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Showing posts from June, 2022

TOM HANKS AS COLONEL PARKER 2022

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  TOM  HANKS AS COLONEL PARKER  2022 「エルヴィス」ELVIS (22)でプレスリーのマネージャー、 パーカー大佐 COLONEL PARKER を演じているトム ハンクス。 映画ではファットスーツを着て顔にも樹脂を貼り付けて、あ、ハンクスだと分かるのは「計算高く、ずる賢そうな目つき」ぐらいで、はるばるオーストラリアまで撮影に行き、有名人としては最初のコロナに罹って、撮影は長期間中止となり、困難続きの仕事をした成果がこれなの? と言うほど がっかりの役作りでした。 批評家たちも、このハンクスはまるで漫画のようで、嫌がらせの目的で登場しているとしか思えない、鬱陶しいメークも不必要、妙なオランダと中西部のアクセントもわざとらしい、もともとはサーカスの呼び込み(カーニバル バーカー、CARNIVAL BARKER  犬が吠えるように入り口で呼び込みをする人)で、得体のしれぬ胡散臭さ、などを厚塗メークの上にさらに塗りたくって、画面に出てくると顔を背けたくなるほど、とワタクシと同じ反応を見せています。 ストーリーはオランダから米国に密航したために、無国籍でパスポートを持っていないパーカーがプレスリーの国外ツアーを全て禁じたこと、自分の賭博中毒の借金を埋めるためにラスベガスのホテルでのショウを7年間と長期契約して、そのためにプレスリーはアルコールやら薬の中毒になり、最悪のコンデイションの時でも大佐が強制的に舞台に立たせたこと、などなどのために「キング オブ ロックンロール」KING OF ROCK はたった42歳という若さで急死してしまったことなどから、プレスリーを殺した男という「悪人」の存在になっているのもちょっと極端すぎるような印象を与えます。もちろん大佐のプレスリー過剰利用が原因の一つでしょうが、この漫画チックな大佐が画面であくどい計画を練るあたりが何とも不気味で、気分が悪くなるほどなのです。 これまでありとあらゆる役を演じてその全てに彼の演技力をベストに注入してきたオスカー賞俳優として、今回は異なったアングルで役作りをしたかったのでしょう。 あの善良で安全で頼もしいキャラクターの殻を破っての挑戦だったのかもしれません。以前にも悪役は演じてますが、パーカー大佐のような薄くて、ハリボテのようなキャラクターは初めてだったと思います。 「ハン

THE RIVER WILD IN MONTANA 1994 AUG

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THE RIVER  WILD  IN  MONTANA  1994 AUGUST イタリア人の友人のエリサ ELISA が今から、28年前の写真を探して送ってくれました。ちょうど28年前のシドニーでの「アニバーサリー」を祝ったばかりで、1994年の思い出が次々と出てきて、とびきり得をした気分! 何しろ1994年の6月12日にシドニーでハンスとロマンスが芽生え、その2ヶ月後のモンタナ州、その名も「白い魚」ホワイトフィッシュ WHHITE FISH という激流下りで有名な場所にメリル ストリープ MERYL STREEP 主演、ケヴィン ベーコン KEVIN BACON が悪漢役というアクション スリラー「ザリバー ワイルド」(邦題「激流」)のPRイベントに招待されたのですから。ウキウキ状態のワタクシたちは「ビッグスカイ」 BIG SKY  大自然 で名高いモンタナ州にやって来ました。 帽子やら、スニーカー、ショートパンツなどを詰めて西部劇の真っ只中のような田舎町に集まり、タレントたちとのインタヴューはほとんど二の次でメイン イベントは、白い波頭を立てた激流の下流を小さなボートで乗り切る「ホワイト ウオーター ライド」と呼ばれるスポーツを体験することに決まっています。 もちろんハンスと一緒になれるようにグループを選んで、色々な警告やらアドバイスを聞いて、救命具を付けてゴム製のボートに乗り込みます。 リーダーはドイツ人のヘルムット HELMUT 、スポーツマンで何でもこなすタイプですからボートの先端に座って後輩のハンスを横に座らせ、色々と指示を下しています。前述のエリサ、エジプト人のアイーダ AIDA 、英国人のシャンタル CHANTAL が一緒のボートで運命を共にする仲間でした。 女性4人に男性3人(ヘルムット、ハンス、乗組員)の激流下りは、さすがにスリリングで何度か大きな岩にぶつかったりして、その度にボートから落ちそうになったり、大波をザンブと全身に浴びたり、デイズニーランドの「ジャングル クルーズ」とは大違い。 それぞれ、大いに楽しんで、今、写真を眺めるとみんなの若いこと! 残念なことに、ヘルムットは約8年前に、アイーダは昨年亡くなってしまいました。白いお髭のヘルムットは今のハンスにちょっと似ていて、懐かしく思い出されます。 この夜のデイナーは火照った体を冷まそう

ELVIS , A MOVIE

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  ELVIS,  A MOVIE 「エルヴィス」(22)を観てきました。時差と風邪の咳で絶好のコンデイションではなかったのですが、注目の映画、大好きなプレスリーなのでセンチュリー シテイーの試写まで行って来ました。 世界中が騒いでいるエルヴィスを演じた新人のオースティン バトラー AUSTIN BUTLER が、キュートで、スリムで、ダンスも最高、それなりにセクシーなのですがエルビスの醸し出す「デンジャラス」な雰囲気が全く無くて、健康優良児の「無垢」なところにちょっと失望。エルヴィスのように南部のプア ホワイトの家に生まれ、黒人のムンムンの鬱積した不満やら、性的欲望のはけ口のような歌や踊りの中で育った「気配」が出ないのは仕方がないのかもしれません。 今までエルヴィスを演じた中でのナンバーワンは何と言ってもアイルランド俳優のジョナサン リース マイヤーズ JONATHAN RHYS MEYERS の2005年のテレビドラマ 「エルヴィス」ELVIS でしょう。ジョナサン自身もダブリンで非行少年として育ち、アルコールとドラッグに溺れていたこと、彼の「ダーク セクシュアリテイー」が体から発散されて、それはもう、ほとんど完璧なエルヴィスでした。 最近、あの大男のマイケル シャノン MICHAEL SHANNON が「エルヴィス&ニクソン」ELVIS & NIXON (16)という映画で、エルヴィスを演じていましたがこれはほとんどパロデイー、それなりに上手でしたけれど。 アクションスターだったカート ラッセル KURT RUSSELL の1979年の「エルヴィス」ELVIS もかなり迫真の演技で、スポーツ選手の体つきですがルックスも良く、エルヴィスと一緒に生きたジェネレーションなりの敬意と熱情が感じられます。 他にも多くの俳優がエルヴィスを演じてますが、オースティンは時流に乗って最も有名なエルヴィス俳優になるかもしれません。 1991年8月17日 カリフォルニア州のアナハイム ANAHEIM (デイズニー ランドがある街)に生まれた30歳のオースティンはヴァネッサ ハジンス VANESSA HUDGENS と2011年から20年まで交際、2021年からスーパーモデルのシンデイー クロフォード CINDY CRAWFORD の娘、20歳のモデル、カイア ガーバー  K

SYDNEY # 8 ITALIAN DINNER

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SYDNEY # 8  ITALIAN DINNER 6月14日(火) シドニー滞在、最後の日です。 お散歩はかねてから気になっていた「ヴィクトリア バラックス」VICGTORIA BARRACKS という古い軍の宿舎の周りを歩いてみました。ヴィクトリア朝時代(女王 1819−1901)の1847年に完成したと言う広大な敷地にオフィサーズ クラブ(1942年に最初に完成したと言うのが微笑ましいです)、クリケットのグラウンド(これも英国植民地ならでは!)、650人が収容できる宿舎、などなどが点在する公園のようにも見える、エドワード朝 EDWARDIAN のデザインのエレガントな建物です。 今もオーストラリアの陸軍が使用中なので防犯カメラなどが至るところに配置されてますが週に何度かは一般公開もあるそう。 オックスフォード通り OXFORD STREET をずっと歩き、パデイングトン PADDINGTON という街にあるのですがこう言う名前が全てロンドンと同じと言うのも懐かしいというのか、豪州人の英国への郷愁、想いを感じます。 最後の朝食は何となく食欲がいまいちでしたのでライスやら、アジアの野菜炒め、作ってもらったオムレツも食べきれず、ハンスに上げたりと、大食漢のワタクシらしくない結果でした。 コロンビアの友人、マリオ MARIO と初めて会うベネズエラのアンドレス ANDRES に、再び、クイーン ヴィクトリア ビルディング QUEEN VICTORIA BUILDING の今回は1階のカフェで集まり、積もり積もった話を約2時間近く。ふたりともまだシドニーに来たばかりで寒さに閉口していました。ワタクシはまたタスマニアのビール、ハンスはアップルパイとコーヒーだったでしょうか。 ワタクシの鼻風邪がかなりひどくなったので、この日は休養に当てて、午後はゆっくり。 ホテルの横にいつも繁盛している、高級店の地区にしてはやけにボロいハンバーガー屋があって、いつか食べてみようと話していたのですが結局、最後の夜はもう少し まともな食事をしようとイタリアン レストランの「プリミ」PRIMI を探して行ってみました。予約なしです、と言うとちょっと困った顔をしたウェイターはそれでも奥の小さなテーブルを見つけてくれた程に人気のお店のようで店内に活気が溢れています。 まずハンスはグラスの赤ワイン、