JAPAN # 5 SPANISH FILM & MASSAGE

 JAPAN # 5  SPANISH FILM & MASSAGE


10月25日(火)

朝のお散歩は、浜離宮に行くはずが何故か銀座方面に向けてしまい、殺風景な昭和通りを歩いて、昔懐かしの印度料理屋、「ナイル」を見つけてちょっと感激。印度料理がなぜナイルなのか、なぜガンジス川ではないのか、調べてみました。何と、エジプトのナイル川ではなく、A.M. NAIR、ナイル(1905−1990)と言う日本の政治経済に大きな貢献をしたインド人が創立者だったのです。日本で一番古いインド料理屋で1949年にオープン。ワタクシは高校生の頃に生まれて始めて本場の辛いカレーを食べ、味を占めてから、銀座ショッピングや映画観劇のときに時々立ち寄ったものでした。

この日の朝食は初めての西洋版。トーストでなく、食パン、クロワッサン、バゲット風の「メゾン カイザーの焼き立て」パンが盛られ、オリーブ油のお皿がありますが、イタリアン料理を食べるわけではないのでバターを塗って、異常に硬いハムと目玉焼き、ほうれん草のバター炒め、野菜ステイック、いつも同じの、季節のフルーツのパイナップル、オレンジ一切れ、柿一切れ、という和風に比べて、量、種類、共にぐんと見劣りするメニュー。

何と言っても驚愕の点はこのアメリカン ブレックファストには最初からコーヒーが付いてこないと言う事実。もちろん頼めば来るでしょうが、食後用にやっとコーヒーなり、カプチーノを選ぶと出て来るのです。なんだか色々奇妙で、こだわりのサービスには、ニンマリするばかり。

娘は夕食を蒲田方面に住む父親と頂くので、その前に下北沢でのショッピング をすると出かけました。

ワタクシは銀座界隈をゆったりとウインドウショッピングし、映画祭の作品、スペイン映画の「マンテイコア」MANTICORA, (MANTICORE) を映画記者用のシネスイッチ銀座映画館の試写室で観たのですが、アニメの怪物専門アーテイストが主人公で、彼が同じビルに住む少年を火事から救って、この少年がピアニストを目指していること、

少年の感性に強く打たれる怪物画家の行動と精神状態がこの映画のコアになっていて、南ヨーロッパならではの開放的な若者の生態が覗けます。

それから、何10年も訪れたことのない神田に向かい、時間が余っていたので、駅のそばのチェーン喫茶店でケーキとミルクコーヒーを頂きました。大勢の人が雑誌、本、コンピューターを開いて長居をするのにびっくり。


5時半に予約を取った神田は鍛治町の柔道整復師のクリニックの柳川鎮国 (やながわ しんぐ) 院長を訪れました。まち子さんから彼の療法が素晴らしく効果的だと聞いたので、右の肩、左の腿の付け根がひどく痛み出したワタクシは渡りに船で伺ったのです。

約1時間半、たっぷりと気功を使ったマッサージを受けて、痛みが消えてしまった喜びに浸って電車に乗って、しばらくするとやっぱり痛みがしくしくとぶり返したものの、先生にも「ぶり返し痛み」に襲われるから、もう一度、帰る前に確定の治療をして下さい、と言われたので、まあ、そんなものだろうとそれほど心配もしませんでした。

ホテルの横のファミリーマートでビール缶、サンドウイッチ、サラダ、デザートなどを買ってお部屋で大好きな日本のテレビドラマを見ながら久しぶりに一人でゆっくり。柳川先生に今夜はお風呂に入らない方が良いと言われて、ますます怠慢を決め込みます。

娘は父親と奥方の子供とその孫たちという大勢の子供が集まっての賑やかな夕食を食べて来たそうで、かなり疲れていましたが、以前は寝たきりだった父親が車椅子に乗り、食事に参加して、お喋りも出来て嬉しそうでした。



娘が赤ちゃんの時の父娘







「マンティコア」主人公

スペインのモンスターのイラスト




娘の父親(左)と娘と奥方のファミリー




かなり前の娘の父親、成田邦夫さんです。

数年前、五反田の亜細亜レストランとで。ハンスと気が合います。



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