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Showing posts from January, 2019

GLENN CLOSE 2019

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GLENN  CLOSE    2019 今年のオスカー主演女優賞の本命が、グレン クローズ。 以前候補になったこと7回目、受賞なし、そして主演作「天才作家の妻」THE WIFE(18)は、ベテラン女優にとっての最適な役柄、ノーベル賞を受賞する作家の夫の陰で実際は妻が書いていたという生活を続けて40年余り、セレモニーに浮かれて、女性からの誘惑に軽くのってしまう亭主に愛想をつかす、と言う「ザ  ワイフ」なのです。 1947年3月19日、コネテイカット州のグリーンウイッチのアッパーミドル クラス (というと、ほとんど上流階級のことです)の家に生まれ、父御は高名な外科医で一時は一家でベルギーの植民地だったコンゴで医療施設を建設、経営するために移住したり、スイスの全寮制の学校に送られたり、と冒険と富に溢れた育ちをして、ウイリアムズ アンド メアリー カレッジのドラマ スクールを卒業。 デビュタンテとして舞踏会にも出た土地の名家のお嬢様でした。 育ちの良さ、エリート階級出身を話したがらないグレンは当初、出生地を隠すほどだったそう。 すぐにブロードウェイで頭角を見せ、「ガープの世界」(82)THE WORLD ACCORDING TO GARP のほとんど主役にスカウトされます。たった4歳年下のロビン ウイリアムズの母親を毅然として演じて、映画初出演でオスカー賞助演賞にノミネート! 彼女の主演作で特に印象に残るのは、まず「ガープの世界」。それからフランスの宮廷の戯れを描いた「危険な情事」DANGEROUS LIAISONS(88)、1夜を共にしただけで、マイケル ダグラスの人生を崩壊しようとする狂気の女性を演じた「危険な関係」FATAL ATTRACTION(87)、夫役を演じたジェレミー アイアンズがオスカーを受賞した「運命の逆転」RIVERSAL OF FORTUNE(90)、男性の心理を持ち、外見も男性になりすました女性を演じた「アルバート氏の人生」ALBERT NOBBS(11)、そして新作「天才作家の妻」でしょう。 清潔感に溢れ、東部のエスタブリッシュメントの気品と格調を持つグレンですが、驚いたことに今までにすでに4回も結婚、他にもウッデイー ハーレルソン、ケヴィン クライン、ウイリアム ハート、などの俳優とも交際があります。 子供は娘が

ADAM DRIVER 2019

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ADAM  DRIVER  2019 アダム ドライバー が初めてのオスカー助演賞候補に! おめでとうございます。 スパイク リー監督の「ブラッククランズマン」BLACKKKLANSMAN(18)での快挙です。 コロラド州コロラド スプリングスの刑事役、同僚の黒人刑事が KKK 組織を捜査しているうちに、本部を訪れることになり、黒人ゆえに不可能なので、アダムが彼に化けて訪れると言うストーリー。実話に基づいての映画化だそう。 真剣な眼差し、がスクリーンで効果を上げる、のっぽのアダムですが、当人は英語でいう「グーフィー」Goofy(いたずらっぽくて、ふざけたりする)な態度を見せるのは、照れを隠しているからでしょう。 主役のジョン デイヴィッド ワシントンがポーズしています。 これからもどんどんと良い役を得て、オスカー賞のレギュラーになるに違いない「いぶし銀」の役者です。 3年前に書いたアダムのページを載せました。 アダムとジョン。 左から、スパイク リー監督、トファー グレース、アダム。悪名高いクランズマンの白いローブです。 「ブラッククランズマン」コロラド スプリングスの刑事役。 Sunday, December 18, 2016 ADAM DRIVE ADAM   DRIVER 目下、世界中のスコセッシ ファンが注目している「サイレンス」(沈黙)(16)、遠藤周作の原作を28年間温めてきた熱情の企画がなった作品です。2時間40分の大作で、日本人にとってはかなり痛いドラマですが、じっくりと心に迫り、宗教とは何かを考えさせてくれます。 日本でのロケが予算的に難しかったそうで、全部台湾で撮影という、これもちょっと日本人としては情けない裏話がありますが、主役はアンドリュー ガーフィールド、彼は今年はメル ギブソンの「ハックソーリッジ」(16)でも、重量級の演技を見せていた、こちらの役でゴールデングローブ主演賞の候補になりました。 さてアンドリューの相棒になるポルトガルのジェズイット派の宣教師、になるのがアダム ドライヴァーです。 餓死寸前の宣教師の状態を見せるために、ウオーター ピル (水分をどんどん出す錠剤)を飲んで、ダイエットもして、撮影直前に30ポンドまで体

MELISSA MCCARTHY 2019

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MELISSA   MCCARTHY   2019 メリッサ マッカーシーが深刻なドラマ映画の主役で見事にオスカー主演女優賞の候補になりました。 「 CAN YOU EVER FORGIVE ME?」(いつか私を許してくれますか?)という題名で、メリッサは売れないライターを演じています。 お金に困って編集長のパーテイーに呼ばれていないのに現れて海老のカクテルなどをハンドバッグに忍ばせてうちに帰ってからモリモリ食べたり、トイレの戸棚を開けて使い残りのトイレットペーパーがたくさんあるのを不思議に思ったり、 といったコミカルな場面がちりばめてありますが、主題は深刻な犯罪の「偽造」なのです。 有名なライターから送られた手紙を骨董屋で売ろうとした時に、キラリとひらめいたのが、この手の手紙やカードを自分で偽造して売ってやろうというアイデア。 早速飲み仲間の不良英国人のリチャード E グラント (大好きな渋い俳優。あとで彼のことを書きますから) と組んで大量生産した偽造の古文書(でもないですが)をいろいろなお店で売り始めます。 というドライで、辛口、ピリリと七味唐辛子が効いたストーリーで、普段は太めで可愛い女性を演じがちなメリッサが 意地悪で、世間のつまはじきに近い中年女性をリアルに、身にしみる存在を見せて激演してくれました。 いつも思うのことですが、喜劇の方がはるかにむずかしい、ですから喜劇俳優がドラマを演じるとぐんと迫力が増します。メリッサの場合も同様。 ゴールデングローブの授賞式でレッドカーペットまでたどり着く風景を載せてみましょう。 そして、最初に彼女のことを書いたブログのページを加えました。 2019年1月6日ゴールデングローブ授賞式の会場に到着。 スタンドのファンに手を振ってます。 夫君のベン ファルコーン と。 スナップショットでは、緑色のドレスのキャサリン ゼタ ジョーンズ、右後ろにはアダム ドライバーと彼の奥方のジョアンナ タッカーなどの顔が見えます。 バーでやけくそにお酒を飲むメリッサとリチャード。 売れなくて、ひがみ、妬みに浸っているライター役。 しばらく前のツーショットです。 MELISSA    MCCARTHY 喜劇に