LONGMIRE

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日本はもちろん,アメリカでも余り知られてない西部劇テレビシリーズ「ロングマイアー」(2012−)はワイオミング州のインデイアン部落地周辺を背景に,ウオルト ロングマイヤーと言う現代のシェリフ役のロバート テイラー(そうです!「アイヴァンホー」(52)や「ウオータールー ブリッジ」(40)のあの古き良き時代の美男俳優と同じ名前のオーストラリア人の俳優です)主演,相棒は金髪で活発でセクシーな女性補佐官,そして賢いインデイアンで,名前が何と,ヘンリー “スタンデイング ベアー”、「立ち熊」!と呼ばれる、シェリフの幼友達にルー ダイアモンド フィリップスと、この3人が中心になって毎回複雑な殺人事件を捜査し,解決するのですが、同時にシェリフ達の個人的な問題が全く解決されないまま,気になる発展を見せて行くと言うダブルのストリーが同時に進行するのです。
妻を亡くして間もないシェリフのウオルトは逞しくて男前の彼に近づく女性達を邪険に拒否したり,たまさか誘惑に負けたり,自分の娘が事故に遭って重体になるとインデイアンの掟にならって、自らをキリストのように処刑して,呪いを払ったり,ボスに常にくっ付いてパトロールするブロンドのアシスタント(ケイテイー サッコフ)がトラブルに巻き込まれると、しっかり陰で助け,シェリフのポジシヨンを奪おうとしているマッチョな男性のアシスタント(ベイリー チェイス)との確執,ぽちゃっと丸いオフィスワーカー(アダム バートレー)が喜劇的タッチを加えて,大きな青空と寒帯地の森林が広がる雄大な北西部のワイオミングで,昔風のストーリーと今ならではのエピソードが巧みに混じってのドラマが何とも良いのです。
無口で,自分のことを絶対に説明したりしない大男のウオルトが昔気質で、おまけに昔風のハンサムで最高の宝物。昔、日本で人気があった「ララミー牧場」のロバート フラーに似ていますがもっと格調があって,威厳とリーダーシップは「ローハイド」(59−65)の親分、ギル フェイバー(エリック フレミング)とそっくりです。

ロバート テイラーはオーストラリアはメルボルンに1963年に生まれ,炭坑町に育ち,一時は自分も炭坑夫になったあと、21歳で,インド洋でのオイルタンカーで働き、ここで大けがをして,病院で演劇学校の広告を見て、その名門演劇学校に入門して,見事に卒業した、彼の地では有名な舞台俳優だそうですが、役のシェリフと同様,無口で,男は黙って仕事で勝負のため、妻子がいること,「マトリックス」(99)などの映画にも脇役で出ていること、ぐらいしか分かってません。
会見でも,恥ずかしそうに笑う表情がいかにも荒野の男らしくて,ハリウッドの優男を見慣れたわたくしには実に爽快でした。
2012  LONGMIRE   KATEE  SACKHOFF
ヴィクトリア ‘ヴィック’ 役のケイテイー サッコフは 1980年4月8日にオレゴン州のポートランドにキャサリン アン サックホフとして生まれ,小さい時から「スターウオーズ」の大ファンで,将来は女優と決意していたそう。
2012    LOU DIAMOND PHILLIPS and BAILEY CHASE
ルー ダイアモンド フィリップスは1962年2月17日 フィリッピンのスービク ベイ米海軍基地生まれ。「ラ バンバ」(87)で主役の歌手,リッチー ヴァレンズを演じて一躍有名になったフィリッピンとアメリカ人の混血です。
ベイリー チェイスは1972年5月1日シカゴ生まれ,オールラウンドの運動選手で名門デューク大学に全額奨学金で入学し,ラインバッカーとして活躍,卒業後ロスアンジェルスに移って俳優のキャリアに。肩幅がトラックのような,逞しくて,健康美に輝く,好青年です。役の方はいつもシェリフを恨んでいるところがあったりで,複雑ですが,本人は今だにスポーツマンの心意気に溢れていました。

現在2014年の状況は第3シリーズが終了したばかりなのですが何せ西部劇は余り人気がないので第4弾がスタートするかどうか,はっきりしてません。見ていて気持ちがよくて,面白いシリーズなのでぜひ続編が続々作られると嬉しいのですが。
日本で公開されているかどうか分かりませんが,何らかのインターネットサービスでご覧になれるかもしれません。ぜひお試し下さい!
2012 LONGMIRE    ROBERT TAYLOR


ヴィクトリア役のケイテイー サッコフ

太目のアダム バートレーと逞しいベイリー チェイス

主役のウオルトを演じるロバート テイラー

インデイアンのヘンリー“スタンデイング ベアー”


ロバート テイラー

 
ウオルト ロングマイヤー役のロバート テイラー

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