BEN WHISHAW 2016

BEN  WHISHAW    2016

テレビシリーズ「ロンドン スパイ」(16)の会見に現れたベン ウイショウは鍾馗様のような真っ黒なもじゃもじゃ髭!なのです。
もともと髪が濃いベンですから、その髭の濃いことったらありません。
どう見てもつけ髭の変装のように見えますが、当時上演中だったブロードウェイの舞台「クルーシブル」(7月末に終演してしまいました)の主人公の役のためだったのです。
ちょっと前に書いたソフィー オコノデが彼の妻を演じた舞台で、映画版(96)ではダニエル デイ ルイスが演じた役です。

コリン ファレルが40ポンドも太っての体当たり役
「ロブスター」(16)のベンはなんとも奇妙な髪型で登場、よく理解できないストーリーなので、そのことを聞くと
「わからなくても良いと思います」
と同情的な返事が戻ってきました。

「ロンドン スパイ」は英国のMI6と呼ばれるスパイ軍団のエリートスパイに恋をしてしまうベンの迫力のゲイのロマンスです。今迄ルパート エヴァレットが,007ボンドをもじったゲイのスパイ役をしたいと話していましたが,今回は惜しむらくも,主人公はフツーの男性(ベン)で,相手のスパイはかなり早く姿を消してしまいます。
スパイ機構の魑魅魍魎が,ジム ブロードベンドの老スパイ,シャーロット ランプリングの謎の母親,などなどの名優の出現でスリリングに,巧妙にドラマに浮き出ています。

ゲイの趣向をかなり、猟奇的に見せているのも画期的と言えましょう。

1980年10月14日英国のベッドフォードシャー,クリフトンに生まれたベンは王立演劇アカデミー出身,舞台で絶賛を得た後「パーフューム」(06)の主役に抜擢されたものの、この原作があまりに有名なのと映画化での内容がかなりトーンダウンされて,余り評判はよくありませんでした。

「ブライズス ヘッド リビジテッド」(08)のセバテイアン役はオリジナルのアンソニー アンドリューズのイメージが強力すぎたのと、ほとんどゲイの男性として演じていたのに違和感を感じてしまいました。おそらくセバステイアンはゲイだったでしょうが,あの頃にあれ程,前面に出すことは無かったでしょうに。
初めて会ったのは「ブライト スター」(09)で若くして死んだ詩人のジョン キーツを演じた時。
小柄で,不必要なほどに控え目なベンでしたが,外見の地味さが返って武器になったのかもしれません。徐々に、しぶとく、色々や役を得て「スカイフォール」(12)のQ役で、ぐんと名前が広まりました。

私生活でもオーストラリアの作曲家,マーク ブラッドショウと2012年に同性婚を挙げてます。
「今は仕事が忙しくてじっくりと考える余裕が無い。ロンドンとニューヨークの行ったり来たりだがそれも刺激的で楽しい生活。贅沢を言う身分ではないしね。
実はマークは家の中で音楽が流れるのを非常に嫌がるんだ。専門家だから気になって仕方がないと言う理由なのはよく分かる。だから彼が居ない時,僕は自由に大きなサウンドで音楽をかけてたっぷり楽しむのだよ」
とちょっぴりふたりの仲が覗けるコメントもしていました。
2016   LONDON  SPY
2009  BRIGHT  STAR


2015  SPECTORE
「クルーシブル」の舞台から。

会見の時の髭もじゃのベン。

2016「ロンドン スパイ」のベンと恋に落ちるスパイ役のエドワード ホルクロフト

2016「ロブスター」左からジョン C。ライリー、ベン、コリン ファレル


「ロンドン スパイ」に出てくる謎の母親、シャーロット ランプリング

「ロンドン スパイ」のMI6の老スパイ、ジム ブロードベント。

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