RUSELL CROWE






この4月7日に48歳になったラッセル クローは男っ気満タンの無頼漢を志しているような時と知性と陰影に溢れた古典劇の役者の時とがミックスした誠に面白い俳優です.まず声が低く渋いトーンで 多少ご面相がまずくとも 太り気味でも
傍若無人でも そんな事はどうでも良いスーパー セクシーな魅力がこちらを目がけて突進してきます。




頭に来てホテルのフロントに電話機を投げつけた とか プロデューサーを壁に押し付けて悪態を吐いた などは 翌日のベスト演技へのフォアプレイとでも言いましょうか.体中で感情を表現する為の予行演習なのです。




94年にシドニーに行った時 父親に打ち明けられずに苦悩するゲイの息子役(!!)を演じた「サム オブ アス」という映画が上演されていて 当人に会ったのです。すでに問題作 「ロンパールーム」でネオナチの役など演じて自信満々の30歳でした。ニユージーランド生まれというのも強がりの理由だったかも。


「クウィック アンド デッド」(95)ではシャロン ストーンを相手に貫禄の
カウボーイをひょろひょろのレオ デイカプリオを従えて熱演、その時の会見では
”ハリウッドに来るのが僕のゴールだった” と神妙な表情を浮かべてましたっけ。


それから「グラデイエイター」(00)の逞しいローマの将軍役で世界的な強いタイプのスターに.ローマのエンペラー役のワーキン フェニックスがひねくれた
もやし型でラッセルに対する妬ましさ 憎悪 憧憬 底に流れる同性愛 を巧みに見せて 最高のコントラストでした。


同じ年に「プルーフ オブ ライフ」で共演したメグ ライアンとロマンスが始まり 世界的スキャンダルとなり ここからラセッルはマスコミに対して激しく
反抗的になり 実際は 大きな心を持つ 磊落な人なのに 少しでもプライバシー
のことを聞くと 席を立ったりします。そのあたりの我慢のなさも 彼の魅力と私めは受け取ってます。


ジョークはシャープでおかしいし 口ずさむ歌は プロ顔負け オーストラリア
には広大な牧場があって ここで牛と馬の世話をし 下らない都会の雑音を
一掃するのだそう.大きな子供みたいなラッセルなのです




2010   「ロビン フッド」

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