７歳の時に父親のスーパー８カメラで初めて映画を作り、１１歳でプロの監督の仲間入りをしたという天才的成長を遂げています。この時は友人やら知人を映画に使い、自宅の周りで撮影、母親がサンドウイッチを作って、参加者に提供したというファミリー　ビジネスだったのが「メメント」では４００万ドルの予算をもらって、その天と地の差の制作コストに仰天したと嬉しそうに話していたのを思い出します。

ロンドンの大学では英文学を専攻、同時に１６ミリの映画製作も行い、ここでの作品はケンブリッジ大学映画祭に出品されました。

この大学で知り合ったエマ　トーマス EMMA THOMAS　（１９７１年１２月９日生まれ）と９７年に結婚、以後、エマはクリスのすべての映画のプロデユーサーとしてコラボレートしてきています。二人の間には子供が４人。

２０１９年１２月にはウイリアム皇太子からCBE COMMANDER OF MOST EXCELLENT ORDER 、あと一つランクが上がると　サー　騎士の位になる勲章を授かりました。

今までにオスカー候補になること、８回、今回の「オッペンハイマー」は監督作品としては　１２本目、１本、１本を丁寧に、納得が行くまで情熱を込めて作り上げて来たクリスの集大成と言えましょう。