ELLE FANNING

ELLE   FANNING

このところ、９０歳前後のスターのページばかりなので，今日は輝く１６歳！のエル　ファニングの登場です。ご存知おませ子役のダコダ　ファニングの４歳年下の妹で既に姉貴を凌ぐのっぽの体と難しい年頃に差し掛かったダコタより仕事の量もぐんと多いいと言う，可愛くて，真っ白で，手足がひょろっと長いお人形のようなブロンド　ガールであります。

「みんなから聞いていた原宿に行って，もう可愛いものが山のようにあって，全部欲しかったけれど，我慢して，絶対今度又来ようって決めたの！　女の子達が可愛くて，お人形さんみたいなのにもびっくり。みーんなキュートで，おとぎ話の国みたいだったわー」
「マルフィシエント」（１４）で鬼の女王になるアンジェリーナ　ジョリーと共演し，一緒に日本のプロモーションについて行ったエルは原宿体験をまるで，月へでも行ったかのように興奮して話してました。聞いている方は、ちょっとオーバーじゃないかと白け気味でしたが。わたくしに取って、あの睫毛ばたばたの巨大な目のメークにリボンとレースとフリルの女の子達は宇宙人より奇怪で，不気味な存在ですから。

2014 San Diego Comi Con  with Isaac Hemstead-Wright

ともかくエルは何もかもが楽しくて，初体験で，体中でそれを受け止めている興奮が伝染力を持っているようで，こちらまで、わなわな、とまでは行かずとも、つられて楽しくなるのでした。
１９９８年４月９日ジョージア州のコンヤーズにセントルイス　カーデイナルズのマイナーリーグ選手だった（現在は電気器具のセールスマン）ステーヴン　ファニングと言う父親とプロのテニス選手だった母親との間に生まれ，姉のダコタよりずっと運動神経は受け継いでいるそう。
「でも日光に当たると駄目な肌なので，戸外でのスポーツは出来ないの」
と嘆いていますが。
ダコタが画期的な演技を見せた，ショーン　ペン主演の「アイ　アム　サム」（０２）でダコタのより小さい時を演じたのが映画初出演，お次ぎも姉上の小さい時などですっかり映画に慣れて来て，「バベル」（０６）ではブラピとケート　ブランシェットの娘役，「ベンジャミン　ボタンズ」（０８）ではケート　ブランシェットの少女時代を演じ，「スーパー８」（１１）でほとんど主演，たくさんの映画に出て，大勢のスターと交わっていても，何処か純心で，素直な性格が覗いています。人に可愛がられる生まれつきの愛らしさとでも言いましょうか。ダコタの方は長女だけあって，もっと独立心を前面に出す，鼻っ柱の強さがこれ又，健気で，逞しい性格を見せて，同じ役を狙う状況にはならないでしょう。

純粋さがヴィジュアルに漂うエルの効果と演技力が買われて映画出演がどしどし舞い込んで来るようです。
今回の「ボックストロールズ」（１４）はストップ　アニメーションですが主演の少女，ウイニー　ポートレー　リンドの声を担当，悪役の声はサー　ベン　キングスレーであります。
「ロウ　ダウン」（公開待ち）はジャズピアニスト，ジョー　アルバニーをジョンホークズが，その娘役がエルで，アルバニーがマイルス　デイヴィスやチャーリー　パーカーと一緒の演奏やヘロインに溺れて行くドラマだそう。
「トロンボ」はハリウッドのブラック　リスト（共産党員）としてボイコットされたダルトン　トロンボ（「スパルタカス」（６０）「パピヨン」（７３）「ローマの休日」（５３）などなど）の生涯を描いたもので、ブライアン　クランストンがトロンボ，エルは娘役と激しい父娘のドラマが続きそうです。

２０１４　「THE   BOXTROLLS」