LANCE HENRICKSEN

LANCE   HENRICKSEN

顔も体も筋張っている,瘦せ型のランス ヘンリックセンに初めて会ったのは89年の「ザ ホラー ショウ」か、「ジョニー ハンサム」の時だったと思います。どちらもホラー映画のジャンルで,ランスのちょっと怖くて、ニヒルな顔が活かされてました。
1940年5月5日のこどもの日にニユーヨークで生まれたランスの父親はノルウェー人のボクサー後に商船乗りで、その為に最後が SEN で終わる苗字なのでしょう。母親はモデルにしてダンス教師にしてウエイトレスだったそうで、ランスは小さい頃から絶対に俳優になると志していたとか。カーク ダグラスの「スパルタカス」を見て,さらに決意を新たにしたそうです。

演劇学校を出て,舞台に上がり,その鋭い容貌がシドニー ルメット監督の目にとまり,「ドッグ デー アフターヌーン」(75)や「ネットワーク」(76)などに出演,低い,貫禄のある声も手伝って,特異な役が回って来るようになります。体の動きが敏捷なことから「ターミネイター」(84)の主役に選ばれる寸前まで行って,アーノルド シュワルツェネッガーに回ってしまったのでした。考えて見るとロボットのような動きをするアーノルドは的役だったのかもしれません。
ミッキー ローク主演の「ジョニー ハンサム」(89)では、共演のエレン バーキンと仲良くなって,ニューオーリンズのロケの間中,彼女に喝を入れられ,彼女の好戦的な程の役作りにすっかり刺激され,今でもエレンこそ,もっとも勇気のある女優!知り合えて幸運だった、と述懐していました。
頬に走る縦じわやシャープな彫りの深いルックスはスコット グレンとも似ていて,現にふたりは宇宙飛行士のドラマ「ライト スタッフ」(83)で共演しています。
創作才能にも溢れているようで、絵画、陶器造りも専門家はだしだそう。瀬戸物の絵はギャラリーの人気商品ですと。最近の枯れた顔を見るとまさに風雪を経たアーテイストの年輪が漂ってます。
数々のテレビにも出ていて,「ミレニアム」(96−99)では「X−ファイル」に続いての超自然ミステリーで,異星人相手のFBI捜査官を演じました。
最近では,テレビシリーズの「ハンニバル」(13−)や「ザ ストレーン」(14)などにゲスト出演しては,あのユニークな,頬骨の尖った顔を活かして,謎の軍人や不気味な老人などの役を楽しそうに怪演しています。








1989 「ジョニー ハンサム」

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