NIA VARDALOS

NIA   VARDALOS


2002年に大ヒットしたギリシャ系アメリカ人の家族の結婚式を陽気に愉快に描いた「マイ ビッグ ファット グリーク ウエデイング」の続編が作られて、題名は同じで最後に「2」が付いてます。13年前に,ニア ヴァーダロスが自らの体験をもとに書いた喜劇で最初は独り舞台の脚本,それが映画に使われて、主演まで演じてハリウッドのアメリカン ドリームのひとりとなりました。

オールドミスの太目のギリシャ系の女性がハンサムなオールアメリカンの男性と晴れて結婚、その周囲で大いに騒いで、食べて、飲んで、おせっかいな典型的ギリシャ人の大家族を優しく描いた第1弾はとびきり面白かったのですが,あれから10年、女主人公のトウラは相変わらず父親のギリシャ料理レストランで働き,夫は大学の教授、女の子がまもなく大学に行くという状況で,突然トウラの両親が正式に結婚式を挙げてない事が発覚、さあ大変,親類一族友人たちが大騒ぎ, もめにもめて,結局、式を上げる事になると言う、オリジナル性の全く無いストーリーで,親戚のオバさんたちはあくまでもおしゃべりで,うるさく、親父連中はギリシャのお酒をがばがば飲んで、それまで独立精神に溢れていたトウラは娘が遠くの大学に行くのでは、と不必要に心配し,夫は涼しげな表情で優しく見守り,娘は高校のパーテイーに(家族一同が気にしていたデイトの相手)何とギリシャ系の若者と行くことになり、おまけに両親の結婚式で、真っ赤なミニドレスのトウラは夫とこっそり裏で勝手に、式をもう一度擧げて、大団円。

よくあるイタリー系,アイリッシュ系、ユダヤ系,アルメニアン系,アジア系などの家族のアメリカでのエスニック味を賑やかに並べた典型的めでたし、めでたし、のドラマでした。

ニアは1962年9月24日にカナダのウイニペッグにエキセントリックなギリシャ人の両親のもとに生まれ、、クリエイテイヴなエネルギーに溢れた家庭に育ち、高校生の時から舞台に出て、成績もよく、トロントの大学の奨学金を得て、ここで演劇部に籍を置いて北米ツアーなどの巡業に出たそうです。シカゴで会った俳優のイアン ゴメズと恋に落ち,結婚、ふたりで93年にロスアンジェルスに移ってきました。

色々な劇やテレビや映画にちょい役で出ているうちに、自分の家族を描くのが最も自然なストーリーと思いつき、「マイ
ビッグ ファット。。」を書いたのです。
トム ハンクス夫人のリタ ウイルソンが半分ギリシャ系で, ニアの脚本を気に入って映画化のヘルプをして、ハンクスが制作に名を連ねると言う幸運が訪れました。

今回もリタ ウイルソンが地元のセレブとして映画に登場します。
こう言うエスニックなドラマをお互いに支持し、援助し合う背景もハリウッドの微笑ましい風景のひとつでしょう。
2016  MY BIG FAT GREEK WEDDING 2


 続編 右は夫役のジョン コーベット

2002年のオリジナル

続編の娘、Elena Kampouris

続編での結婚式シーンの衣装

2016 続編のポスター

2016 続編の大家族

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