CORSAGE, A MOVIE ABOUT PRINCESS SISSI & SUSHI DINNER






CORSAGE, A MOVIE ABOUT PRINCESS SISSI & SUSHI DINNER


又、かなり前の出来事ですが、記録しておきます。


11月17日(木)

娘がニューヨークからやって来たので近所のお寿司屋さんへ。

「さくら」という古ったらしい名前で、40年前のローカルの駅前のお寿司屋さんのような、全く気取ったところのない、握りのお魚もお米も大きい、居心地の良いレストランです。

いつもまず、サバを注文、イカ、マグロ、白身のお魚、あなご、鮭(ハンスの好物)などなど普通の握りを頼み、最後にハンスは大好物のうずらのタマゴ乗せウニ(これがバカ高くて1貫、25ドル、緑茶をガブガブ飲んで合計250ドル、全ての価格が上がってアルコールを飲まずとも、レストランでの外食はたまにしか出来ません。


11月18日(金)

娘と近くのショッピング モールへ。

大して重要ではない物品を買って昼食はモールの中の「マシス」MASSIS  KABOB カボブのビーフ定食を食べました。


11月20日(日)

ウエストウッドにある I PIC THEATER という、観劇中にお食事やらドリンクが楽しめる劇場で「コーサージ」(22)というオーストリア映画を娘とマイクと4人で観に行きました。以前はここで、ツナのお寿司、唐揚げチキンやらロゼ ワインをたらふく食べて映画がつまらない時は毛布をかけて、シートをリクライニングにしてお昼寝を決め込むという「記者の特権」を過剰に利用していたりもした名物劇場です。

なんと今回はソフトドリンクとポップコーンだけという制限が課せられてがっかり。でも映画はオーストリアの国王、フランツ ヨセフ 1世 EMPEROR FRANZ JOSEPH I に嫁いで来た エリザベート ELISABETH のかなり、フィクションを混ぜたドラマです。

ワタクシは少女時代 1955年頃の ロミー シュナイダーROMY SCHNEIDER 主演「シッシー」SISSI が大好きで、何度も見てきた可愛らしい王女様と美少年の王子様のロマンスでした。話はどんどんと横道に入ってしまいますがロミーとフランスの美男スター、アラン ドロン ALAIN DELON が婚約した時は飛び上がるほどに喜んだりしたものです。

さて今回の「シッシー」は1877年のクリスマス、既に40歳を目前に美しいお妃を維持しようとコルセットの紐をギシギシ締め上げ、細いウエストを見せる日毎の拷問がテーマです。「コサージ」は花束ではなくドイツ語でコルセットの意味なのだそうで、映画の題名は「美 イコール パワー」を意味していると見ました。主演のヴィキー クリープス VIDKY KRIEPS はルクセンブルグ LUXEMBURG 生まれ、「ファントム スレッド」PHANTOM THREAD (17)でモデルの役を演じて注目されたユニークなルックの女優、いつもほとんどノーメークで出て来るのも彼女の独特のアーチスト精神を覗かせています。

監督と脚本はオーストリアの、マリー クロイツアー、MARIE KREUTZER 女優のように魅力的な女性で、試写のあとでカクテルパーテイーがあってここで私達のテーブルに来てハンスと20分ぐらい 喋り込んでいました。

前衛的な作品なので突然携帯電話が出てきたり、現代のロック音楽がかかったりして、ロミー シュナイダーの「シッシー」の正反対にある激しい現実を見つめたドラマなのです。

ヴィッキーは1983年 ルクセンブルグの首都に生まれ、現在はドイツのベルリン在住、ドイツの俳優、フローリアン テイクトマイスター FLORIAN TEICHTMEISTER とパートーナー同士で、2011年生まれの娘と2015年生まれの息子の二人の両親だそう。

不思議な魅力を持った女優で男性はもちろん、女性から好かれそうな「媚の無さ」がパワーになってます。


 
アイピック 劇場のレストランで。


「コサージ」試写のあと。マイク、娘と。









11月18日 モールでのランチ「マシス」


オーストリアの監督、マリー クロイツアー と。





2022「コサージ」のヴィッキー

フランツ ヨーセフ1世(フローリアン テイクトマイスター)




1955年の「シッシー」


11月17日「さくら」典型的なお寿司屋さんのお茶碗



「さくら」にて。真ん中にサバが見えます。



「さくら」で。満足の娘。

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