大姉御 ローレン バコールは年齢を否定と言うか直視しない姿勢。

さてさて1924年9月16日生まれ、ただいま87歳のローレン バコールは私めの大好きだったスマートでスタイリッシュでちょっと露悪的なタイプ。ボギーの妻だった時の自伝はハリウッドの当時の生活が覗けてとても面白かった。
実際にあったのは「プレタポルテ」と「マンハッタン ラプソデイー」(96)、それからテレビのドラマに出演した時。あの独特のしゃがれ声とほとんど不遜とも受け取れる大貫禄にあふれた態度、”外に出かける時はアルマーニに限るのよ。体型を整えてくれるし 何よりも着ていて安心”と大柄な体を洗練されたスーツに包んで 実に都会的!




1996


「時々物忘れなどしませんか?台詞は昔と同じようにすぐに覚えられるのでしょうか?  わたしは国中が老人化しつつある日本のシニアの励みになる為にもトシを
上手に取る見本としてお話を伺いたいのです」と質問したら
眉毛をきりりとあげて
「物忘れなどしませんよ! 全く台詞の方も問題ありません。毎日忙しく過ごしているのが良いのではないかしら。それから絶対に自分が年を取っているとか自己憐憫などに陥らないように自分を強いと信じていくのよ。あなた忘れっぽいなら銀杏の実でものむと良いとき来ましたけど?」
と言い切るのであった。

これこそ美人女優のサバイバル根性とでも言おうか。そのときバコールは72歳、

妙に刺激され 力づけられた事を覚えている。

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