JANE FONDA # 2
JANE FONDA #2
ジェーン フォンダは強靭な女性の代表と言えましょう。3日前に彼女の新作「THIS IS WHERE I LEAVE YOU」(14)の会見で会いましたが,今年の12月21日に77歳,仕立ての良いスーツとタートルネックのセーターと言う体をすっぽり覆うファシヨンで現れ,相変わらずのグラマラスなオーラは強烈でした。
「もちろん昔のようにスポーツをしたり,乗馬を楽しんだりすることは出来ないけれど,大事なのは,常に行動的であること。実は骨粗鬆症からの関節炎で過激な行動は出来なくなってしまったけれど,制限内で出来る限りエキササイズに励み,ポジテイヴな考え方をすること。
レッドカーペットなどでのハイスタイルのドレスやマークは実を言うと余り好きではないのですよ。ニユーメキシコにある2000エーカーのランチでフライフィッシングをしたりハイキングをして、カジュアルな格好で居るのが一番好きですがそれでも綺麗に見せることに注意しています。それを失ったらまたたく間に老人化しますからね。ある程度の緊張と人に見られることを気にする注意力が脳細胞の活性をはかると思います。この年で映画の仕事が来る事自体,もの凄く幸運だと思います。監督も制作者も誰も彼も孫のような歳ですが,彼らから若い考え方を学ぶのも楽しいものです。同世代の人がほとんど居ない今,過去を振り返らないで,次のステップに向かう姿勢こそ,生きている証でしょう。謙虚に,頭脳を使って,ポジテイヴに生きて行く,それが私の柔軟性の原因でしょうか」
映画はユダヤ系の母(フォンダの役)が夫のお葬式に集まった子供達に1週間一緒に暮らすようにと頼み,その間に展開する家族の争いを描いたものですが,彼女自身の父親(ヘンリー フォンダ)のお葬式の想い出を聞くと,最初は毅然をして話していたのがだんだん感情的になって,ついには涙をぽろぽろこぼしながらとなったのでした。
「父のお葬式にはずっと親しくしていたジェイムス スチュアートが来てくれて,彼が話してくれた父の想い出話しは今まで私が聞いた中でも最も親密で,愛情に溢れたものでした。あれ程父は友人を愛していたのだと初めて知って,それなのに娘の私はあの何分の一しか父の愛情を感じたことが無かったという事実を見てしまったのです。もちろん父は子供達を愛してくれましたが,その表現とか行動ががさつで,当時の私は父のことをそれほど理解しようとも思わず,ああ、あの時もっと父に心を開いていたらと今になって悔やまれるのです」
傍らの固そうなナプキンで涙をふきふき語ってくれるフォンダに私たちもついもらい泣きをしてしまいました。
父親として余り及第点を取れそうも無かったヘンリーに認められたい一心で約50歳後半まで男性に認められる為に励むと言う生活をして来たジェーンの心の叫びが感じられる悲痛な告白でしたから。
どんな邦題になるのか今は分かりませんが,コミカルなシーンもたくさんあって、特にフォンダ演じる母親の豊満な胸のエピソードが何度も登場します。息子達にも誇らし気に見せびらかす巨大胸はプラステイック製で,彼女は既に乳ガンを経ている為にこの胸がひどく気に入って,人工胸を付けるや,撮影現場の人々にガウンを開いては見せびらかせていたそうです。そう言う茶目っ気が又彼女の若さの源なのでしょう。
ジェーン フォンダは強靭な女性の代表と言えましょう。3日前に彼女の新作「THIS IS WHERE I LEAVE YOU」(14)の会見で会いましたが,今年の12月21日に77歳,仕立ての良いスーツとタートルネックのセーターと言う体をすっぽり覆うファシヨンで現れ,相変わらずのグラマラスなオーラは強烈でした。
「もちろん昔のようにスポーツをしたり,乗馬を楽しんだりすることは出来ないけれど,大事なのは,常に行動的であること。実は骨粗鬆症からの関節炎で過激な行動は出来なくなってしまったけれど,制限内で出来る限りエキササイズに励み,ポジテイヴな考え方をすること。
レッドカーペットなどでのハイスタイルのドレスやマークは実を言うと余り好きではないのですよ。ニユーメキシコにある2000エーカーのランチでフライフィッシングをしたりハイキングをして、カジュアルな格好で居るのが一番好きですがそれでも綺麗に見せることに注意しています。それを失ったらまたたく間に老人化しますからね。ある程度の緊張と人に見られることを気にする注意力が脳細胞の活性をはかると思います。この年で映画の仕事が来る事自体,もの凄く幸運だと思います。監督も制作者も誰も彼も孫のような歳ですが,彼らから若い考え方を学ぶのも楽しいものです。同世代の人がほとんど居ない今,過去を振り返らないで,次のステップに向かう姿勢こそ,生きている証でしょう。謙虚に,頭脳を使って,ポジテイヴに生きて行く,それが私の柔軟性の原因でしょうか」
映画はユダヤ系の母(フォンダの役)が夫のお葬式に集まった子供達に1週間一緒に暮らすようにと頼み,その間に展開する家族の争いを描いたものですが,彼女自身の父親(ヘンリー フォンダ)のお葬式の想い出を聞くと,最初は毅然をして話していたのがだんだん感情的になって,ついには涙をぽろぽろこぼしながらとなったのでした。
「父のお葬式にはずっと親しくしていたジェイムス スチュアートが来てくれて,彼が話してくれた父の想い出話しは今まで私が聞いた中でも最も親密で,愛情に溢れたものでした。あれ程父は友人を愛していたのだと初めて知って,それなのに娘の私はあの何分の一しか父の愛情を感じたことが無かったという事実を見てしまったのです。もちろん父は子供達を愛してくれましたが,その表現とか行動ががさつで,当時の私は父のことをそれほど理解しようとも思わず,ああ、あの時もっと父に心を開いていたらと今になって悔やまれるのです」
傍らの固そうなナプキンで涙をふきふき語ってくれるフォンダに私たちもついもらい泣きをしてしまいました。
父親として余り及第点を取れそうも無かったヘンリーに認められたい一心で約50歳後半まで男性に認められる為に励むと言う生活をして来たジェーンの心の叫びが感じられる悲痛な告白でしたから。
左からテイナ フェイ,コーリー ストール,フォンダ,ジェイソン ベイトマン,アダム ドライヴァー |
2014「 THIS IS WHERE I LEAVE YOU」 |
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