TOM HANKS AS COLONEL PARKER 2022
TOM HANKS AS COLONEL PARKER 2022 「エルヴィス」ELVIS (22)でプレスリーのマネージャー、 パーカー大佐 COLONEL PARKER を演じているトム ハンクス。 映画ではファットスーツを着て顔にも樹脂を貼り付けて、あ、ハンクスだと分かるのは「計算高く、ずる賢そうな目つき」ぐらいで、はるばるオーストラリアまで撮影に行き、有名人としては最初のコロナに罹って、撮影は長期間中止となり、困難続きの仕事をした成果がこれなの? と言うほど がっかりの役作りでした。 批評家たちも、このハンクスはまるで漫画のようで、嫌がらせの目的で登場しているとしか思えない、鬱陶しいメークも不必要、妙なオランダと中西部のアクセントもわざとらしい、もともとはサーカスの呼び込み(カーニバル バーカー、CARNIVAL BARKER 犬が吠えるように入り口で呼び込みをする人)で、得体のしれぬ胡散臭さ、などを厚塗メークの上にさらに塗りたくって、画面に出てくると顔を背けたくなるほど、とワタクシと同じ反応を見せています。 ストーリーはオランダから米国に密航したために、無国籍でパスポートを持っていないパーカーがプレスリーの国外ツアーを全て禁じたこと、自分の賭博中毒の借金を埋めるためにラスベガスのホテルでのショウを7年間と長期契約して、そのためにプレスリーはアルコールやら薬の中毒になり、最悪のコンデイションの時でも大佐が強制的に舞台に立たせたこと、などなどのために「キング オブ ロックンロール」KING OF ROCK はたった42歳という若さで急死してしまったことなどから、プレスリーを殺した男という「悪人」の存在になっているのもちょっと極端すぎるような印象を与えます。もちろん大佐のプレスリー過剰利用が原因の一つでしょうが、この漫画チックな大佐が画面であくどい計画を練るあたりが何とも不気味で、気分が悪くなるほどなのです。 これまでありとあらゆる役を演じてその全てに彼の演技力をベストに注入してきたオスカー賞俳優として、今回は異なったアングルで役作りをしたかったのでしょう。 あの善良で安全で頼もしいキャラクターの殻を破っての挑戦だったのかもしれません。以前にも悪役は演じてますが、パーカー大佐のような薄くて、ハリボテのようなキャラクターは初めてだったと思います。 「ハン