RALPH FIENNES IN THE MENU

 RALPH  FIENNES  IN  THE  MENU


新作「ザ メニュー」(22)は最近の超高級料理のトレンドとそれに群がるフード インフルエンサー やら、批評家、スーパーリッチな人々、テック産業の頭でっかちで無知な人々などをシニカルに、サデイステイックに、大盛りの毒を加えて描いた料理人のドラマです。

何年先に予約が取れるか、という人気者のシェフをレイフ ファインズがスマートに、ホラー要素たっぷりに演じて、彼の表情を見ているだけでも見応えがある映画ですが、来るつもりではなかったゲストになるアニヤ テイラー ジョイ ANIYA TAYLOR JOY がベテランのレイフとバランスを取ってパワフルな演技を見せてくれます。彼女の友人の熱狂的フーデイー(レストランおたく)をニコラス ホールト NICHOLAS HOULT がほのぼのと演じ、高慢な批評家をジャネット マクテイア JANET MCTEERが、人気が落ちて焦っている俳優の役をジョン レクイザモ JOHN  LEGUIZAMO が手掛けています。

どう見てもホラー映画なので今まで見たお客様をミートパイの中に入れてしまうようなグロテスクなストーリーを想像していたのですがこの映画は料理に異常にこだわる人々をおちょくって、食事の材料的にはあまりユニークなアイデアは出て来ません。

レイフの人気高級料理人にうんざりした生活が覗けてその辺りが新鮮と言えましょうか。

パンをサーブする時にパンに付けるソースのみを出して肝心のパンをわざと出さない意地悪なやり方などに見ているワタクシも怒ってしまいます。アニヤはどうしてもパンがほしいと突撃的な行動を取りますがお腹が空いていたら、ワタクシもパンのためには勇敢になれそうです。

期待していたほどにホラーでもなく、レイフもそれほど怖くなく、何と言ってもお料理の仰天の創作性、など見せないし、1人前が1300ドルぐらいというのもあり得る価格ですが、レストランで繰り広げられる一癖も二癖もある人間模様が一番面白く思えました。

レイフとのツーショットはもっとあるのですが、一体どこに行ったのでしょう? チャーミングな笑顔を浮かべる頃から坊主頭になってやけに生真面目になってきたレイフの成長と変化がご覧になれると思います。



まだ、可愛い頃のレイフ




アニヤ と ニコラス

左後ろはホング チャウ

アニヤは寒そうなスリップドレスで大活躍します。

ジャネット マックテイア

ジョン レクイザモ、いまいちダサいのです。








この髪型が最高です!





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