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Showing posts from September, 2013
お知らせ 天高くの季節になってきました。 明日からニユーヨークとロンドンに行きます。 あちらでは、秋のファシヨンが楽しめそうです。 コーエン兄弟の新作や話題の「カウンセラー」などを観て インタヴユーしてきます。 と言う訳で10日位お休みです。 行って参ります。

PAUL DANO

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PAUL   DANO 少女のミス コンテストに出かける家族のハチャメチャ道中を描いた「リトル ミス サンシャイン」(06)の絶対にしゃべらない息子役、「ゼア ウイル ビー ブラッド」(07)での狂気じみた牧師役,などなどちょっぴりおかしな若者役を手がけると相乗効果を足してしまうポール ダノ。グッドルックスと言うより,おたくっぽい顔が又、人気など気にせず、いかにも演技派に集中している凝り性のタイプです。 2013「プリズナース」 先日トロント映画祭で彼が又もや,近所の知恵おくれ風,変わり者の役を怪演する「プリズナーズ」(13)(ヒュー ジャックマン主演) 2007「ゼア ウイル ビー ブラッド」 の会見で会った時,やけにわたくすの後を追って来ると思ったら、 「あのー,是枝監督の映画にぜひ出たいと伝えてくれますー? 彼の大ファンで,絶対に出たいのです!」 とせっついて来るではありませんか。 是枝監督はおりしもトロント映画祭で新作を上演中,あとで係の人が「大勢のハリウッドのスターたちが監督の映画に出たいと言ってきたのですよ!」とのたもうてました。 一応ポールのメッセージを伝えるように頼んでおきましたが,果たしていかなる経過を見せますでしょうか! 大体英語の俳優を起用する事自体,色々なネックがありますものね。 さてポールに初めて会ったのは,例の「リトル ミス。。」の時。髪はぼさぼさ,照れ隠しでしょう,あまりしゃべらず,しらばくれたり,全く違う事を答えたり,の典型的役者ばか風で,そう言う点では新鮮で,微笑ましかったのを覚えています。 2度目は「ゼア。。」の会見で,アカデミー賞を獲った主役のダニエル デイ ルイスの影響を全身全霊で浴びた喜びを唄ってました。いかにもデイ ルイスに魅了されそうなポールですから。二人の絡みのシーンの不気味な居心地の悪さはお互いの演技の粘着度の高さによるものでしょう。 1983年6月19日 ニユーヨーク市に生まれ、ビジネスマンの父親の仕事の為にコネチカット州のウイルトンに移り,4歳のときから俳優熱に取り憑かれたそうな。 12歳でブロードウェイの「インヘリット ザ ウインド」に出て,ジョージ C スコットとチャールズ ダーニングを相手にしたと言う凄さ! お次ぎはロデイー マクダウェルとハル リンデン

MILEY CYRUS

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MILEY   CYRUS マイリー サイルズ。目下アメリカで,人々を呆然とさせているヤング タレント。少し前まで,カントリー歌手のおとっつあんと手をつないで,甘ったれた表情で雑誌に出たり,少女っぽいピンクのリボンを付けて,ふりふりダンスをしたりしていた,アメリカの庶民的な女の子が,ここに来て突如裸みたいな格好で,舌をべろべろ出しながら,男性歌手の前でお尻を突き出して,“トーキング”と呼ばれるヒップの回転をして,舞台の真ん前にいたウイル スミス親子は仰天して,父親は息子の顔を隠さんばかり,のワイルドで,卑猥なパーフォーマンスをしたのです。 11歳からタレントとしてがむしゃらに働いてきた挙げ句の反抗の放射なのでしょうか。リミットの向こう側まで突進したい欲望を決行したのでしょうか。 四六時中舞台やテレビに出ているともっともっと大胆になってショッキングな行動をとってやろうと思うのもよく理解出来ますよね。 マイリーは1992年11月23日,テネシー州のフランクリンに生まれ,デイステイニー ホープ サイラスと、いかにもカントリーっぽい名前を付けれたたものの,いつも笑っているベイビーだったので,スマイリーと呼ばれ,それがマイリーと短くなったのですと。 父親はビリー レイ サイラスと言う人気カントリー歌手でエルビスもどきに腰を振って,セクシーな動きをして評判になったゆえ,考えると娘の挑発的な行動も,小さい時から目の当たりにした拍手を誘う手段として自然に育んでいたのかも。芸能一家の暮らしを想像すると何でも可能ですから。 小さい時から父のコンサートに一緒に出たり,父の番組に出演したりしているうちに,もちろん自然にタレントの道へ。06年からデイズニー チャンネルの「シークレット アイドル ハンナ モンタナ」に主演,たちまちテイーンのアイドルに。鼻っ柱が強そうな顔で主役の2役を演じて、ますます,人気が出てきます。キュートですが,あまり整っていないルックスもロウテイーンには親しみやすかったのでしょう。この頃に初めて会いましたが、自信に溢れて,かなり生意気で,これが当時15歳位の彼女のちからなのだなーと感心しました。エネルギーが充満して,小粒のダイナマイトのよう。 「ラスト ソング」(10)と言う青春映画に主演したときの会見では,ますますエネルギッシュで,この世に

DON CHEADLE

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DON   CHEADLE ごく細めの顔が哀惜の表情を効果的に見せるドン チードルはハリウッドの黒人俳優の中でも役を厳選して,自分の心に響く作品を選ぶ事を心がける品格がにじみ出るスターです。 「ホテル ルワンダ」(05)で反乱軍が襲う高級ホテルの支配人として出来る限りの助力を試みるで役はアカデミー賞候補にもなった,素晴らしい演技を見せてくれました。 1200人のルワンダ人の命を民族争いの殺戮から救った事実(1994年)に基づいたストーリーです。 2007 「ホテル ルワンダ」 アフリカのルワンダの実情をよく分からないわたくすでさえ,それからずーっと,ルワンダの悲劇がぐさりと胸に刺さっています。奥さん役をしたソフィー オコノデと言うエレガントなアフリカ出身の英国の黒人女優が「まるで日本人のような名前でしょう」と笑っていたのを思い出しました。 ドンは1964年11月29日ミズーリ州のカンサス シテイーに児童心理学者の父親と銀行家の母親のもとに生まれ,安定した家庭に育ったそう。ルックスが痩せぎすにも関わらず、そのあたりの余裕がそこはかとなく見えるのは,幸福な育ちのせいでしょう。 10歳頃から演技に目覚め,大学はカリフォルニアのアートスクールで演劇科を専攻,テレビのちょい役を手がけてから 937高地(ヒル)での戦いで人間がハンバーガーのようになったと言うベトナムの激戦を描いた「ハンバーガー ヒル」(87)で米国陸軍兵士を演じて注目を引き,「カラーズ」(88)でギャングリーダー役で演技派ブラック俳優の仲間入り。 テレビ映画の「ラット パック」(98)でサミー デイヴィス ジュニアを好演,よく似ている上に,身のこなしもそっくりで,ほんもののシナトラやデイーノたちが偲ばれました。 オリジナルのシナトラやデイーノが遊び半分で出たような「オ−シャンと11人の仲間」(60)のリメーク,「オーシャンズ 11」(01)では,サミー デイヴイス ジュニアの役から飛んで,ロンドン訛りで,大げさなことを言う泥棒の役を怪演,12,13のシリーズにも顔を出しています。 ほとんどの映画で,鮮やかな演技力を披露するドンですが,最近では「ザ ガード」(11)でアイルランドに出向くアメリカの刑事役が最高に愉快です。相手役がアイリッシュの怪優,ブランデン グリーソンで

TIPPI HEDREN

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TIPPI   HEDREN ブロンドに,スリムでプロポーシヨンのとれた体、清潔感溢れる,それでいて洗練されて都会的なセンスが特長のテイッピ ヘドレン。「鳥」(63)と「マーニー」(64)の2本が主演作,そしてどちらもヒッチコック監督のスリラーです。 007時代より、さりげなく、仕立ての良い背広を着こなしたショーン コネリーがリッチな実業家を演じて,謎の美女のマーニーに魅力を感じて行く「マーニー」はわたくすの大好きな映画のひとつ。この映画のテイッピは,可憐にして,セクシーで,秘書と言う役どころなのですが,スーツやハンドバッグがいかにもサックス フィフス アヴェニューあたりで買ったとしか思えない高級品で,秘書のお給料では絶対にての届かないところが又良いのでした。 2012年の「ザ ガール」と言うテレビ映画で,ヒッチがどれほどテイッピを異常に追い回していたかをかなり濃厚に見せています。ヒッチを英国人俳優のトビー ジョーンズが,テイッピをシエナ ミラーが演じて,人工の鳥を使うと約束して,くちばしをゴムで留めてあるほんものの鳥を何百羽と放したりのサデイステイックなエピソードなど等「鳥」をもう一度見ると彼女のほんものの恐怖がよく分かります。 このテレビ映画がきっかけでテイッピに再会したのですが,小柄な体の背筋をしゃんと伸ばして,どこから見ても社会的立場のある女性のパワーに溢れてました。 1931年ミネソタ州のラファイエットに生まれたとありますから、当時79歳,娘のメラニー グリフィスと同様,整形美容を施したに違いないルックスこそ,過剰な印象を与えますが,話し方や雰囲気に独特のカリスマがあって、 「ああ,これはライオンや虎たちと暮らしているからなのだろうな」と思ったのです。 彼女とのおしゃべりは,キネマ旬報10月上旬号に載っていますので,もっとお知りになりたければ本屋さんにどーぞ。 「サーカスや映画用のライオンやヒョウの引退ホームを作らなくてはと、80エーカーの土地を手に入れて、72年にスタートしたのです。「ロアーズ」(81)はその時の夫が私の飼っている野生の動物を使って,娘と私を出して作った映画ですが,私たちもクルーも何度も噛まれて死亡事故が起きなかったのが不思議なくらい!」等と言う後日談を平然と言うのでした。 「 201

DANIEL BRUHL

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DANIEL   BRUHL ヨーロッパの上質なワインやチーズをたっぷり味わって,ワーグナーのオペラやスペインのフラメンコを目の当たりに感知して育ったのがダニエル ブルールでしょう。 スペインのアレニス デ ムント (Arenys de Munt) 生まれですが、父親はドイツのテレビのデイレクター,母親はスペイン人の教師, 生まれてすぐ,ドイツのコロン,日本語ではケルンと言うのかも、(ドイツのメデイアの中心です)に移り,ドイツの学校に通いながらヨーロッパ中の文化と慣習になじんで成長。 4歳の時に母親の前で死ぬ演技や気を失う演技をドラマティックに何度もして,ここで将来のスターが誕生と母親が語っているそうです。 1978年6月16日生まれ,ダニエル セザー マーテイン ブルール ゴンザレス ドミンゴと言う先祖の名前を片っ端から付けられて、ドイツ語,スペイン語,英語,フランス語,カタラン語,おまけに日本語までしゃべれるのですって。と言う訳で,会った時に早速その日本語を試したのですが,まあ照れること照れること! 「誰かが勝手に日本語も話せると書いたので,僕は憤慨しつつも,歴史と伝統の国の日本を心から尊敬している故に,たいしてしゃべれないのが,口惜しいやら,恥ずかしいやらで,恐縮の限りです。ほんの挨拶位しか話せないのに」 としきりに弁明してました。 その真面目な姿勢と洗練されたマナーが,ハリウッドの粗野な映画人種を見慣れているわたくすには,とてつもなく新鮮で,気分を豊かにさせてくれました。ハリウッドでは,お行儀良くしたり,丁寧な言葉遣いをすると「カッコ付けるな,上品ぶるな」と敬遠されるので,必要以上に「クールに」,つまり,気楽に,カジュアルに,半分眠っているような態度が良しとされるのです。 「ラッシュ」(13)と言う映画は1976年のフォーミュラワン レースのライバル同士,英国人のジエイムス ハントとオーストリア人のニッキー ラウダのドラマで,ハントはオーストラリア人スターのクリス ヘムズワースが、大火傷を負ってもレースに挑戦するラウダをダニエルが熱演。 監督はロン ハワード,70年代のフリーセックス謳歌とノスタルジックな衣装も見ものです。 もうひとつは「ザ フィフス エステート」(13)と言う 2013 「ラッシュ」 ウイキーリーク

FELICITY JONES

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FELICITY   JONES トロント映画祭で初めて会った英国出身のフェリシテイー ジョーンズ。 「ライク クレイジー」(11)と言う青春映画で,フェリシテイーはアメリカに留学しているイギリスの女学生,アントン イェルチンがアメリカの大学生,二人が恋に落ち,しかし彼女のビサが切れて,別れなくてはならなくなると言う平凡なお話をフェリシテイーは切なく,やるせなさをヴィヴィッドに見せて,アントンも繊細さと想いの強さをたぎらせて,ぐーんと心に迫るドラマにした張本人です。この時会見するチャンスがありましたが,残念ながら行けませんでした。 さて今回はレイフ ファインズが2度目の監督,主演にかけた「インヴィジブル ウーマン」(13)で堂々の時代劇のヒロインを熱演した時の会見。 チャールズ デイッケンスをレイフが演じているのですが,既に中年になっているものの,自作の劇の舞台に立ったり,ウイッテイーな会話を交わして社交界の注目を楽しみ,セレブの生活を送る彼が出会った新入りの女優に恋をすると言う実話にもとずいたお話。 貴族的,繊細,知的がイメージ,高い演技の才能に恵まれたレイフは,英国でもっとも有名な小説家の役をぼさぼさの髪に,たるんだ体に変身して,リアルに演じています。 この小説家は大変な艶福家のようで,赤ん坊も混ぜて子供が10人位いるようですが,夫人はでっぷりの巨体となって,着替える彼女をちらと見てしまうレイフのがっくりとした目つきが何ともでした。 フェリシテイーとの逢い引きは頻繁になり,とうとう妊娠してしまった彼女は田舎に引っ越しますが赤ちゃんは死産。 時代が時代なので,フェリシテーは罪の意識と彼への想いで混乱し,ある時汽車の事故にあって,セレブライター,デイッケンスの本質が明らかにされるのです。 1983年10月17日英国のバーミンガムにジャーナリストの父と広告代理店で働いていた母親のもとに生まれ,優秀な成績でずんずんと進み,オックスフォード大に入学,英文学を専攻してトップの成績で06年に卒業、大学でアーテイストのエド フォーネリーズ(Ed Fornieles)に出合って,今も二人は一緒に住んでいるそう。 俳優のマイケル ヘドリーが叔父上で,彼に勧められて女優のキャリアを志したのですと。 2013「 THE  INVISIBLE  WOMA

JACK NICHOLSON とお知らせ

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JACK  NICHOLSON もうずいぶん前にジャック ニコルソンのことは書きましたが,今朝(9月4日)引退を表明したと言うニユース。何となく寂しいです。スクリーンの上での貫禄と御大の存在は彼しかいないでしょう。バスケットボールのフロントシートで レイカーズを応援している姿も時たま野次ったり,怒りまくったりのストレートな反応がさまになってました。 まもなく公開の「ネブラスカ」(13)と言う映画の出演を「物忘れがひどくてセリフが覚えられない」と断り,今回の決心です。ちなみに彼(76歳)より一歳上のブルース ダーン(77歳)がこの役を演じて,目下オスカー賞候補ものと騒がれてます。 アル中の自分勝手な老人役だそうで,ジャックが演じると又か!となりそうですから,久しぶりのブルースの方が新鮮で良かったと思いますが。 これまで10回位ジャックに会見してきました。いつかもっと長い想い出を書きましょう。 それにしてもそのうち「ヒアー イズ ジョニー!」と「シャイニング」(80)の主人公のように,やっぱり引退なんかヤーメタ!と戻って来るかもしれません。 2001「デイパーテッド」 1997「恋愛小説家」 1995「クロッシング ガード」 明日(9月5日)から7日間トロント映画祭に行って参ります。非常に忙しい日程なので,お休みします。行ってきまーす! 1987「イーストウイックも魔女たち」

JOSH LUCAS

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JOSH   LUCAS 透き通るような青い眼,細めの顔にブロンドの髪,身長182センチのスポーツマンの体型などポールニユーマンに似ているジョッシュ ルーカスですが,まあこの手のルックスは俳優志願でなくてもごまんといる訳で,ルックス プラス アルファが重要なのです。 「アンダートウ」(04)のジョッシュは,凄味のある叔父貴と言う役どころを美男子だけに意地悪力が増して,効果的に演じてました。ジェイミー ベル (あのバレー少年のビリーエリオットを演じた英国俳優)が主役で,心細い少年を熱演。心理ドラマが活き活きとしていました。アンダートウとは海の氷面下の流れですが,ここでは勿論サイコロジカルな意味で父と息子の前に突然現れた異端の叔父の危険な潮流なのです。 同じ年に「アラウンド ザ ベンド」と言う映画にも出ていて,こちらではマイケル ケインの祖父と息子と暮らしていると突然親父(いつも不気味なクリストファー ウオルケン)が出現して,ニユーメキシコに行こうとだだをこね、3代の男たちがバランスを失ったり,混乱してゆくと言う似たような映画でした。 1971年6月20日,アーカンソー州のリトルロック(クリントン元大統領の故郷)に、Joshua Lucas Easy Dent Maurer と言うまことに変な名前をつけられて生まれます。 両親はインデイアン保留地に住むヒッピーで,ジョッシュが生まれた時,あまりに簡単に出てきて,ベッドの枠に頭をぶつけたので,イージー デント(ちょっとしたタンコブ)と加えたそう。父親は医師で(お産は手がけなかったようですが),母親は看護婦だそうですから,ネーミングのおふざけもちょっと分かるような気がします。 「グローリー ロード」(06)はジョッシュが40ポンドも体重を増やして,名バスケットボール監督のドン ハスキンズを熱演。1966年の全米チャンピオンシップで,オール白人選手のケンタッキー大を相手に,無名のウエスタン テキサス大はオール黒人チームで向かい,逆転の勝利を果たします。ケンタッキー大はスポーツ,特にバスケットボールの名門でアドルフ ラップ(名前から凄い!)と言う41シーズン連続ナンバーワンの名物監督が人種差別とエリート意識をあらわにして,伝統 VS 新参,白人 VS 黒人のバトルとなったのでした。ラップ監

PATRICIA CLARKSON

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PATRICIA   CLARKSON 古き良き時代の家庭の主婦,それも秘密を持った魅惑的な存在がパトリシア クラークソンが醸しだすイメージです。 整った顔立ちに,理想的な体型,長くて波打った金髪のすべてが50年代の雰囲気で,おまけにウイスキー ボイスと呼ばれる暗がりの中で囁くようなかすれたセクシーな声。 かなり前のゴールデン グローブ賞の後のパーテイーで,父上と一緒に出席していた時,かなりの業界人に囲まれて,美しく,艶やかに,自分の魅力を充分に察して,おしゃべりをしていました。 「私ってどうしてもシアトリカルになってしまうの。小さい時からスターの物まねをして,スポットライトが当たっている気分に浸って,演技をしているのふりをするのが大好きだったのですよ。自然に振る舞えと言われてもこれがもう当たり前なの」 と柔らかそうな髪をかきあげながら,婉然と笑う姿はまるで「サンセット大通り」のグローリア スワンソンのようでした。 傍らで楽しそうに娘のスターぶりを眺めている父上は、 「パトリシアは生まれながらの女優だと思わずにはいられないね。母親の血を引いたのでしょう。僕のワイフは政治家ですからね」 と誇らしげに告げてくれました。 1959年12月29日 ルイジアナ州のニユーオーリンズに5人姉妹の末娘として生まれたパトリシアは、学校の総務に勤める父親と市会議員の母親のもとで,豊かに,和やかに育ち,大学を出てから名門イエール大の演劇科に入学。 舞台出演で好評を得てから,映画のデビューは「アンタッチャブル」(87)でのエリオット ネスの妻の役でした。 翌年にはクリント イーストウッド最後のダーテイー ハリー役の「デッド プール」(88)に彼と絡むテレビのリポーター役で出ています。 初めて会ったのは「グリーン マイル」(99)で刑務所長の重病の妻を演じたとき。40歳になったばかり。屈託がなくて,男性たちとの戯れの会話を楽しむ余裕の美女でした。 「エデンより彼方に」(02)(原題は[FAR FROM HEAVEN])の主役のジュリアン ムーアも彼女の親友に扮したパトリシアもオーソドックスな美女で50年代の衣装がエレガントにしてセクシーでした。この作品でパトリシアはジュリアンの夫がゲイなのは許せても,ジュリアンが黒人と付き合うのは許せないと言う保守的で,