RIZ AHMED
RIZ AHMED 英国はロンドン生まれですが、テレビ、映画では中東の人、 インド人、といった人種を主に演じている、知的で、演技力抜群のリズ アーメッド。 リズなんて聞くとあのリズ テイラーを思い出しますが、こちらは男性、綴りもLiz ではなく Riz、パキスタン系です。 本名は、リズワン Rizwan Ahmed1982年12月1日にロンドンのウエンブリーに船舶会社に勤める父親のもとに生まれました。インドがパキスタンと分かれた1947年頃、祖父母は英国に移民したそう。 成績優秀なリズはオックスフォード大に入学して、 PPE Philosophy, Politics and Economics 哲学、政治、経済を専攻して卒業。 何しろ才能と教養に恵まれたリズは俳優業以外にラップ歌手としても活躍中。 スウェット ショップ ボーイズというバンドで、リズMC という芸名で有名だそう(ラップの世界は全く分からないのです) パキスタン系は「パキ」と呼ばれて、蔑視されがちな英国で、毅然として自分の居場所を守っていて、加えてモスリム教の信者ですから、「イスラムフォビア」(ムスレム恐怖症)と戦い、シリアの難民を救助するなど、崇高な行動を見せているのも素晴らしいことです。 私が最初に注目したのはテレビドラマの「ザ ナイト オブ」THE NIGHT OF(2016)のニューヨークに住む大学の優等生の役、ある夜、珍しくパーテイーに出席するためにタクシー運転手の父親の車を借りて運転。セクシーな女性が無理やりタクシーに乗り込んできて、彼は彼女のアパートに一緒に連れて行くことになり、翌朝、目がさめると例の女性は血だらけの死体となっています。もちろん警察はダークスキンの移民の息子の彼を容疑者として逮捕、彼の弁護に当たるのが、老獪にして、現代の世の中の仕組みにうんざりした貧乏弁護士(ジョン ターツーロ」という推理スリラーでした。 この役でモスレムとしてもアジア人としても歴史上初めてエミー賞を受賞(インドやトルコがアジアの一環ということにいつもちとショックを受けますが)という栄誉を得て、リズの認知度が高まりました。 新作「ザ シスターズ ブラザーズ」THE SISTERS BROTHERS(18)ではジェイク ジレンホールの相棒の役で、ワーキン フィニックス