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Showing posts from October, 2015

SARAH SILVERMAN

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SARAH  SILVERMAN サラ シルバーマンはアメリカで人気者の喜劇女優です。知的なルックスで、強烈なハードコアのジョークを連発して,どちらかと言うとインテリに受けるタイプと言えましょう。 渦中の社会問題やタブーを勇敢にネタに、鋭いジョークにしてがんがんと発砲する感じです。 元恋人の同じくコメデイアンのジミー キメルとやり合う漫才(?)では、スターのマット デーモンの優等生のイメージを利用してサラとマットがセックスをすると言うプロットを使って放送リミットを越しそうなきわどいジョークを交わして話題になったりもしました。 1970年12月1日 東部のニユー ハンプシャー州ベッドフォードにロシアとポーランド系のユダヤ人の家庭に生まれています。父上はデイスカウントの洋服屋のオーナー、母上はカメラマンで後に劇団を結成,3人の姉妹は,それぞれ脚本家,ラバイ(ユダヤ教の牧師)、女優と言う職業についていて,お互いに創作意欲と知恵を交換している様子。 刺激劇なスタンダップ コメデイアンヌ、喜劇女優として大活躍して,エミー賞などの候補になってきましたが,今年一念発起して,ドラマテイックな役に挑戦したのが「アイ スマイル バック」(15)と言う映画でした。 喜劇から悲劇に転換して,より巾の広い演技力を見せると言うパターンはこれまでもよくありましたが,サラの場合は極端で,郊外に住む妻がドラッグ中毒にして,夫以外の男たちと性的交渉を交わし,子供をないがしろにして,自己虐待に陥るという何ともの凄まじい役に取り組んだのです。実はここだけの話ですがこう言う映画には全く興味が無いので,それと既に余り評判も良くない,オーバー演技と聞いたので見る気が起こりません。 会見に現れたサラはのっけから厳しいジョークを連発して,ドラマに挑戦した,シリアスすぎる自分の状況をわざとごまかしている様子で、それも又,もの悲しいというか,ちと胸が痛みました。 2014年から英国俳優,マイケル シーン(「遥か群衆を離れて」(15)などなどに出ている演技派)と交際中で,レッドカーペットやらイベントに頻繁に二人で登場しては仲の良いところを見せてます。 2015「アイ スマイル バック」のとき。何かおかしなことを行って笑ってます。 マイケル シーンと。

CHRISTOPH WALTZ 2015

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CHRISTOPH   WALTZ   2015 昨日に続いて「スペクター」007第24弾で、ボンドと張り合う悪漢役をいとも楽しそうに演じているクリストフ ヴァルツ。以前からオーストリアはウイーン生まれのクリストフの勿体ぶった話し方,慇懃無礼に聞こえる気障な態度,ひねくれたユーモア 等を書いてきましたがウイーン生まれの女性記者に言わせるとウイーン人は殆どそうなのだそうです。 誤解しないで下さいね。わたくしはクリストフの風変わりなトーンとヨーロッパスタイルの洒脱な姿勢が大好きで,彼のしゃべる一言一言を楽しんでいるのです。何度も言いますがハリウッドのスターは安全,迎合、人工的魅力の固まりばかりなのでアウトサイダーのものの言い方,表情などがとびきり新鮮で興味をそそられるのです。 「イングロリアス バスターズ」(09)のチャーミングで教養に溢れて,その下の不気味なサデイストが見え隠れするナチの将校役で突如ハリウッドに登場,すぐさまオスカー賞を受賞,更に「ジャンゴ 繋がれざるもの」(12)の不可思議な歯医者(?)の役でも再びオスカー賞獲得、と妙にチャーミングで複雑で頭脳戦に強い悪漢タイプがおはこになってきました。 小柄な体にどちらかと言えばボーイッシュで可愛い顔ですがこれが曲者で,尖った顎を突き出して,したり顔で先の先を読んでの皮肉なコメントを言い出すともうクリストフの真骨頂です。 ドイツ語、フランス語、英語がぺらぺらなのも小国で強国に囲まれたオーストリア人の出世基本条件ですがその上にオペラが大好き,世界中の歴史や文化に通じる博識,自分はロンドンに住んで奥方と子供たちはベルリン住まい,クリストフの生き方は何とも賢く,たとえようもない程に巧妙にキャリアを計算している,ように見えるのであります。 1956年10月4日 ウイーン生まれ,祖父母は共に俳優, ウイーンとニューヨークで演劇を学び、そのDNAからも、なるべくして俳優になったクリストフはスイス,ドイツで舞台にテレビに活躍し,ヨーロッパの色々な賞を受けて,更に運が付いて「イングロリアス。。」の最適な役を獲得して、今の他の俳優の垂涎の的のステイタスを得たのでした。 これまでのツーショットを並べてみました。いつも同じ、にんまり笑顔の表情を浮かべているのも作戦のうちなのでしょうか。 2015  March

LEA SEYDOUX

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LEA  SEYDOUX 新ボンド映画「スペクター」(15)のパワフルでセクシーで美しいナンバーワン ボンドガール(この言葉も最近は女性が劣等の位置に居るなどと批判されていますが)を熱演しているレア セドウーはフランスでは既に大変に有名なスターです。 最近のボンド映画シリーズの中でももっともエキサイテイングと既に絶賛を博している「スペクター」の最大の要因がレアでしょう。勿論ダニエル クレイグもその他のキャストもピカピカと光っていますがレアのフレッシュで、ボンドに負けずに組み合う存在がボンドの魅力を倍増しているのです。 1985年7月1日 フランスはパリ生まれ。祖父も父もフランスの映画会社(そのひとつは有名なパテ、Pathe)の会長と言う恵まれた育ちゆえのおっとりとしたスタンスとすべすべの肌にちょっとばかりふてくされた様な表情,8頭身のプロポーションでしばらくはモデルとして活躍,オペラ歌手の勉強もしたものの女優として2006年に映画デビュー。 「美しい人」(08)で,フランスのアカデミー賞のセザール若手女優賞の候補となり,「アデル,ブルーは熱い色」(13)でカンヌ映画祭の候補となって,注目されましたがパルムドール女優賞は「ある過去の行方」のベレニス ベジョに。この映画は約30分に渡る全裸のレズビアン セックスが繰り広げられる衝撃的な画面と,青い色の髪のレアの毅然として、自信に溢れ,ミステリアスな女性のパワーがみなぎる素晴らしい作品です。まだご覧になってなければおすすめのフランスならではのユニークな映画でした。 マリー アントワネットの学者肌の侍女を演じた「マリー アントワネットに別れを告げて」(12)では美しいダイアン クルーガーの女王を引き立たせて,それでもしっかりと知性にあふれた女性を熱演。 最近では「グランド ブタペスト ホテル」(14)でホテルのメイド役としてちょびっと顔を出しています。 今年は「ダイアリー オブ チャンバーメイド」(15)では、母国フランス語の映画ですから確固たる自信を持って、持ち前の賢さで世渡りをしていく1900年当時の女中の役を見事に演じ上げてました。 写真でお察しの通り,インタヴューとなると全く魅力をおさえて,分かっている筈の英語の単語も分からないと言ったり,答えを正確にしようなどという努力をせず,自分のイメ

LONDON SCENERY OCT 21 - 24 2015

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LONDON  SCENERY  OCT 21-24   2015 到着したときのヒースロー空港は雨で全てがグレイ,翌日は007シリーズやバットマン,エイリアンなど多くの名作が撮影された,世にも有名なパインウッド スタジオへ。ここは内部での撮影が全面的に禁止されているので門の外から記念のワンショット,まるで高架道路の下に立っている様な殺風景な構図となりました。 ここでは前に書いたようにマイケル ファスベンダー主演のビデオゲームの映画化「アサッシンズ クリード」の撮影風景を観察して、マイケルや主要な人たちにインタヴュー。 次の日(10月23日)は早朝から「スペクター」最新の007映画を観て,それから泊まっているホテルの真向かいにある,もっと高級なコリンシア ホテルで007出演者たちにインタヴュー。少し前にここでビヨンセや「スタートレック」のスター達と会見をしたお洒落なホテルです。 既に「もうボンド役はご免。手首を切った方がまし。うんざり」と言ったコメントを吐いて話題騒然のダニエル クレイグは、一応,楽しそうに,笑い顔を見せながら質問に答えていましたが義務時間が終わるとすっ飛んで消えてしまいました。わたくしたちとのツーショットをオミットしてです。 モニカ ベルッチが史上最年長のボンドガール役を51歳で熱演したのですが,ユーモアを混ぜた受け答えがさすがの熟年女優の臈長けた姿勢を見せていて,この日の一番のインタヴューでした。 又もやの悪漢役を演じるクリストフ ウオルツはウイーン生まれ独特の勿体ぶった,教養と優越感と妙なへりくだりの姿勢を見せていつもの複雑怪奇な返答をし Qの役がぐーんと大きくなったベン ウイショウは相変わらず繊細に謙虚に恥ずかしそうに答えてましたし ボンドともっとも親しくなるリア セドウはフランス訛りで英語の単語が分からない振りをしたりのフレンチ ポーズで色々はぐらかし、 マネーペニー役のナオミ ハリスは永遠にボンドに尽くす秘書役が大好きと可愛らしく応答、 大男俳優のデーヴ バーテイスタはボンド伝統の巨人対ボンドの格闘シーンでダニエルの膝を壊してしまった事件を申し訳無さそうに答え、 サム メンデス監督は義理堅く,しっかりとあらゆる質問に細かく答えて、主演俳優の突然の逃亡の穴を埋める努力をしていましたし、 プロデユーサーのバーバ

MARK RYLANCE FARINELLI AND THE KING

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MARK RYLANCE  FARINELLI AND THE KING 10月22日の夜はロンドンのウエストエンドにあるデユーク オブ ヨーク劇場で上演中の「ファリネリと王」を観に行きました。スペインの王様をマーク ライランスが演じてロンドン中のステージファンの評判になっているそうで,ちょうど彼が「ブリッジ オブ スパイズ」(15)に出演中と言う訳でプロデユーサーが切符を調達してくれたのです。 鬱病で寝たっきり,起きれば金魚鉢の金魚釣りなどしているスペインの王がボーイソプラノを保つ為に睾丸を除去して高音を保つカストラートの歌手,ファリネリの声を聞いているうちに,病気が治ると言うあらすじで,これまでは最小限のセリフを最大限の効果を上げて言う役で評判だったマークがこの舞台では,ちょっと頭がおかしい王様を饒舌に,ウイッテイーに演じて,さすが舞台の達人とすっかり没頭して見入ってしまいました。 本物の男性のソプラノ歌手と俳優がふたり一役でファリネリを演じているのが見所です。舞台で歌が始まると本物の歌手が静かに出て来て, 透き通る様な声でアリアを奏で,その効果が見ものでした。 ジャコビアン劇場の舞台は小さく,観客席も小規模で、舞台の照明は全て,本物のロウソクと言うとびきり親近感の溢れる演し物で、後半になると私たち観客が劇にいやでも参加するというクワセモノの舞台劇でした。 戯曲はマークの実際の妻、クレア ヴァン カンペンによるもので, 彼女の処女作品だそうですが、もともと専門は古典音楽で,カストラートの存在を巧みにドラマに取り入れています。 そして今日「スペクター」のインタヴュウーでQを演じているベン ウイショウに、マークと類似点がある,控え目で,繊細で,出しゃばらずにしっかり光った演技を見せる点などなど、と伝えたら 「マークは僕の非常に尊敬する先輩で、いつも彼を指標にしてきたのです。まだ舞台を観ていないけれど,必ず行きます」 と感極まって話してました。 ロンドンに御出での際はおすすめの舞台劇であります。 数回のアンコールの後,マークがひとりで登場して,友人知己の俳優や劇団で働く人たちが病気や事故に遭うと深刻な経済状態になるから,ぜひ献金を!と呼びかけ(殆どの劇場がこのチャリテイーをしています)、ちょうどポンドを持ち合わせてなかったわたくしは,10