EDGAR RAMIREZ
EDGAR RAMIREZ 肉厚で逞しい体格のエドガー ラミレズは典型的なラテン男性、生まれは南米のヴェネズエラです。 南米人と言えば、人が集まれば愉快に楽しく酒盛り、でもないでしょうが、何しろ陽気な性格で、新作「ジョイ」(15)の会見では売れない歌手の役を演じているために、サービス精神が自然に出てきて、ジャーナリストの前でアカペラで歌ってくれました。 そのあとの新作「ミッションX」(15)(原題は「ポイント ブレーク」でその昔キアヌ リーヴスとパトリック スエイジーが共演した91年の人気アクション映画のリメークです)も続いて今やハリウッドの売れっ子のひとり。 1977年3月25日にヴェネズエラの南西にあるサン クリストバルに、Edgar Filbert Arellano Ramirezとして、軍人の父親と弁護士の母親というエリート家庭に生まれ、両親の任務について世界中を回り、英語、ドイツ語、フランス語、イタリー語、母御の祖国のスペイン語を自由に操るという才能に恵まれています。 大学ではジャーナリズムを専攻したそうですが、演技に情熱が傾き、学生映画に出たのを皮切りに、テレビに進出、ハリウッド映画は「ドミノ」(05)での女主人公(キイラ ナイトリー)の恋人役でデビューしました。 世界的に注目を引いたのが「カルロス」(2010)というテレビ映画で、3個のエピソードからなる5時間34分の激動のドラマの主人公を演じた時。 ベネズエラの革命闘士、ラミレズ サンチェス、通称「カルロス」はマルキシズムにはまり、パレスチナ支持のテロリストとなって、1975年のOPEC 総会を襲って、歴史上初のテロリスト第1号となった、その男を熱演したのです。 翌年にはゴールデングローブ賞をはじめ、フランスのセザール賞などを次々に受賞して、エドガーの名前が知られるようになりました。実はドラマが長い事とテロリスト第1号という謳い文句から、まだ「カルロス」は見ていません。 でも写真から伺えるようにベレー帽に革のジャンパースタイルはまるっきりチェ ゲバラのようで、南米の革命派は、こういう格好をして、張り切っていたのでしょう。 2016年には3本、17年の公開作も決まっているという多忙なエドガーのラテン男の魂をとくと見たいものです。 2010 CARLOS 2